icon fsr

雑誌目次

雑誌文献

検査と技術26巻4号

1998年04月発行

雑誌目次

病気のはなし

原発性胆汁性肝硬変(PBC)

著者: 滝川一

ページ範囲:P.310 - P.316

新しい知見
 PBCは中年以降の女性に好発し,自己免疫機序により肝内の小葉間胆管および隔壁胆管などの中等度の胆管が破壊される疾患である.胆道系酵素(ALP,γ-GTP,LAP)の上昇,IgMの上昇とAMA,M2抗体陽性が臨床検査上の特徴である.ウルソデオキシコール酸(UDCA)が臨床データを改善し,予後を改善することが明らかになった.黄疸が進行する症例は予後不良であり,肝移植以外に救命方法はないが,生体部分肝移植が行われる症例が散見されるようになってきた.

技術講座 生化学

血中ガストリン放出ペプチド前駆体(proGRP)の測定法

著者: 藤澤美朗 ,   小林邦夫

ページ範囲:P.317 - P.321

新しい知見
 腫瘍マーカーは腫瘍細胞に特異的な抗原であり,細胞の癌化の判断材料として用いられてきた.初期の腫瘍マーカー,例えば癌胎児性抗原(CEA),α-フェトプロテイン(AFP)などは,それぞれ大腸癌,肝臓癌のマーカーとして登場したが,他の臓器癌においても出現することがわかったため,その特異性が問題とされてきた.近年,さらに臓器特異性の高いマーカーの開発が望まれている.ガストリン放出ペプチド前駆体(progastrin-realesing peptide;proGRP)は肺小細胞癌に特異性が高く,その早期発見に有用な次世代の腫瘍マーカーとして期待されている.

血液

ループスアンチコアグラント検査

著者: 安室洋子

ページ範囲:P.323 - P.329

新しい知見
 先天性血栓症の要因としては,活性化プロテインC(activated protein C;APC)の抗凝固性に抵抗性を示すAPCレジスタンス(APC resistance;APC-R)が欧米では若年性血栓症のリスクファクターとして多く報告されている.このAPC-Rは遺伝的素因で,凝固第V因子の1塩基置換(Leiden型)のために易血栓性になることが解明されている.
 スクリーニング検査としては血漿にAPCを添加すると活性型第V因子,第VIII因子が失活してAPTTが延長するが,この延長が抑制された場合にAPC抵抗性とする測定原理が用いられている.

免疫

Lp(a)ラテックス免疫比濁法

著者: 安部彰

ページ範囲:P.333 - P.339

新しい知見
 Lp(a)は1963年にノルウェーの遺伝学者BergがLDL抗体を作製しているときに,LDL分画の遺伝的変異リポ蛋白Lp(a+)として発見した.その後,Lp(a)はすべてのヒトにある定量的遺伝因子と考えられるようになった.1987年に米国サンフランシスコ南部にあるベンチャー企業の青年研究者Eatonがアポ(a)の蛋白一次構造を決定した.そのとき,彼がすでに解析を済ませたプラスミノゲンの構造との極めて高い相同性の報告はセンセーショナルであった.
 Lp(a)の血清濃度は常染色体優性遺伝によって決定され,LDLと独立した虚血性心疾患の危険因子とされる.Lp(a)はアポ(a)の分子量変異によるフェノタイプが存在し,血清濃度は分子量と逆相関性を示し,分子量の小さいフェノタイプほど危険性が高いとされる。

微生物

PCR法による大便中ベロ毒素遺伝子の検出

著者: 松岡喜美子

ページ範囲:P.341 - P.346

新しい知見
(1)PCR法は大便中のベロ毒素(VT)遺伝子を直接検出でき,ベロ毒素産生菌による感染症の臨床的迅速診断に役だつ.
(2)1つの寒天ウェルにPCR後のサンプルを接種するだけで,VT1とVT2が同時に検出できる.

一般

ミエロペルオキシダーゼ法による尿中白血球の測定法

著者: 後藤明子 ,   内田壱夫

ページ範囲:P.347 - P.353

新しい知見
 尿中に白血球(ほとんど好中球)が多数存在するものを膿尿と呼び,細菌尿とともに尿路感染症の診断上,重要な所見となる.近年,分子生物学的手法を用いた研究の成果として感染症における生体防御機構や膿尿形成機序が明らかになってきた.
 また,好中球の細胞としての機能の解析も進み,好中球の機能のほとんどが生体防御に集約されており,ひとたび活性化した好中球は,その機能を発揮してしまうと崩壊してマクロファージなどの貪食細胞により処理されることがわかってきた.このような状況下で新しい視点からの検査法の開発も可能となってきた.

病理

Helicobacter pyloriの組織診断法

著者: 石田正実 ,   平林かおる ,   藤盛孝博

ページ範囲:P.355 - P.360

新しい知見
 McMullenらは,カルボールフクシンとマラカイトグリーンとの重染色を繰り返すことによりHelicobacter pylori(H. pylori)を染色できることを報告した.これらの染色液の濃度を変え,重染色を繰り返すことなしに1回のカルボールフクシンとマラカイトグリーンとの重染で,より感度の高い染色法としてMcMullen変法が考案されている.この方法では,従来のMcMullenらの方法に比べて,H. pyloriは深紅に染色され,組織はライトグリーンに染色されるため,組織のコントラストが高く,少量のH. pyloriの菌体でも認識しやすく,H. pyloriの形態的特徴であるらせん構造も明瞭である.一般的に潰瘍形成部では二次的にH. pylori以外の細菌感染が認められることがあるが,らせん構造と胃粘液の組織所見より鑑別は可能である.

日常染色法ガイダンス 弾性(力)線維の日常染色法

エラスチカ・ゴルドナー染色

著者: 髙田多津男 ,   大崎博之 ,   中村宗夫

ページ範囲:P.365 - P.368

目的
 エラスチカ・ゴルドナー染色は,組織内における各種の結合組織,特に線維性結合組織である弾性線維成分と膠原線維成分を染め分ける染色法である点では,エラスチカ・ワンギーソン染色となんら変わらない.
 しかしながら,その色調はまったく異質のものであり,全体に青色調が強い.つまり,エラスチカ・ゴルドナー染色では,膠原線維が緑青色,細胞質が赤色調に,また弾性線維は黒紫色調に染色される.

細菌・真菌の日常染色—抗酸菌の染色

チール・ネルゼン染色(変法)

著者: 市川つわ ,   町田大輔 ,   阿部美知子 ,   久米光

ページ範囲:P.369 - P.372

目的
 結核は過去の病気と思われがちだが,近年,結核罹患率減少の鈍化や,逆に患者が増加傾向にあることが問題になっている.そのような中で結核菌の同定は日常の診断・治療を行ううえで重要な検査の1つである.
 結核菌は代表的な抗酸菌であり,この仲間にはほかに非結核性抗酸菌(非定型抗酸菌),癩菌などがある.抗酸菌は脂質に富んだ堅牢な細胞壁を有するために染色されにくいが,染色液に媒染剤として石炭酸を加えることにより染色される.また一度染色されると,酸やアルコールなどに抵抗性で脱色されにくいという特性(抗酸性)がある.

検査データを考える

不整脈

著者: 斎藤寛和 ,   新博次

ページ範囲:P.373 - P.378

 不整脈の検査は,標準12誘導心電図から観血的心臓電気生理学検査,さらに最近ではQT延長症候群や心房細動家系における遺伝子診断まで多岐にわたっている.しかし,観血的な電気生理学検査は特殊な設備を要し,遺伝子診断はごく少数の先進的研究室で行われているにすぎない.
 本稿では,まず不整脈の発生機序の概要を説明し,日常の臨床検査業務で扱う可能性の高い非侵襲的検査の中から,最近注目されているものを取り上げて解説することとする.

検査の作業手順を確立しよう 微生物検査・3

その他の微生物検査

著者: 相原雅典

ページ範囲:P.379 - P.382

はじめに
 現在わが国の微生物検査室においては,その機能のほとんどが細菌,真菌および一部のウイルスを検索することに費やされ,原虫や寄生虫は一般検査室や血液検査室で細々と行われているにすぎない.このような病原体検査の分業化は,検体種別による検査業務の区分で機能の合理化を図った結果であるが,同時に原虫や寄生虫病が戦後の復興とともに激減した社会背景も原因した.しかし,近年の世界的な交通網の整備による感染症のボーダレス化1)や,免疫能低下患者の増加による原虫や寄生虫感染の増加傾向により,検査室として再び原虫や寄生虫疾患に対し,より手厚い対応が必要となってきた.

機器性能の試験法 自動分析装置の性能確認試験法・4

見かけのモル吸光係数

著者: 藤縄夏枝 ,   桑克彦

ページ範囲:P.383 - P.388

はじめに
 前報1)に引き続き,日常検査に用いる生化学用自動分析装置の性能確認試験法のうち,見かけのモル吸光係数について東芝TBA-200FRを例に示す.

ラボクイズ

問題:女性のホルモン異常

ページ範囲:P.362 - P.363

3月号の解答と解説

ページ範囲:P.364 - P.364

オピニオン

ドミニカ共和国への医療協力の経験

著者: 伊東盛夫

ページ範囲:P.322 - P.322

 カリブ海に浮かぶイスパニョラ島は,コロンブスが1492年に初航海で発見し,新世界で最初のコロニーを造った島である.米国フロリダ半島の南に位置し,マイアミから飛行機で約2時間の距離である.ドミニカ共和国(ド国)は,イスパニョラ島の東約2/3を占め,島の西側はハイチである.ド国の面積は九州の1.5倍,人口は約700万で,国語はスペイン語である.農業国で国民の年間所得は1人当たり約1,000ドルと低い.大分医科大学に対し,文部省を通じて外務省と国際協力事業団(JICA)から,ド国への医療協力の依頼があり,大学を挙げて取り組むことになった.この事業は,「ド国消化器疾患研究・臨床プロジェクト」と呼ばれ,首都サント・ドミンゴ市に無償資金協力により約4,000平方メートルの消化器病センター(以下センター)が建設された.このプロジェクトは,1990年より7年間継続された.この間,本学の学長をはじめ医師,看護婦,臨床検査技師らの職員が延べ81名ド国に派遣された.また,ド国から計26名の研修員(うち臨床検査技師5名)を本学に受け入れた.
 本プロジェクトでは消化器疾患の診断技術の向上とともに,臨床検査部門の強化が重要な柱の1つであった.われわれの検査部も全面的に協力することにした.

けんさアラカルト

花粉飛散情報の提供

著者: 井沖浩美

ページ範囲:P.361 - P.361

 今から約30年前,わが国では初めてスギ花粉症患者が報告された.その後,患者数は急激に増加し,現在では全人口の10%以上を占め,国民病といわれるまでになっている.
 花粉症への対策は飛散数の増加で症状が増悪することから,花粉による暴露をいかに避けるかが大きなポイントで,そのためには飛散数の予測が重要である.つまり,「いつから,どのくらい飛ぶのか」という花粉情報によってマスクやメガネの着用や薬の使用を決めたり,外出を控えるなどの予防策を取ることができるのである.

トピックス

髄液中アミロイドβ蛋白

著者: 石井一弘 ,   森啓

ページ範囲:P.389 - P.391

はじめに
 アミロイドβ蛋白(amyloid β protein;Aβ)はアルツハイマー病(Alzheimer's disease;AD)の脳皮質に出現する老人斑(シミのような沈着物)の主要な構成成分であり,病因蛋白の1つである.老人斑は正常老人の脳にも少数ではあるが認められるが,ADでは多量の老人斑が生じる.また,Aβは39〜43アミノ酸残基からなる分子量約4kDaのペプチドであり,神経細胞で作られ,細胞外に分泌される.老人斑は分泌されたAβが不溶化し,線維化した後に形成されると考えられる.老人斑を含む脳内Aβの一部は髄膜を通り,血中Aβは血液-脳関門を経て髄液中に分泌され,髄液中Aβとして検出されると推定されているが,髄液中Aβの詳細な由来はまったく明らかになっていない.
 しかし,いまだに確定的な生化学的診断マーカーがないADにおいて,アミロイド原因説に沿って髄液中Aβ量を測定し,AD診断マーカーの可能性を追求するのは当然の流れであると思われる.本稿では最近の報告を中心に髄液中Aβ測定の有用性を述べたい.

嚢虫症の新しい血清診断法

著者: 伊藤亮

ページ範囲:P.391 - P.393

■有鉤条虫,有鉤嚢虫とは
 有鉤条虫(Taenia solium)とは「有鉤嚢虫(Cysticercus cellulosae)と呼ばれる幼虫を筋肉内に宿しているブタ肉を」十分火を通さずに摂取したヒトの消化管で「きしめん様の数メートルの長さに発育するサナダムシ」である.この成虫を宿しているヒトから排泄される虫卵を経口摂取したヒト,ブタの全身に有鉤嚢虫(以下,嚢虫と略)が発育するのである.ヒトへの有鉤条虫の感染は基本的には「嚢虫が感染しているブタ肉」の摂取による.ヒト(嚢虫→有鉤条虫→虫卵)-ブタ(虫卵→嚢虫)-ヒト(嚢虫→有鉤条虫→虫卵)の間で,この寄生虫の生活環が完成するものであり,ヒトが「嚢虫感染ブタ肉の生食」を避けることによって長期的にはこの寄生虫の生活環を絶つことができるものである.しかし,人体嚢虫症(cysticercosis)の問題点は有鉤条虫を宿しているヒト(保虫者)から排泄された虫卵がブタに感染するのみならず,他のヒトにも感染することである.

新界面活性剤利用ヘモグロビン計測法

著者: 巽典之 ,   津田泉 ,   田窪孝行 ,   張之曽

ページ範囲:P.393 - P.396

はじめに
 正常血液に含まれているヘモグロビン(Hb)には酸化Hb(HbO2),還元Hb(Hb・red),一酸化炭索ヘモグロビン(HbCO),メトヘモグロビン(Hi)の4種があり,Hbの定量法としては,①塩酸ヘマチン法,②酸化Hb(オキシヘモグロビン)法,③シアンメトヘモグロビン(HiCN)法,④アルカリヘマチン法,⑤ラウリル硫酸ナトリウム法(SLS-Hb法),⑥Hb・red計測法,⑦HbCO計測法などがある.
 現在,臨床検査室におけるHb計測はほとんど自動血球計数器で行っている.血球計数器では,ICSH(International Council for Standardization inHaematology)がHiCN法を提唱して以来,この方法が長年にわたり利用されてきた.しかしながら,最近,血球計数器でのHb測定がHiCN法に代わり界面活性剤的計測法が利用されるようになってきている.本稿では,その新しいHb測定の特徴を記載することにする.

ミクロソームトリグリセリド転送蛋白(MTP)

著者: 山下静也

ページ範囲:P.396 - P.400

はじめに
 ミクロソームトリグリセリド転送蛋白(microsomaltriglyceride transfer protein;MTP)1,2)は細胞内でのリポ蛋白のassemblyに関与する蛋白である.図1に示すように,遊離脂肪酸(free fatty acid;FFA)は肝細胞においてacyl-CoA synthetase(ACS)などの酵素によってトリグリセリド(TG)へと変換され,これがMTPによる転送を受けてアポ蛋白Bとassemblyされて超低比重リポ蛋白(very low density lipoprotein;VLDL)が形成され,肝臓から分泌される.一方,MTPは小腸においてはカイロミクロンの合成・分泌にも関与している.著しい低脂血症を呈する遺伝性疾患である無βリボ蛋白血症において,MTPが欠損していることが解明され,最近注目を集めている3,4).本稿ではMTPの性状,遺伝子構造,機能に関する最近の知見を概説する.

けんさ質問箱

Q 腹部膨満を主訴とする好酸球増多

著者: 宮地勇人 ,  

ページ範囲:P.401 - P.402

腹部膨満を主訴に来院.検査の結果,白血球数32,800/μl,赤血球数501×104/μl,ヘモグロビン12.7g/dl,血小板数36.3×104/μl,桿状核球(St)1,分葉核球(Seg)25,リンパ球(Lym)13,単球(Mo)1,好酸球(Eo)60%でした.その後,IgE,RASTなどを調べましたが,IgE 60,RASTは異常なし.寄生虫も調べましたが,(-)でした.Eoが多すぎるだけで,食事,排便など異常なく経過し,退院時,白血球数15,500/μl,赤血球数508×104/μl,ヘモグロビン13.0g/dl,ヘマトクリット40.8%,血小板数42.7×104/μl,St 5,Seg 30,Lym 51,Mo 2,Eo 12となりました.何が引き金になって好酸球がこんなに増加するのでしょうか.当院は喘息やアトピーの患者が多いのですが,Eo 60〜70%までの患者はみたことがありません.マルク,染色体など一応すべて検査したのですが,特別なことはありませんでした.

Q 腹部大動脈内plaque

著者: 佐藤洋 ,  

ページ範囲:P.402 - P.403

腹部超音波検査をしていると,加齢とともに腹部大動脈内plaque(石灰化を伴う)が目立ちますが,臨床的意義とスコアについてご教示ください.

Q 院内の環境調査および検出される微生物の持つ意義

著者: 大久保憲 ,  

ページ範囲:P.404 - P.405

院内感染予防の一環として,各病棟ナースセンターや医局,事務室,検査室,外来,食堂,エレベーターの床の細菌検査を行い,緑膿菌,カンジダ,ブドウ球菌,MRSAを調べています.MRSA患者のみの病室の床からはときどきMRSAが検出されますが,それ以外の所ではBacillus subtilisが主に検出されます.掃き掃除のみしか行っていない所では100個以上検出されることがあります.また,数か所の床からStaphylococcus epidermidisが1〜30個検出されました.B. subtilisやS. epidermidisは検出されても,病原性のないものと判断していいのでしょうか.院内感染としてはどのような菌が検出された場合に注意すべきか,検出されても対策を講じなくてもいい菌にはどんなものがあるのかご教示ください.また,それ以後は各部署の掃除を0.02%両性界面活性剤で行っていますが,それでいいのでしょうか.B. subtilisやS. epidermidisは水拭きや両性界面活性剤ですぐ減少させることができるように思います.

今月の表紙

血液培養検査

著者: 小栗豊子 ,   三澤成毅

ページ範囲:P.332 - P.332

 症例 患者は45歳,男性.急性骨髄性白血病で入院治療中.末梢血液の白血球が著しく減少しており,38.9℃の発熱をきたしたため,血液培養が行われた.患者は感染予防のため,週2回ST合剤の投与を受けていたが,その他抗菌薬の使用はなかった.
 写真1 血液培養瓶は1本のみ提出されたので,嫌気性菌の観察のため3日目まではそのまま培養,その後BCBスライドを装着して培養した.翌日,培地は全体的に著しく混濁し,上部が溶血して赤色を呈していた.瓶のふたを開けた際,ガス発生や悪臭は認められなかった.写真は菌発育後2日目の培養瓶所見である.下に血球層が沈殿しており,上部の培地は溶血により赤黒色を呈している.

基本情報

検査と技術

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1375

印刷版ISSN 0301-2611

雑誌購入ページに移動

バックナンバー

icon up
あなたは医療従事者ですか?