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雑誌目次

雑誌文献

検査と技術28巻10号

2000年09月発行

雑誌目次

病気のはなし

ヒトパピローマウイルス感染症

著者: 川名尚 ,   川名敬 ,   川名有紀子

ページ範囲:P.1206 - P.1213

新しい知見
 ヒトパピローマウイルス(HPV)が子宮頸癌をはじめとする多くの性器癌に存在することが判明した1970年代以降,臨床・基礎の両面から精力的に研究が進められてきた,特に分子生物学の進歩に伴い,ウイルス発癌のメカニズムが徐々に解明されつつある.これらの研究から,HPVが子宮頸癌などの発生に深く関与していることはもはや異論のないところである.一方,世界的な視野に立っと,性行為感染(STD)などでHPV感染者が急増している現状がある.HPVの蔓延とHPV関連病変の増加を食い止める目的で,HPV感染を予防できるワクチンの開発が世界中で始まっているところである.

技術講座 免疫

電気化学発光法による血中微量成分定量

著者: 川村憲弥

ページ範囲:P.1215 - P.1220

新しい知見
 発光分析において,化学発光測定法が免疫測定に応用されることにより感度が著しく向上した.高感度測定が可能になることで測定対象が拡大し,血液中微量成分の測定法としてすでに医療現場で応用されるようになった.
 さらに,近年では電気的に発光量が制御可能な電気化学発光法も開発され,免疫検査に利用され始めている.この新しい電気化学発光法により感度・精度ともに優れた成績が各施設から報告されている。今後,臨床検査領域の未来に精度の高い検査結果をもたらすものとして期待される.

一般

尿試験紙法を用いた尿路感染症のスクリーニング

著者: 高橋ひろみ ,   入木靖二 ,   鈴木恵 ,   友田美穂子 ,   塩谷譲司 ,   三宅一徳

ページ範囲:P.1221 - P.1225

新しい知見
 近年,省力化による効率の向上を目的として尿定性自動分析装置が一般病院検査室にも急速に普及してきた.この自動分析装置の多くは多項目試験紙を利用するため,従来,利用度が低かった尿路感染症スクリーニング検査である白血球(白血球エステラーゼ),細菌(亜硝酸塩)が,糖・蛋白・潜血などと同時に実施されるようになった.白血球および細菌試験紙は簡便なスクリーニングとしての有用性とともに,偽陽性・偽陰性による誤判定や検査効率低下の危険性をも有する.白血球および細菌試験紙の有効な利用には,診断特性の的確な把握と,尿沈渣鏡検法,細菌学的検査との連携が必要である.

病理

免疫染色におけるアーチファクト対策

著者: 堤寛

ページ範囲:P.1227 - P.1234

新しい知見
 MIB-1が分裂細胞にしか染まらない,切りおいたp53蛋白の陽性対照切片の染まりが悪い,凍結切片用の抗体でパラフィン切片に眠る抗原を目覚めさせてみたい,腎生検のパラフィン切片で免疫グロブリンや補体の沈着を証明したい,ミオグロビンがうっすらと陽性に見えるが,横紋筋肉腫と判断してよいかどうかわからない,EMAが骨髄組織に陽性だが転移性癌とみなしてよいか,黒色腫に対する免疫染色でDAB発色によるHMB45反応性がわかりにくい,リンパ節の周辺部のみがリンパ球表面マーカーに染色されており判断に困る.本稿がこうした悩みに対する解答になれば幸いである.免疫染色のアーチファクトは古くて新しいテーマであり,技師諸氏のみならず医師(病理医)も精通していたい点である.

微生物

NCCLS法(M2-A7,M7-A5,2000)による耐性菌の検出—[1] グラム陽性菌を中心に

著者: 小栗豊子

ページ範囲:P.1235 - P.1242

新しい知見
 薬剤感受性測定法として国際的に普及しているNCCLS標準法の最新版では,グラム陽性菌の耐性菌検査法に関する新知見として次のことが挙げられる.
 ①コアグラーゼ陰性Staphylococcus(CNS)のメチシリン耐性株検査法が大幅に変更された.②Staphylococcusのバンコマイシン(VCM)軽度耐性株検出のために,VCMのMICが4μg/ml以上の株は専門の研究施設に精密検査を依頼すべきとの勧告が出された.③EnterococcusのVCM耐性株の検査法,アミノグリコシド系薬高度耐性株の検査法が決定された.④ListeriaのMIC測定法とペニシリン剤のMICブレイクポイントが設定された.⑤Streptococcus(S. pneumoniaeを含む)では大きな変更はないが,わが国でペニシリン耐性株感染症の治療に用いているファロペネム(FRPM)などのMICブレイクポイントが設定されていないことが残念である.

日常染色法ガイダンス 特殊染色法

酵素抗体法

著者: 鴨志田伸吾 ,   堤寛

ページ範囲:P.1243 - P.1248

目的
 酵素抗体法は,従来の特殊染色では検出できなかったホルモン,酵素,免疫グロブリンをはじめとした血漿蛋白,細胞骨格蛋白,腫瘍マーカー,病原体,増殖細胞マーカー,癌遺伝子関連抗原,ホルモン受容体など数多くの抗原物質を特異的に証明する.そのため,機能形態学的診断だけでなく,悪性度の指標や治療方針の決定に一歩踏み込んだ判断が可能となる.現在では使用可能な抗体数は飛躍的に増加し,またより高感度な手法が次々と開発されており,酵素抗体法の利用価値はいっそう高まっている.

絵で見る免疫学 基礎編・9

自己拘束性と自己寛容性—T細胞前駆細胞は胸腺で分化・成熟する

著者: 高木淳 ,   玉井一 ,   隈寛二

ページ範囲:P.1250 - P.1251

正の選択
 T細胞とB細胞は,ともに骨髄幹細胞由来であるが,B細胞は骨髄で膜型IgMを発現した未熟B細胞にまで成熟し,未梢リンパ節に移行する.しかし,T細胞は早期にT細胞前駆細胞のかたちで胸腺に移行して,ここで分化・成熟する.胸腺に移行したT細胞前駆細胞は小型で表面抗原を欠き,まだ免疫細胞としての特異性はなく発生過程であるため,胸腺細胞と呼ばれる.胸腺に入り胸腺皮質上皮細胞と接触すると,TCRの再構成が行われ,固有の抗原に対して特異性を持ったTCRをT細胞表面に発現する.胸腺におけるTCRの再構成は,骨髄におけるB細胞の成熟過程でのイムノグロブリンの再構成と多くの点で同じように行われる.
 B細胞は膜型Igが直接外来抗原を認識するが,T細胞の膜表面のTCRは,感染細胞やB細胞のMHC(ヒトではHLA)に結合したペプチド断片のみを認識する.このMHCとは自己の細胞である印のようなものであり,自己であるとの表現である.したがって,T細胞は自己の細胞であることを確認して,自己MHCとのみ親和性を持っ.自己MHCと親和性のないT細胞はここで死滅する.これを自己MHC拘束性と呼び,この選択を正の選択という.また,T細胞はTCRとともにCD3,CD4やCD8などの表面抗原を発現する.CD4,CD8を発現していないT細胞をダブルネガティブ胸腺細胞という.

検査データを考える

全身性エリテマトーデス

著者: 熊谷俊一 ,   近藤信一

ページ範囲:P.1269 - P.1272

はじめに
 全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus;SLE)は,若い女性に好発し,全身症状を伴う原因不明の多臓器障害性の慢性炎症性疾患である.SLEの真の原因は不明であるが,その病態形成には自己免疫機序が推定され,診断や病態の把握には,この免疫異常を知る検査が有用である1)
 本稿では,SLEの症例を提示し,①スクリーニングのための検査,②病態把握のための検査,③治療の指標や副作用のチェックのための検査,などについて解説する.

臨床検査に必要な統計処理法・9

生理的個体問・個体内変動の大きさの推定—枝分かれ配置データの分散分析法

著者: 細萱茂実

ページ範囲:P.1275 - P.1278

はじめに
 臨床検査値を解釈する際の基本的な尺度は,健常者が示す基準値である.ただし,健常者の検査値も,遺伝的要因,時間的要因,生活習慣など,さまざまな要因により変動を示す.これら生理的変動要因の中で,疾病の早期発見や健康管理を目的とする際に,特に考慮すべき要因が個体間・個体内変動である.多くの血中成分は生体の恒常性により一定の濃度範囲内(個体内変動)にあるが,そのレベルには個人差(個体間変動)があり,それら変動の様子を事前に知っておくことは検査値の適切な解釈につながる.
 一方,従来報告されてきた生理的個体間・個体内変動の推定値には,測定誤差に起因する変動が含まれていたり,統計解析に問題があるものも少なくない.そこで,ここでは個人差が大きい成分として知られている血清尿酸濃度を例にとり,個体間・個体内変動の大きさを適切に推定するための方法について述べる.

ラボクイズ

問題:腹部超音波【6】

ページ範囲:P.1258 - P.1258

8月号の解答と解説

ページ範囲:P.1259 - P.1259

オピニオン

臨床がわかる臨床検査技師

著者: 深津俊明

ページ範囲:P.1214 - P.1214

はじめに
 高騰する医療費の抑制と高齢化社会への対応として医療法が改正されました.それに合わせ,病院も変わらざるをえません.臨床検査の世界も冬の時代といわれて久しいですが,さらなる改革を迫られています.検体検査に関しては包括点数制度(まるめ)の強化と機械化・自動化の進んだ検査項目の点数引き下げが行われ,血液・臨床化学・免疫学的検査の実施料収益は減少しています.さらに,検査機器の自動化は急速に進行し,検体を置き,ボタンを押すだけでデータが打ち出されてきます.測定原理や機器の構造・検出法も知らず,ブラックボックス化した自動化機器のデータを漫然と臨床に報告していることも少なくないのてはないでしょうか.臨床検査技師(特に検体検査系では)の仕事は,“自動化機器のボタンを押すだけではないか”との印象を病院上層部,ときには検査部長の任にある医師からでも抱かれているのではないでしょうか.私は臨床検査技師の能力を評価するものですが,これからの臨床検査技師にさらに期待することを少し述べてみます.

けんさアラカルト

インフルエンザと高ALP血症

著者: 前川真人

ページ範囲:P.1226 - P.1226

 毎年冬になるとインフルエンザが流行し,予防注射やワクチン,また最近では診断キットが発売されるようになったり治療薬も開発されたり,たくさんの話題を提供してくれている.インフルエンザは,オルソミクソウイルス科に属するウイルスによって鼻咽頭粘膜から飛沫感染する呼吸器感染症である.症状としては,高熱,咳・鼻汁などの呼吸器症状,下痢・嘔吐・腹痛などの消化器症状,筋炎などが一般的である.しかし,このウイルスがふつうの風邪と違うところは,小児や高齢者で死亡者が多発することである.小児では急性の脳炎・脳症が報省されている.
 インフルエンザで,特に肝機能障害などは高齢者においても病理学的に示されていないようであるが,重度の肝疾患患者がインフルエンザに罹患したとき,肝機能が悪化し,非代償性となったという報告が見られる1).腹水,肝性脳症,末梢性浮腫,急性の肝細胞障害をきたしたと記載されている.すなわち,肝機能障害を有する患者がインフルエンザに罹患すると,高ALP血症を呈することは十分考えられる.また,動物実験による結果であるが,インフルエンザ感染をネズミに起こさせたときに脂質過酸化物の増加が見られ,酸化ストレスの亢進が認められたという報告がある2).これは,ビタミンE投与によって量依存的に抑制されている.インフルエンザによる肝機能悪化の原因の1つとして考えられるかもしれない.

Laboratory Practice 病理 細胞像からここまでわかる

子宮頸部(3) 炎症と細胞診

著者: 都竹正文 ,   手島英雄

ページ範囲:P.1252 - P.1253

濾胞性(リンパ球性)頸管炎(図1)
 慢性頸管炎では表層上皮に真性ビランや偽ビラン,化生などの変化が生ずる.粘膜固有層にはリンパ球,形質細胞,単球,好中球の浸潤が見られる.通常,萎縮性腟炎の慢性化に起因して起こることが多い.細胞像は傍基底細胞主体の萎縮像を呈し,多数の成熟リンパ球と少数の類大型リンパ球,形質細胞および核の破砕物(cell debris)を貧食した組織球が散見される.これらの炎症細胞は標本中の数か所に集簇して見られる(図1-a).悪性リンパ腫との鑑別は,出現しているリンパ球の主体が成熟型であり,その他の炎症細胞の混在が見られるなど単一性に欠ける.特に核の破砕物を貧食した組織球(tingible body macrophages,矢印)の存在(図1-b)は悪性リンパ腫を否定するポイントとなる.

血液 骨髄塗抹標本の見かた

骨髄液中に見られる正常細胞・5 その他の細胞(その1)

著者: 清水長子

ページ範囲:P.1254 - P.1255

はじめに
 正常骨髄標本,またはなんらかの疾病がある場合でも,いろいろな物質を貪食した細胞が標本中に認められる.標本の観察は,あらかじめ弱拡大で標本の全視野を観察し,その際標本の引き終わりや辺縁にどのような巨大細胞や細胞集団が出現しているかチェックし,巨大細胞や細胞集団があれば強拡大で確認する.
 骨髄中に認められる巨大細胞としては,

生理 この症例をどう読むか

末梢神経の支配域に一致しない神経原性変化—針筋電図

著者: 松下和彦 ,   青木治人

ページ範囲:P.1256 - P.1257

症例提示
 患者は53歳の女性.以前より肩凝りがあったが,1998年夏頃より頸部痛が出現,1999年11月頃より右手全体のしびれ感を伴うようになった.他医でビタミン剤の投与を受けるも症状改善せず,2000年2月21日,当科へ紹介された.
 初診時所見:頸椎の伸展時痛を認めたが,上肢腱反射は正常であった.また,右手掌橈側および母〜中指にかけての知覚鈍麻,母指球筋の軽度筋萎縮を認め,手根管部でのTinel様徴候(神経障害部を軽く叩くと支配領域に疼痛が放散する),Phalen test(手関節を掌屈位を保つと1分以内にしびれが増強する)が陽性であった.

トピックス

ナトリウム利尿ペプチドANP,BNP

著者: 菅原照

ページ範囲:P.1279 - P.1283

はじめに
 体液量・血圧調節に関係するホルモンの主なものとして,従来よりカテコールアミン,レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系,バゾプレッシンなどが知られていたが,近年,これまで内分泌臓器とは見なされていなかった心臓や血管より新しい循環調節ホノレモンが次々に発見され,それらの意義が注目されている.心臓から発見されたナトリウム利尿ベプチドソァミリーはその代表で,血管内皮から発見されたエンドセリン(endothelin;ET)や一酸化窒素(nitricoxide;NO)などとともに,新しい循環調節系としての“心血管内分泌代謝(cardiovascular endocrinology and metabolism;CVEM)”という概念ができあがった.
 本稿ではナトリウム利尿ペプチドファミリーの生理的意義について臨床的,基礎的観点から紹介する.

検査室における結核対策

著者: 森亨

ページ範囲:P.1283 - P.1285

緊急事態とその背景
 1999年7月26日,厚生大臣より「結核緊急事態宣言」が発表された.1つの病気について国がこのような形で国民に注意喚起を行ったことは過去になかったこととして話題になった.
 本稿ではその背景,ねらいについて,検査業務関連の話題を織りまぜて検討してみたい.

一酸化窒素(NO)—循環作用を中心に

著者: 戸田昇

ページ範囲:P.1285 - P.1288

はじめに
 ニトログリセリンは狭心症の治療薬として古くより使用されてきたが,その血管拡張作用が同分子より遊離される一酸化窒素(NO)に基づくことを最初に報告したのはArnoldら1)である.この場合は,体外より異物として投与された物質に由来するNOであったが,その数年後に発見された内皮由来弛緩因子(endothelium-derived relaxing factor;EDRF)は生体内で産生されるNOを発見する先駆けとなった.
 本稿では,NO発見のいきさつから,その循環系に関連した生理作用,病態とのかかわりなどについて簡単に解説したい.

今月の表紙

蝋様円柱[2]

著者: 今井宣子

ページ範囲:P.1249 - P.1249

症例:小児科,9歳,男性
診断:慢性腎炎症候群,ネフローゼ症候群

検査じょうほう室 輸血:輸血検査と血液型の謎

血液型検査結果の誤りの見つけかた

著者: 永尾暢夫

ページ範囲:P.1262 - P.1263

はじめに
 血液型の検査,特に家系調査を行ったときにその成績に疑問を持つことがある.極めてまれな血液型の保有者になっていたり,親子関係を疑う結果になっているからである.そのようなときには,抗体活性の不十分な抗血清を用いなかったか,抗体の試験管への入れ忘れがなかったか,検体の採り間違いがなかったかなど,検査側の誤りをまず考え,再検査する.前回と同一結果であれば他の原因を考えるが,前回の成績と異なる場合,その新たな検査結果(過去の成績と異なり再現性を認める)は,被検者の成績あるいは家族の親子関係を満足させることが多い.
 このように自身あるいは他の人が行った検査結果が,正しいか否かを判断する能力(知識)を持つことは,検査を行う者として必要不可欠なことである.ここではその判断方法の1つを例示する.

寄生虫:寄生虫は面白い

鮎と伝一家

著者: 赤尾信吉

ページ範囲:P.1264 - P.1265

はじめに
 初夏から盛夏になる頃,巷ではシラウオ漁や鮎釣りの話題で盛り上がる.大公望,伝技師にとっては腕自慢の日々でもある.釣果のよい日はミチコさんはじめ,隣り近所も毎晩鮎づくしとなるのだ.さて,ミチコさん,一塩した鮎をさっと焼き,青笹を添え食卓に並べた.市立病院に勤務する伝技師はその食べかたにうるさく,いわゆる背こしにした鮎を頭から口にし,生ビールを一気に流しこんだ.その日,残った鮎を食酢に浸し,しめ鮎にもした.これは翌日,鮎の姿寿司となって食卓を飾ったものだ.

けんさ質問箱

Q 肝硬変患者に合併した肺結核症に伴うCRPの産生動態

著者: 高橋伯夫 ,   M.N.

ページ範囲:P.1290 - P.1291

 患者は61歳の女性.食道静脈瘤を併発している肝硬変患者.38〜39℃の高度発熱が1週間以上続いていた.入院中,CRPが0.76〜2.00mg/dlぐらいまでの上昇しか見られなかった.総蛋白5.8g/dl,アルブミン2.4g/dl,赤血球数394万/μl,ヘモグロビン11.5g/dl,ヘマトクリット33.3%,血沈も11mm/1hと変化なし.一般的には高度発熱があればCRPは上昇すると考えられるが,この患者はなぜCRPの上昇が見られなかったのでしょうか.肝硬変により宿主側の要因として免疫応答の障害を起こしているためでしょうか.またはCRPは肝臓で産生される物質だからでしょうか.

Q 血液型アロ抗体

著者: 岡本好雄 ,   藤井寿一 ,   H.N.

ページ範囲:P.1292 - P.1293

 血液型アロ抗体とは何をいうのでしょうか.具体的にご教示いただければ幸いです.

基本情報

検査と技術

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1375

印刷版ISSN 0301-2611

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