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雑誌目次

雑誌文献

検査と技術29巻11号

2001年10月発行

雑誌目次

病気のはなし

下肢深部静脈血栓症

著者: 一色郁子 ,   村田満

ページ範囲:P.1232 - P.1234

新しい知見
 最近特に注目されているのは深部静脈血栓症のリスクとしてのfactor V Leiden(APC resistance)である.活性化プロテインC(activated protein C;APC)は凝固第V,VIII因子を不活化することにより抗凝固活性を有する.血漿にAPCを添加すると凝固時間が延長するが,1993年Dahlbackらは血漿にAPCを添加してもAPTT(activated partial thromboplastin time,活性化部分トロンボプラスチン時間)が正常に比べ十分に延長しない家族性の血栓傾向を報告し,APC resistance(APCレジスタンス)と呼んだ.APC resistanceの原因は凝固第V因子のDNA 1691G-A変異の結果,アミノ酸506Arg-Gln変異をきたしAPCの基質であるV因子の分解が阻害されるためと説明されている.APC resistanceは欧米での静脈血栓症の主要な原因であり,その頻度は20〜60%に上るが,日本ではこの変異は1例も報告されておらず,その頻度には人種差が大きいとされている.

技術講座 一般

尿素窒素測定法

著者: 森下芳孝

ページ範囲:P.1235 - P.1241

新しい知見
 尿素窒素測定の多くはウレアーゼ反応によって尿素から生じるアンモニアを測定する方法であり,検体中の遊離アンモニアの消去を行うウレアーゼ-グルタミン酸脱水素酵素法が最も多く採用されている.しかし,非常に高濃度のアンモニアを含む尿や管理血清では十分な消去ができないという問題がある.そこで,同反応系にイソクエン酸脱水素酵素を適用し,NADPH⇄NADPのリサイクル反応でその問題を解決した方法が開発されたが,試薬代が高価である.
 近年,アンモニアに対してKmの大きなロイシン脱水素酵素を用いたウレアーゼ-ロイシン脱水素酵素法が開発された.本法は,内因性アンモニアを初速度分析で測定し(検体盲検値測定),ウレアーゼ添加後の総アンモニア量から検体盲検値を差し引くことによって遊離アンモニアによる影響を回避する方法であり,その利用は年々増加しつつある.

生化学

H2O2-POD系発色試薬の特性

著者: 清宮正徳 ,   今井利夫

ページ範囲:P.1243 - P.1249

新しい知見
 H2O2-POD系発色試薬は酵素的測定法における代表的な発色試薬の1つであり,近年も試薬の合成ならびにその臨床検査への応用が模索されている.現在,カップリング反応を用いた系では水素供与体にアニリンまたはフェノール誘導体を用いた方法が多い.一方,カップラーについてはその数が少なく,現在汎用されている4-アミノアンチピリン(4-AA)は呈色色素の分子吸光係数や吸収極大波長などに改善の限界がある.また,試料中に共存する各種成分の影響も完全には除去し得ないことから,アミノジフェニルアミン誘導体などが検討され,4-AAよりも長波長域に吸収極大を有しかつ分子吸光係数も向上した化合物が合成されている.さらに測定系の構築に際しては正確度や測定精度を向上させるための様々な工夫が試みられている.

血液

血液凝固検査の精度管理

著者: 木下幸子 ,   脇山マチ子

ページ範囲:P.1251 - P.1257

新しい知見
 抗凝固療法の指標として使用されているプロトロンビン時間(PT)は,試薬が生物臓器由来であることや測定原理の異なる機器を使用していることなど種々の要因によって施設間でデータの互換性がない.これを是正するために,わが国でも,従来の秒数表示,%表示に加えてINR(international normarized ratio)表記する施設が増加してきた.しかし,INR表記を行っても,感度の低い試薬(ISI(international sensitivity index)が2.0を超える試薬)を使用している施設が多い現状では,高度凝固時間延長試料において施設間差が大きい.また,感度の低い試薬は,%表示においても50%と100%との秒数差が小さく結果の再現性が悪い.そこで,生化学の酵素項目と同程度に施設間差を縮小するには,個々の施設がISI 1.0に近い試薬を選択することが重要である.

病理

CMVの検出法—酵素抗体法とISH法の比較

著者: 佐々木政臣

ページ範囲:P.1259 - P.1262

新しい知見
 サイトメガロウイルス感染症は,臓器移植時の免疫抑制療法や長期化学療法における日和見感染症の1つとして重要である.一般に,日和見感染症は重症化することが多く,早期に診断し適切な治療を行う必要がある.一方,感染症の診断で,ウイルスなど培養による同定が難しい場合や,新鮮材料がなくパラフィンブロックしか残っていないような場合,病理学的に感染微生物の同定を行わなければならない.近年,免疫組織化学,分子病理学的技術の発展に伴って,パラフィン切片からの感染微生物の迅速な同定が可能となってきている.

絵で見る免疫学 基礎編・22

IgE抗体とアレルギー

著者: 高木淳 ,   玉井一 ,   隈寛二

ページ範囲:P.1264 - P.1265

 免疫グロブリンは個体防衛において大切な働きをする.しかし本来ならば無害の物質(抗原,アレルゲン)である花粉や食物などに応答して産生されるIgEは,再度同じ抗原に暴露された時にアレルギーとして応答し,多くの人々を悩ませている.細菌の侵入に際し初期防衛に当たるのはマクロファージや好中球である.しかし,さらに大きい寄生虫に対しては好酸球がこれに当たる.
 すなわち,寄生虫の感作を受けてIgE抗体を産生した個体が再びアレルゲンに暴露されると,好酸球のFcε(IgEのFcと結合する)受容体を介してIgEは寄生虫体に結合して,分解酵素(リソソーム)を寄生虫に放出してこれを殺す(図1).IgEの本来の役割は,食細胞が貧食できない大きな寄生虫などに対抗する手段であるとの仮説がある.

見開き講座 分子細胞遺伝学への道しるべ・10

染色体2.染色体の形態と分類

著者: 田村高志

ページ範囲:P.1280 - P.1282

染色体
 染色体(chromosome)は遺伝子の担体で,細胞核の主要構造体である.細胞分裂中期に染色体は最も短縮して塩基性色素に染まり,光学顕微鏡でその形態を観察することができる.それぞれの染色体は,紡錘糸着糸点(動原体,centromere)の位置により定まった形態をしている.染色体の数と形は生物の種によって一定であり,細胞分裂を通して規則正しく分裂して,細胞から細胞へと伝えられていく.
 体細胞には同じ形態の染色体が必ず2本存在する.これを相同染色体(homologous chromosome)といい,1本は父親から,他方は母親から受け継いだものである.ただし,男性の性染色体(sex chromosome)だけは例外で,X染色体とY染色体との非相同な組み合わせになっている.染色体上には多数の遺伝子が決まった順で決まった位置に配列していて,遺伝子は染色体に伴われて,生殖細胞を通して子孫へと受け継がれていく.

検査データを考える

高脂血症

著者: 芳野原

ページ範囲:P.1283 - P.1290

はじめに
 高脂血症とは,脂質(原則としてコレステロールとトリグリセライド,triglyceride;TG)の血中レベルが正常以上に高値を示す病態である.近年,わが国においては食生活の欧米化とモータリゼーションの発達により,高脂血症とともに,高血圧,糖尿病,痛風,肥満などに代表される生活習慣病が増加し,大きな社会問題となりつつある.いずれの病態もリスクファクターと呼ばれ心筋梗塞の発症率の上昇をもたらすこととなるが,疫学的に最も心筋梗塞の発症との因果関係が明らかなリスクファクターは血中コレステロール,特に低比重リポ蛋白(low density lipoprotein;LDL)-コレステロールである.また,最近では特にサイズの小さな,比重の大きい(small,dense)LDLの動脈硬化への関与が注目されており,保険診療上でもLDLサイズの簡単な推定方法が可能となっている.一方,高TG血症についても最近では冠動脈疾患のリスクファクターとして重要視されている.ここでは特に高コレステロール血症のみならず,高TG血症との関連が注目されているsmall,dense LDL,低HDL(high density lipoprotein,高比重リポ蛋白)血症,さらにRLP-コレステロール,さらにLp(a)などについてもふれてみたい.

臨床検査に必要な統計処理法・22

検査結果の表示桁数と有効数字—数値処理・測定精度・臨床的意義の観点から

著者: 細萱茂実

ページ範囲:P.1291 - P.1294

はじめに
 検査結果の表示桁数は,改めて意識することが少なく,どちらかといえば経験的に扱ってきたことといえよう.しかし,検査精度が著しく向上した今日,コントロールサーベイ時の結果記入方式や統計処理に伴う数値の微妙な扱いが施設間差の評価結果に影響を及ぼしたり,腫瘍マーカーの極端な高濃度測定値を報告する際の有効数字の設定法など,検査結果の表示に関する数字の扱いかたが問題となるケースも出ている.表示桁数を考えるうえでいくつかの側面があるが,純粋にデータ処理上の問題,分析法の測定誤差との関連,また臨床的意義を考慮した表現など,必ずしも単純ではない.これら検査結果の数値表現は,いかにも基本的な事項ではあるが考慮すべき点も多い.

ラボクイズ

問題:輸血検査【2】

ページ範囲:P.1266 - P.1266

9月号の解答と解説

ページ範囲:P.1267 - P.1267

オピニオン

臨床検査技師の資格の在りかた

著者: 深田靖彦

ページ範囲:P.1242 - P.1242

 新世紀を迎えて,社会の至るところで綻びや歪みが吹き出してきている.われわれに最も関係深い医療制度の抜本的改革もそのような状況のなかから派生してきている.今や医療だけでなくあらゆる分野で極めて不安定な,また,今後の方向性も不透明極まりない状況を呈している.これからの先行きはどうなるのであろうか.われわれは今何を為すべきであろうか.明るい光を求めて模索する毎日がここ数年続いている.
 そこで,ここでは特に臨床検査技師(以下,技師)の将来展望の1つとして資格(免許)について私見を若干述べてみたい.

けんさアラカルト

POCTにおける経済効率の考えかた

著者: 櫛引健一

ページ範囲:P.1250 - P.1250

 DRG/PPS(diagnosis relative group/prospective payment system)の施行を目前にひかえ,今後の臨床検査の在りかた,臨床検査技師像などが問われている今,中央化されコンピューターを駆使し効率を重視した業務運用への脱皮が一とおり完成の域に達したかに思ったのもつかの間,POCT(point of care testing)の意義や,施設によるPOCTの価値観,重要性,経済性を検証する必要が出てきた.ある意味でこの問題は,出来高払い医療の中にどっぷりと漬かった学習経験しか持ち得ないわれわれにとって,医療機関の機能や特色を再認識する絶好のチャンスでもあり,それぞれの施設における今後の臨床検査業務の行く末を占うものであるともいえる.
 中央化されてきた検査業務を,逆に一部分散することになるPOCTは,臨床検査技師の首を締めることになるとか,経済的に割が合わないと否定的に考えたりするのは,医療行為全体の効率として捉えた場合,短絡思考ではないのかと最近自問自答している.

Laboratory Practice 病理 細胞像からここまでわかる

子宮体部(2) 子宮内膜の腫瘍関連病変

著者: 都竹正文 ,   平井康夫

ページ範囲:P.1268 - P.1270

子宮内膜増殖症と子宮内膜異型増殖症
 子宮体癌取扱い規約(改定第2版,1996年3月)では,子宮内膜の上皮性腫瘍と関連病変には,悪性腫瘍としての子宮内膜癌,関連病変としての子宮内膜増殖症,子宮内膜異型増殖症および子宮内膜ポリープが含まれるとある.子宮内膜の過剰増殖を上皮細胞の異型(細胞の増大,極性の乱れ,N/C比の増大,大きさと形の不均一,円形化,輪郭の不規則,クロマチンの増量と核膜の肥厚,核小体の肥大など)の有無により,子宮内膜増殖症(以下,内膜増殖症)と子宮内膜異型増殖症(以下,異型増殖症)の2つの範疇に分ける.さらに各々の範疇は,腺構造の異常の程度により単純型と複雑型で表す.
 単純型:腺の嚢胞化と軽度ないし中等度の構造不整を示すものを含む.

血液 骨髄塗抹標本の見かた 異常細胞の見かた・3 リンパ球系の異常

2.数の異常と形態異常 細胞質の異常(3)

著者: 清水長子

ページ範囲:P.1272 - P.1274

はじめに
 異常リンパ球,異型リンパ球の観察では,核の異常(核小体の有無,核膜不整の有無,クロマチンの構造),細胞質の異常(封入体,空胞の有無,顆粒の大きさや数,色調)の観察をする.一般に腫瘍性のリンパ球が出現する場合同一形態の細胞像として見られるが,末梢血液中リンパ球が非腫瘍性に増加する病態を示す反応性リンパ球増多症の場合はDowney I〜III型が混在して見られる.反応性の異型リンパ球は,リンパ球がなんらかの抗原刺激に反応した細胞変化像とみなされ,健常成人でも1%以下に見られるといわれている.Downeyは,異型リンパ球をI型:単球様,II型:形質細胞様,III型:芽球様の3型に分類している.異型性のあるリンパ球が見られた場合は,その異型性が腫瘍性のものか反応性のものかを判別することが重要である.

生理 この症例をどう読むか

細かく検討すると肺気腫と矛盾する肺機能

著者: 近藤哲理

ページ範囲:P.1276 - P.1277

症例呈示
 患者:54歳,男性.
 家族歴・既往歴・職業歴:特記事項なし.

トピックス

LAHS(lymphoma-associated hemophagocytic syndrome)

著者: 髙橋直人 ,   三浦偉久男 ,   三浦亮

ページ範囲:P.1308 - P.1309

はじめに
 近年,血球貪食症候群(hemophagocytic syndrome;HPS)という病態が広く知られるようになり,臨床の第一線でもそれほどまれな病態ではないと思われる.われわれの施設でも紹介入院する不明熱の症例のうちに血球貪食症候群の症例を認め,約半数がリンパ腫と確定されている.HPSは骨髄におけるマクロファージの増殖と血球貪食像を特徴とし,発熱,血球減少,肝機能障害,凝固異常を呈する病態である.成人HPSの基礎疾患・原因は,感染症,悪性腫瘍,膠原病,薬剤性など多岐にわたるがその約半数を悪性リンパ腫が占め1),リンパ腫関連血球貪食症候群(lymphoma-associated hemophagocytic syndrome;LAHS)2)として注目されている.本稿ではトピックスとしてLAHSの臨床病理学的特徴を概説する.

羊水染色体検査と倫理

著者: 吉岡貞子

ページ範囲:P.1309 - P.1311

はじめに
 先天異常の胎児診断を目的とした羊水染色体検査は出生前診断の代表的な検査で,わが国では1968年に初めて導入された.当初は危険率の高さや検査技術の修得の難しさなどから限られた施設での診断方法であった.その後,超音波断層法の診断精度の向上や検査技術方法の改良などによってより安全に安定した結果が得られるようになり,多くの施設での診断が可能になった.検査センターでの受託も条件付きで行われている.1997年の厚生省心身障害研究の調査1)でも実施件数の増加が報告されている.しかし,出生前診断は倫理的および社会的に複雑な問題を抱えていることが指摘されている.本検査を担当しているわれわれ技師は羊水細胞を培養し,その染色体の分析結果を提供しているが,出生前診断の特殊性を理解し精度の高いデータの提供に努めなければならない.
 経験の乏しい筆者であるが,その経験を踏まえて当施設での羊水染色体検査のシステムについて概説する.

被曝放射線線量の意味

著者: 大原潔

ページ範囲:P.1312 - P.1314

はじめに
 放射線はその発見以来,人類に多大な便益を与えてきた反面,リスクも抱えてきた.1999年の東海村臨界事故では,作業員3人が中性子線被曝による急性放射線症を蒙り,うち2人は死亡された.事故急性放射線症の発症は1945年以後,この3人を含め世界中で400人弱,うち死亡者は62人と報告されている.過半数はチェルノブイリ原子炉事故被曝者で,死亡者数でみたリスクは世界中で年平均1人強となる.一方1998年には日本で,57分に1人が道路交通事故で死亡している.
 放射線に関する事故は交通事故とは異なり,インシデントでさえ大々的に報道される.国民は原爆被災の恐怖を想起し,不安を新たにする.放射線に恐怖や不安を漠然と抱く人は医療人にも多いであろう.“漠然”の要因は,放射線およびそのリスクが正しく理解されにくいためと考えられる.本稿が理解の一助になれば幸いである.

今月の表紙

脂肪円柱と卵円形脂肪体

著者: 今井宣子

ページ範囲:P.1258 - P.1258

 症例:腎臓内科,45歳,男性.
 診断:ネフローゼ症候群.

けんさ質問箱

Q 臨床検査技師の福祉・介護領域への参入

著者: 今井正 ,   S.K.

ページ範囲:P.1295 - P.1296

 臨床検査技師が福祉・介護領域で活躍できる場はあるでしょうか,あるとすれば,具体的にはどういう仕事があるのかご教示ください.

Q 典型的なPh1染色体を有する慢性骨髄性白血病

著者: 栗山一孝 ,   I.O.

ページ範囲:P.1297 - P.1297

 慢性骨髄性白血病(CML)の患者がいますが,染色体Gバンド法でt(9;22;11)(q34;q11:q13)が異常細胞すべてに見られます.このような例の治療効果,予後などをご教示ください.

検査じょうほう室 生理:脳波記録のスキルアップ

脳波記録のピットホール(3)—判別困難な異常波と分かりにくいアーチファクト

著者: 石田哲浩 ,   山口巌

ページ範囲:P.1298 - P.1301

はじめに
 脳波はアーチファクトとの闘いであるといわれている.近年,脳波計の精度が向上して,明らかなアーチファクトの混入は減少したが,その分,脳波と見極めの難しいものが増加している.
 典型的なアーチファクト波形とその対策は他の文献に譲るとして,今回は,見逃しやすいアーチファクトについて紹介する.

輸血:白血球検査あれこれ

肩のこらないHLA(1)

著者: 秋田真哉 ,   皆森久美子 ,   荒木延夫

ページ範囲:P.1302 - P.1304

プロローグ
 ―ある日の午後,地元の医療機関から1本の電話が入りました.聞けば,随分と急ぎの様子で,「血小板製剤を輸注しても,血小板数が上がらない.血小板抗体をチェックして,適合血小板をすぐに届けてほしい」とのこと.さて,対応した職員は,“この電話は長くなるぞ”と心の中でつぶやきながらメモの用意を始めました―.
 今回からのシリーズは,『白血球検査あれこれ』というテーマのもとに,HLAを中心に数回に分けて,HLAと輸血の関わりを,上述のようなケーススタディやエピソードを交えて,われわれが経験した範囲でお話したいと思います.

海外だより

緊急報告:Attack on U. S.

著者: 椎名奈津子

ページ範囲:P.1278 - P.1279

“2001年9月11日,アメリカ本土が初めての攻撃を受けました.アメリカの経済発展の象徴であるワールドトレードセンター,防衛の総本部であるペンタゴンが,皮肉にもアメリカの航空会社であるアメリカン航空,ユナイテッド航空の旅客機‘撃突’によって崩壊されました.”

基本情報

検査と技術

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1375

印刷版ISSN 0301-2611

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