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雑誌目次

雑誌文献

検査と技術29巻5号

2001年05月発行

雑誌目次

病気のはなし

急性冠症候群

著者: 並木温 ,   山口徹

ページ範囲:P.406 - P.413

新しい知見
 急性冠症候群とは,冠動脈のプラーク破綻に伴う血栓を共通の病態として生じる虚血性心疾患を症候群としてとらえた概念である。急性心筋梗塞や不安定狭心症などが包括される.診断には問診,心電図検査,心臓超音波検査,血液生化学検査,最終的には冠動脈造影検査を行う.血液生化学検査にて測定する心筋障害のマーカーとして現在数種の心筋逸脱蛋白が臨床で用いられているが,微小心筋障害の診断を血中心筋トロポニンTおよび心筋トロポニンIにより行うことにより,高リスク群の同定と急性心筋梗塞発症や突然死などの予知に有用であることが明らかとなってきた.さらにCRPがプラークの不安定性のマーカー,つまりプラーク破綻の予測因子であり,急性冠症候群の予後を推定するのに有用であることが注目されている.

技術講座 生化学

糖尿病の新しい診断基準とHbA1c,およびその標準化

著者: 富永真琴 ,   梅本雅夫

ページ範囲:P.415 - P.420

新しい知見
 1999年に日本糖尿病学会(JDS)は糖尿病の新しい診断基準を公表した.従来,日本では1985年のWHOの診断墓準と1982年のJDSの診断基準の2本立ての運用がなされていたが,その矛盾が解消された.今回のJDS診断基準には補助指標ではあるがHbA1cが初めて採用された.JDSの「グリコヘモグロビンの標準化に関する委員会」(島委員会)によるHbA1cの標準化が達成されているからである.しかし,島委員会の標準化には科学的裏付けがないという決定的弱点がある.現在,化学量論的なHbA1c測定が試みられており,これに基づいた世界的なHbAA1cの標準化が模索されている.

血液

APTTの測定

著者: 桜井典子 ,   前場恵一子

ページ範囲:P.421 - P.427

新しい知見
 APTTは止血検査の1つで内因系凝固のスクリーニング検査として測定され,日常検査では凝固用測定機器による測定が主となっている.これまでのAPTTは出血性素因検索を目的とした検査であったが,近年は血栓症のスクリーニング検査としてループスアンチコアグラント検出にも用いられている.また,透過光変化を検出する機器での透過率波形分析によるDIC(播種性血管内凝固症候群)の初期診断や予後の予測にも活用され始めている.

生理

胆道の超音波検査の進めかたと見かた

著者: 杉浦信之 ,   唐沢英偉

ページ範囲:P.429 - P.435

新しい知見
 超音波検査の最近の知見として,デジタル超音波技術の開発と造影剤を使用した造影超音波,3D超音波が挙げられる.末梢投与可能な造影剤の出現から,デジタル処理技術の進歩によりハーモニックイメージが開発され,Bモード像の画質改善がみられている.現在末梢投与可能な造影剤はレボビストだけであるが,新しい造影剤の臨床治験が始まっている.造影剤を使用することで,存在診断,血流情報を加味した質的診断の向上がみられる.3D超音波もリアルタイム3次元エコーやfusion3Dなどが開発されており,超音波内視鏡では細型プロープを管腔内でスパイラルスキャンして3次元表示する装置も出てきている.

座談会 21世紀の検査を考える・2

微生物検査の現状と将来—[2] 21世紀の微生物検査の展望

著者: 松野容子 ,   浅利誠志 ,   川上小夜子 ,   島川宏一 ,   菅野治重

ページ範囲:P.455 - P.465

 前回の座談会では,これまでの感染症と微生物検査の流れ,現状での問題点を語っていただいたが,今回は21世紀の微生物検査の展望として,今後の感染症はどう変貌するか,そのために必要な検査は何か,また微生物検査技師の関与できる領域は広がるのか,そして経済性の問題はクリアできるのかなどについて,忌憚のないこ発言をいただく.

検査データを考える

CA125の異常値

著者: 青野悠久子

ページ範囲:P.473 - P.478

はじめに
 CA 125はBastらがヒト卵巣漿液性嚢胞腺癌の培養株を用いて作製されたモノクローナル抗体OC 125により認識される癌関連抗原である1)
 胎生期体腔上皮に存在する糖蛋白と関連を有している.上皮性卵巣癌患者血清中では高頻度かつ高濃度に存在することから卵巣癌の新しい腫瘍マーカーとして注目された.現在,CA 125は日常検査として使用されており,全自動酵素免疫測定装置による測定試薬2,3)が次々と商品化された.特に,試薬の重要な成分であるモノクローナル抗体作製の技術の向上などにより使用範囲が広がるにつれ,測定上の問題点が明らかとなってきた.今回,CA 125測定値の異常値について概説する.

絵で見る免疫学 基礎編・17

抗体の応用(2) イムノアッセイ法(その2)

著者: 高木淳 ,   玉井一 ,   隈寛二

ページ範囲:P.448 - P.449

 イムノアッセイの主な手順は,(1)抗原抗体反応,(2)抗原抗体結合物(B)から未反応の標識リガンド(F)の分離,(3)抗原抗体結合物(B・F)の測定である.最初に標識物質としてラジオアイソトープが用いられたが,現在では主に酵素,蛍光物質や化学発光物質などが用いられている.B・Fは免疫グロブリンと抗原の結合物なので,抗原抗体反応後,反応液を濾紙電気泳動にかけると,未反応の標識シンスリンは原点にとどまるが,抗原抗体結合物は免疫グロブリンの位置に泳動するので,これからBとFの比を求めた(前号参照).次に,硫安やPEGによる免疫グロブリン分画法を応用した沈殿法や,また一次抗体(たとえば,抗インスリン抗体をモルモットで作製した場合はモルモット免疫グロブリンである)に対する二次抗体(抗モルモット免疫グロブリン抗体)を加え格子構造を形成させ,沈殿させる方法も用いられた.

見開き講座 分子細胞遺伝学への道しるべ・5

細胞4.減数分裂

著者: 田村高志

ページ範囲:P.452 - P.453

減数分裂で染色体数は半数になる
 配偶子(卵子,精子)形成のために,2倍体細胞(2n)が1倍体細胞(n)になる細胞分裂を減数分裂(meiosis)という.この分裂は体細胞分裂と趣を異にしている.すなわち,1回のDNA複製と連続した2回の細胞分裂が起こり,染色体数が半減して半数体(haploid)の細胞ができる.

臨床検査に必要な統計処理法・17

統計的モデルの妥当性評価—情報量規準AICとは

著者: 細萱茂実

ページ範囲:P.479 - P.482

はじめに
 臨床検査の領域では,ある血中成分の健常者測定値がどんな分布に従うのか,あるいは,検量線としてどんな関数式を選択すればよいのかなど,実際に得られたデータに適当な統計的モデルを当てはめ,それによって解析を進めることが多い.そこで用いられる統計的モデルに対し,その妥当性を客観的に評価するための方法の1つとして,赤池の情報量規準AIC(an infornnation criterion,またはAkaike's information criterion)1)がある.AICを利用することによって,統計数値表や主観的な議論をまったく必要とせずにモデル選択が行え,大量データの統計解析を自動的に処理することへの応用なども可能である.

ラボクイズ

問題:腹部超音波・8

ページ範囲:P.436 - P.436

4月号の解答と解説

ページ範囲:P.437 - P.437

オピニオン

創意と目標を検査業務に

著者: 影岡武士

ページ範囲:P.414 - P.414

 私は縁あって,柴田進先生がその昔(昭和20年代)一時期在籍されていた倉敷中央病院臨床検査科・主任部長として2年前に赴任した.恩師の1人である柴田先生の言葉として強く心に残っているのは,“文献に溺れるな,自分のアイデアを大切にしなさい”である.偉大な教育者でもあった先生が歩まれた道は,臨床病理の発展の歴史でもあった.当時は,まさに日常検査業務の中に創意と工夫が遺憾なく発揮できる環境にあり,多士済済の先輩がたがユニークな発想による検査法を作り上げてきた.しかし,諸先生がたがこのオピニオン欄でも詳しく言及されているごとく,近年に至って病院検査部は,梶の取りかたしだいで,極端な表現をすれば自滅的な状況に向かう恐れがある.現在,最も気がかりな検査のアウトソーシングや診療報酬制度については,識者により縷々解説されているので改めて触れないが,やはり避けては通れない問題ではある.
 われわれの検査部ても今回のさらなる検体検査の包括点数制度(いわゆる“まるめ”)により,検体検査収益は大幅な減収となり,検査判断料の配分方法はさておき,病院の一部門としての検査部にとって大きな痛手である.さりとて検査収益を維持する具体的な妙案は持ち合わせていないが,検査業務に従来の慣わしで漫然と取り組んでいたとすれば,まずその中に合理化できる部分を探し出し改善することが肝要てあろう.

けんさアラカルト

腐葉土とレジオネラ

著者: 小出道夫

ページ範囲:P.428 - P.428

はじめに
 Legionella longbeachaeは1980年に米国カリフォルニア州ロングビーチで最初に肺炎患者から分離され,その後,米国,欧州でときどき報告されているが,その感染源は他のレジオネラ属と同様クーリングタワーやシャワーなどで,水系感染であった.しかし,オーストラリアでは1987年に初めてL.Longbeachae肺炎が発生し,1988年から1989年にかけてガーデニングをする人達の間で集団事例や散発事例が多発するようになった.南オーストラリア州のInstitute of Medical and Veterinary Scienceは1989年,1990年に大規模な調査を行い,園芸に用いる腐葉土がその感染源であることを突き止めた.

Laboratory Practice 生化学 精査と治療に生かす検査データ

糖尿病

著者: 川上康

ページ範囲:P.438 - P.439

はじめに
 糖尿病では明確な自覚症状がなくとも,動脈硬化症による心筋梗塞や脳梗塞,網膜症,腎症などの細小血管合併症を呈することが多い.したがって,発症早期に診断し,合併症が生じる以前の段階で,血糖コントロールを基本とした生活習慣の指導を行う必要がある.高血糖が持続することで網膜症・腎症などの細小血管合併症は生じるため,血糖値を正常に近づけることが重要である.しかし,耐糖能異常を呈する,いわば糖尿病のグレーゾーンの患者群において,動脈硬化が健常者と比較して発症しやすいことが判明している.この原因として食後高血糖の関与の他に,インスリン抵抗性の関与が示唆されている.したがって,糖尿病においては,早期の診断とともに,血糖正常化およびインスリン抵抗性解除を考えた治療法が必要である.また,診断においては常に膵疾患やCushing症候群などによる二次性糖尿病の可能性を念頭に置いておく必要がある.

病理 細胞像からここまでわかる

子宮頸部(7) 子宮頸部腺癌の細胞診

著者: 都竹正文 ,   手島英雄

ページ範囲:P.440 - P.442

 子宮頸部の腺異形成(glandular dysplasia)は扁平上皮の異形成に匹敵する良性とも悪性とも判断しかねる腺上皮の異型病変を呼び,境界病変として位置付けられている.腺異形成は,子宮頸癌取扱い規約の組織分類と診断基準のなかで,核の異常が反応性異型よりも高度であるが,上皮内腺癌の診断基準を満たさない腺上皮の病変をいう,とある.腺異形成の診断に際しては,反応性異型および上皮内腺癌との鑑別が問題となる.これらの鑑別には,細胞及び核の大きさ,形状,N/C比,核クロマチンの状態,核小体の形態,核分裂像などの細胞異型と,細胞の重層化,乳頭状や篩状構造などの構造異型を参考とし,さらに共存する炎症反応の有無とその程度なども参考にする.著しい炎症や放射線照射により生じる内頸腺上皮の反応性異型は,核の大型化,多核化,クロマチンの増量,核小体の出現を伴うが核分裂像に乏しく,細胞の重層化などの構造異型はほとんどない.
 これに対し腺異形成では,核の変化が反応性異型よりもさらに強く核分裂像も出現するが,上皮内腺癌よりも軽度である.細胞の偽重層性は見られるが,乳頭状や飾状構造は見られない,とされている.細胞診による腺異形成の診断は現段階では極めて困難であり,組織学的診断基準の細胞異型と同様に,上皮内腺癌よりも軽度であるといった程度の極めて曖昧に表現せざるを得ない.

血液 骨髄塗抹標本の見かた 異常細胞の見かた・2 顆粒球系の異常

2.形態異常 細胞質と核の異常

著者: 中竹俊彦

ページ範囲:P.443 - P.445

はじめに
 顆球系の異常は,顆粒の産生段階での異常が主である.代表的な異常は中毒性顆粒(toxicgranule)と,顆粒のない(低顆粒)好中球である.また,細胞質にデーレ小体(Döhle body)や空胞形成(vacuolation)などもみられる.
 一方,核の形態異常は,倍数性の異常に基づく成熟好中球の過分葉(hyper segmentation)と,まれには2個の核をもつ異常がある.また,核の成熟異常にペルゲルの核異常(Pelger anomaly)に似た偽ペルゲル異常(pseudo-Pelger anomaly)がある.

トピックス

レクチン様酸化LDL受容体LOX-1を介した血管内皮—血小板相互作用

著者: 沢村達也

ページ範囲:P.491 - P.494

はじめに
 血小板は血液中に30万/μlと多数存在するが,その寿命は約1週間と短い.しかし,多数の血小板が日々どのように処理されていくのかは明らかでない.
 われわれは内皮細胞の酸化LDL(低比重リポ蛋白;low density lipoprotein)受容体として発見した蛋白,レクチン様酸化LDL受容体LOX-1が,アポトーシス細胞やin vitroで老化させた赤血球を認識することを見いだした.この過程でLOX-1がこれらの細胞上に露出されたフォスファチジルセリン(phosphatidyl-serin;PS)などの酸性リン脂質を認識していることに気がついた.

血漿・血清からの直接PCR法によるHBVの検出

著者: 白崎良成 ,   外池宏司 ,   西村直行

ページ範囲:P.494 - P.496

はじめに
 B型肝炎ウイルス(hepatitis B virus;HBV)は,肝硬変や肝細胞癌へ進行する頻度が高い急性肝炎または慢性肝炎の病因ウイルスとして,臨床検査の重要な対象となっている.HBV感染の検査は従来よりEIA法やRIA法などの抗原抗体反応を用いた手法にて行われているが,それらの手法は,感度やウインドー・ピリオド(感染後抗体ができるまでの期間)などの問題により,必ずしも十分な検査法とはいえない.こうした背景から,最近はHBVの検査法として,polymerase chain reaction(PCR)法を採用した高感度かつ特異的な遺伝子検査法が盛んに使用されるようになった.その事例として,日本赤十字社は1999年10月より,全献血液を対象としたHBV他のウイルスのスクリーニングに,PCR法を利用したキット(ロシュ社製)を用いるようになった.それらウイルスの遺伝子検査の対象検体としては血漿または血清が最も一般的であり,これらのPCR法による検査は世界標準の手法となりつつある.
 しかし,血漿・血清中にはPCRを阻害する種々の物質が存在するため,一般的にはPCR前に多段階の核酸精製過程が必要となる.

心筋梗塞のリスクファクターとしてのCRP値

著者: 榎本博光

ページ範囲:P.496 - P.498

はじめに
 C反応性蛋白(C-reactive protein;CRP)は感染,組織破壊,炎症などの際に血中濃度がダイナミックに上昇する代表的な急性相反応蛋白で,もっとも重要な検査項目の1つとして,日本やヨーロッパでは古くから広く普及している.一方,米国では,CRPが発見された後しばらくは盛んに検査されていたが,1970年代頃から“高価な赤沈検査”と位置づけられ,あまり検査されない傾向にあった.近年,測定技術の進歩により安価で迅速・正確な検査法が開発され,さらに赤沈がさまざまな因子により亢進することも明らかとなり,炎症性疾患の診断にはCRPがはるかに優れている点が有認識されるようになった.最近では,“C-reactive protein:New uses for an old friend”と題する論文1)も発表され,CRPの新しい臨床有用性,すなわち心筋梗塞や心血管疾患のリスクファクターに関する研究発表が米国の研究者らによって精力的に行われ,注目されているところである.さらに,米国FDAは1999年に,世界に先駆けて心血管疾患のリスクを評価できうる臨床検査としてCRPの高感度測定法(high-sesitivity CRP;hsCRP)を認可している2)

今月の表紙

移行上皮癌細胞

著者: 今井宣子

ページ範囲:P.446 - P.446

 症例:泌尿器科,60歳,男性.
 診断:膀胱癌,移行上皮癌(G2).

検査じょうほう室 生理:脳波検査のスキルアップ

脳波記録のピットフォール(1)

著者: 石田哲浩 ,   山口巌

ページ範囲:P.484 - P.486

はじめに
 近年,各検査室ではルーチン脳波検査をマニュアル化している場合も少なくない.また,脳波計の精度も向上しているので,マニュアル通りに行えば,経験の少ない検査技師でも容易に脳波を記録することができるようになった.これは大変好ましいことであるが,一方で,“脳波検査なんて簡単さ”という気分になったり,基礎的技術の不足から,ちょっとした応用ができない技師もいる.
 今回は,日常検査の中から賦活法を取り上げて,見落としやすい幾つかの問題点について述べる.

輸血:輸血検査と血液型の謎

不規則抗体スクリーニング検査の結果解釈

著者: 鈴木由美

ページ範囲:P.488 - P.490

はじめに
 不規則抗体スクリーニングを実施し,スクリーニング結果が陽性の場合,この段階でかなり抗体名を絞り込むことができる.同定検査を外注としている施設も多く,結果が出るまでに2〜3日間かかる場合はスクリーニング結果から抗体名を絞り込み,血液センターへ適合血液を発注する場合に有用である.

海外だより

即戦力を育てる教育と環境

著者: 椎名奈津子

ページ範囲:P.450 - P.451

はじめに
 私のアメリカ留学,そして就職についてのリポート第2弾ですが,今回は留学手続きと大学の授業について紹介したいと思います.北里大学時代に細胞診を専攻していた私は,やはり細胞診への興味が一番強かったことから,留学先のトーマスジェファーソン大学でも細胞診を専攻しました.

けんさ質問箱

Q 自己免疫のメカニズム

著者: 河合忠 ,   N.I.

ページ範囲:P.468 - P.469

 自己免疫のメカニズムについて,基本的に関与する細胞,物質,因子などにはどのようなものがあり,それらがどのように相互作用を行っているか,ご教示ください.

Q トリグリセリドの検査数値の経過

著者: 梶波康二 ,   竹越襄 ,   Y.H.

ページ範囲:P.470 - P.471

10年ほど前から中性脂肪(トリグリセリド;TG)の値が300〜500mg/dlと高値を継続している患者さんが,突然,さらに700mg/dlと高値を示すようになりました.しかし,1か月後に測定したところ,今度は70mg/dlに下がり,正常範囲内の数値となりました.奇妙に思い,他の施設の機種で測定していただいたところ,やはり70mg/dlでした.そして,再度1か月に測定したところ,今度は400mg/dl程度の数値でした.これはどう判断したらよいのでしょうか.

基本情報

検査と技術

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1375

印刷版ISSN 0301-2611

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