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雑誌目次

雑誌文献

検査と技術3巻12号

1975年12月発行

雑誌目次

病気のはなし

痛風と高尿酸血症

著者: 御巫清允 ,   西岡久寿樹

ページ範囲:P.6 - P.12

疫学
 痛風は尿酸代謝の異常によって発症した高尿酸血症を基礎病変とし,特有な関節炎症状を主症状とする疾患である.1960年代前半までは日本では比較的まれな疾患とされていたが,1970年代になってから急激に増加の一途にあり,著者らの痛風外来に登録されている患者数は既に,1975年8月現在3,500例近くなっている.
 一方疫学的な頻度としては,欧米諸国についてみると,ヨーロッパでLawranceらが0.3%,アメリカではHallらが0.2%という報告を行っており,日本では西岡らの調査によると東京地区で0.15%という結果を得ており著明な地域差は認められない.しかしながらある特定の地域や人種,例えば北アメリカに移住したフィリピン人や,マリアナ諸島のサモア風ニュージーランドのマオリ族などには高頻度に痛風がみられるという報告もある.一般的に,均一な集団を対象とした住民調査における頻度は1万人につき15〜20人くらいである.

技術講座 生化学

総コレステロール

著者: 久城英人 ,   細田昌子

ページ範囲:P.53 - P.57

 血清総コレステロールの最も正統的な定量法1,2)は抽出,けん化,ジキトニド沈殿単離,発色の4段階の操作を踏むが,現在では血清を前処理することなく直接呈色反応に導く,いわゆる直接比色法が広く用いられている.ごく最近ではコレステロールオキシダーゼを利用した酵素法が開発され,特にその自動化に大きな転換をもたらすことになった.本稿では自動分析法を含めて定量法の概要を述べることにする.

血液

部分トロンボプラスチン時間

著者: 馬場百合子

ページ範囲:P.58 - P.60

部分トロンボプラスチン時間
1.原理
 被検血漿に血小板因子であるリン脂質を十分に補って,内因系凝血因子の欠乏を測定する方法である.組織トロンボプラスチンは脂質タンパクで,正常血漿も血友病血漿も変わりなく凝固させるが,リン脂質は両者血漿の凝固時間に差をみせる.そこでLangdell(1953)は前者の完全トロンボプラスチンに対して後者を部分トロンボプラスチンと命名し,部分トロンボプラスチン時間(PTT:partial thromboplastin time)を考案した.
 この反応系は,内因系の因子,すなわち第ⅩⅡ因子,第ⅩⅠ因子,第Ⅸ因子,第Ⅶ因子,そして第Ⅹ因子,第Ⅴ因子,第Ⅱ因子,第Ⅰ因子などの影響を受ける.これらの因子が低下,欠乏,質的異常などによりPTTは延長し,また抗トロンビン,抗内因性凝固因子(循環抗凝血素)の存在によっても延長する.またPTTにおいて接触因子を十分に活性化させて安定性のある成績を得るための方法として,活性化試薬を添加する方法としてAPTT(activated PTT)がある.これはリン脂質にカオリン,セライト,エラジン酸などを添加する.

細菌

抗酸菌検査法・2—同定検査

著者: 平峰繁

ページ範囲:P.61 - P.65

 ヒトの結核症から,結核菌に似て非なる抗酸菌がまれに検出されることは古くから知られていたが,近年その数がしだいに増えて関係者の間で関心が高まり,その分類や同定法については,ここ数年の間に急速ともいえる進歩を遂げた.
 非定型抗酸菌(atypical mycobacteria略してAMという)は,Runyon1)により1959年に,コロニーの色とか発育速度などでⅠ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ群に分類されたが,これはあくまで便宜的なものであり,現在では更に菌種(Species)の分類,同定について,国内をはじめ国際的にも精力的に進められてきている2,3)

生理

シグナルとノイズ・18

著者: 村崎義紀 ,   石山陽事

ページ範囲:P.66 - P.67

1.解答
 石山 全体に同じ振幅で,徐波様の波が出てきています.経験的にこういう出方は発作性の異常波とは見ません.なぜなら全誘導同じような波形と振幅で出ている異常波はあまり見られないからです.異常波はどこかに限局しているか各誘導の振幅間にグラディエントがある場合が多いですから,これは明らかに脳波以外の外的因子による雑音だと思います.そしてこういう大きな現象が片側あるいは両側にアーティファクトとして入る時は,静電誘導がまず考えられます.この場合は衣服などに静電気を帯びた人が通ったか,コードのコネクター部分に近いコードが揺れ静電界を乱したためかどちらかだと思います.

一般

尿試験紙の使い方

著者: 河喜多龍祥

ページ範囲:P.68 - P.70

 今日の臨床検査は自動化,簡易化の大きな流れの中で急速な進歩発展を続けている.尿検査は従来,試験管法のスルホサリチル酸法(タンパク)やニーランデル法(糖)などが行われていたが,10数年前より試験紙法による簡易法が急速に普及し,今日では大病院,小病院を問わず一般的な尿検査法となった.人々は,太古から疾病の時尿の成分に変化が起こることに気づいていた.これらの観察記録の一部は,今日洞窟や墳墓に壁画として残っており,古代バビロニア人,シュメール人,ヒンズー人も疾病の診断に尿の観察が役立つということを書き残している."蜜のように甘い尿"に関する記載はその一例である.
 今日,臨床検査の分野では,その測定操作も比較的簡単であるため診断の第一歩としてスクリーニング検査に,また健康診断の一助として重要な役割を果たしている.しかし一方では,簡単な検査のためその役割を軽視する向きがないではない.そこで今回,尿試験紙の取り扱い及び注意事項について述べる.

病人と病気と病院

病院の中の専門家

著者: 石原信吾

ページ範囲:P.13 - P.16

 病院の働きは,医師をはじめとする多数の専門職種によって支えられている.病院ほど専門職種の多い事業体は他にあまり類がない.そのために,多種専門職種経営であるということを,病院の経営的特徴の上位に挙げる人もいる.
 ところが,それほど多種類の専門職種から成り立っている病院において,専門職種とは何ぞやとか,組織の中における専門職種のあり方とか,専門職種どうしの関係とかいう問題はこれまであまり本気に取り上げられてきてはいないように思われる.従って,それらの点は案外曖昧にされたままで日常業務が行われているというのが実情と言える.これは,典型的専門職種と考えられる医師についても例外ではない.ましてや,その他の専門職種についてはなおさらである.中には,それが果たして専門職種であるかどうかすらはっきりしないような職種さえある.

基礎から応用へ

光源・1

著者: 戸川達男

ページ範囲:P.17 - P.20

 地球は,太陽のおかげで暖かく,いろいろな生物が発生した.そのうえ,高等動物では眼が発達して,太陽の光でものの形や色を見分けられるようになった.このように,太陽は熱源であるとともに,かけがえのない光源であったわけである.
 ところが,人間はだんだんぜいたくになって,昼だけでなく夜も光がほしいと思うようになり,ランプや電球のような人工的な光源を持つようになった.家の中やビルや屋外まで,人工光源で夜も明るくして暮らすようになったことは,果たして人間にとって良いことかどうかわからないが,顕微鏡や分光光度計の光源など小さいけれど大切な人工光源もたくさんある.

寄生の起源

著者: 大家裕

ページ範囲:P.21 - P.24

 我々の周囲に見られる様々な種類の生物は,いずれもその長い進化の過程で,自らを取り巻く環境に適応しつつ今日に至ったものである.そういった情況の中で,寄生虫もまた宿主に対する適合性を獲得しながら現在見られるような種に進化してきたわけであるが,その適合性とはいったいどのようなものであろうか.この問題について,免疫生物学的な視点から,また生化学的な視点から明らかにされつつある二三の問題につき,前3回にわたって解説を試みてきた.
 ところで,こういった寄生虫も,既に述べたように,元をたどれば自由生活を営んでいた生物に由来するものであると考えられている.長い生命の歴史のどの時代にどのようにして,自由生活性のものが寄生生活に入っていったか,このあたりの事情を人体寄生の多細胞性寄生虫としては最も一般的な条虫,吸虫,線虫についてみていきたいと思う.

酵素作用の阻害

著者: 降矢熒 ,   降矢震

ページ範囲:P.25 - P.28

 シオフキ(潮吹き)というハマグリ(蛤)に似た貝があるが,食いものにはならない.ハマグリと間違えてとってしまうから,いわば潮干狩りの邪魔ものである.シオフキがいくらいても,ハマグリのほうがずっと多ければ気にすることはない.どちらをつかむかは絶対数では決まらない.いずれかの見境なくとっている時は,その比で決まるからである.しかしよく見分けて間違うことが少なければ,たとえハマグリのほうが少なくても能率は下がらない.逆に,シオフキのほうがうまいと思い込んでいれば,ハマグリのほうが多くても,本当の獲物は少なくなる(図1).
 酵素作用では,このような現象を相競性阻害(competitive inhibition)という.酵素の同じ場所(手)に,基質(ハマグリ)と阻害物質(シオフキ)が競い合って結合しようとするからである.熊手を持っているか,素手かで相違はするがそれなりの能力(Km)は変わりはないが,シオフキをとろうとする力(Kl)に分散されて,その能力が下がったようにみえる(Km値の増加).海に入ったら魚がいて,これを取って食った連中が腹痛を起こして寝込んでしまった.その人数分だけ全体のとれ高は減るが,とっている各個の能力は変わらない(Km不変).このような形のは非相競性阻害と呼ばれる.

統計学的思考・7

著者: 土肥一郎

ページ範囲:P.29 - P.30

1.平均値と分散
 今回からは連続量の取り扱いについて解説する.連続量とは身長とか体重とか血中濃度のようなもので,例えば145cmと146cmとの間に,理論的には無数の身長の値が存在しうるという意味で,何事かの起こる回数が例えば4回の次は5回というように,トビトビになっているのとは事情が異なっている.
 この連続量について例えば男と女との群の比較をするというような場合,厳密な意味ではその対象とする量が正規分布することが必要である.すなわち,量xの分布が,
 (式省略)
に従うことが成り立っていなくてはならない.mは母集団平均,σ2は母集団分散である.ここに分散というのは,もし,xがx1からx10までの10個であるなら,
 (式省略)
として求められるものである.このs2を標本分散というが,母集団分散(または母分散)とは,母集団について求めた分散のことで,現実に我々が手に入れる資料からは,ある方法で推定することができるだけのものである.通常は分散不偏推定量(不偏分散という)を求めるが,これは,
 (式省略)
として求められる.xはx1からx10までの平均値である.s2を求める式の右辺を見れば直観的に理解されるように,測定値が平均値の周りにバラツク程度が大きいと,s2は大きくなるから,分散はデータのバラツキの大きさを測る尺度になっていると考えてよい.

知っておきたい検査機器

電気泳動装置

著者: 大島寿美子

ページ範囲:P.31 - P.32

 電気泳動法はタンパク分画をはじめ免疫電気泳動法,その他多方面にわたって極めて広い応用がなされている.電気泳動装置は整流器と泳動槽より成り,整流器は最大出力が泳動目的範囲内にあれば,いずれの泳動法にも共用できる.泳動槽は目的に応じ水平式,懸垂式,その他いろいろな応用型がある.ここでは整流器及び泳動槽の構造と原理を簡記し,取り扱い上の注意点について述べてみたい.

最近の検査技術

高速液体クロマトグラフィー

著者: 小沢恭一

ページ範囲:P.33 - P.39

 ここ数年の臨床検査の自動化の進歩には目をみはるものがある.Skeggsによって考案された,いわゆるフロー方式の自動分析装置が,テクニコン社の製品オートアナライザーとして米国の市場に発売されたのは1957年であった.それから約10年間はテクニコン社の独壇場であったが,その後は,いわゆるディスクリート方式(ピックアップ方式ともいう)の自動分析装置が,テクニコン社以外の多くのメーカーから発売され,これらを網羅する表を作ろうとすれば,たぶん20社の,数十種の製品を並べてもなお不十分ということができるであろう.日本国内でさえ,日立,オリンパス,東芝がそれぞれ2〜3機種を発売しており,病院,検査センターなどで広く用いられている.

ひとこと

日ごろ考えていること

著者: 尾山静夫

ページ範囲:P.40 - P.41

 編集者より臨床検査技師課程の学生及び卒業後2〜3年の技師を対象に"ひとこと"という題で,考えのまま原稿用紙に7枚程度書いてほしいと依頼があった.さて,原稿用紙半枚か1枚程度なら"ひとこと"であるが,7枚になると"ふたこと""みこと"になるのではないかと矛盾を感じながら,口の悪い筆者が日ごろ考えていることを書くことにする.

検査の昔ばなし

阪大中検発足当時の思い出

著者: 吉田常雄

ページ範囲:P.42 - P.44

台風が縁となった中検構想
 昭和25年(1950)9月,関西一円を襲ったジェーン台風は,当時ようやく戦時中の荒廃から再起の兆しを見せ始めていた阪大病院地下全域を,水没という憂き目に陥れたものであった.早速清掃,修理がなされたものの,その後,特に本館地下の部分をいかに活用するかは院内の大きい課題となった.これを従来どおりに各科に細分すれば1科当たりとしてはさしてプラスにはならない.このまとまったスペースをより一層効果的に使用する方法はないものかと,そのころ第1内科講座を担当しておった筆者も教授の一員として種々,想を致したのであった.
 戦後,欧米の医学は従来のphysical diagnosisからlaboratory diagnosisへと大きく変貌を遂げていた.臨床検査の能率は貴ばれ,病院を訪問して,ある患者について主治医と会話中にもすぐその患者の検査成績が届けられるという状況になっていた.しかるに我が国の実情ではなお乏しい資料の中でまず態勢の立て直しに懸命で,とても新しいシステムに目を向ける余裕を持ち合わせていなかった.

おかしな検査データ

健康人における血清FFAの高値

著者: 植田寛

ページ範囲:P.45 - P.45

 早朝空腹時における血清遊離脂肪酸(FFA)は,糖尿病,高脂血症,重症肝障害,末端肥大症,甲状腺機能元進症,副腎皮質機能亢進症,褐色細胞腫,冠不全,妊娠,肥満,飢餓などの疾患で高値を示すと言われている.
 我々は,健康人を対象としたにもかかわらず,血清FFA値が高頻度に高値を示した測定例を経験したので紹介したい.

実習日誌

衛生研究所での実習も経験して

著者: 荒井久子

ページ範囲:P.48 - P.48

 私たちの校外実習は,6月3日から翌年の2月15日までおよそ7か月間行われた.2人ずつ組んで,市内の2つの病院と衛生研究所を回るのである.不安だらけで幕開いた実習も,始まってみればあっけなかったような気がする.この間に何を学んだのだろうか.病院での実習と衛生研究所での実習,また校外実習と学校での実習とを,それぞれ比べながら考えてみたいと思う.
 病院での実習,何といってもここでの一番の特徴は,患者が実際にいるということではないかと思う.学校における実習では,それほど患者を意識しなかった.が,ここではどうしても意識せざるを得ない.特に血液,生理においては,患者と直接接するのである.泣く子どももいる.血管がよく分からない人もいる.心電図をとる時,決まった位置から誘導できない場合もある.もちろん授業でも,患者の扱い方や心理状態その他について学んだ.しかし,"百聞は一見にしかず"である.教科書からの知識をふまえたうえでの,臨機応変な態度が大切だということを強く感じた.そして検査するうえで,患者に説明するということがどんなに大切であるかということも.

マスターしよう基本操作

寄生虫卵検査のための塗抹標本の作り方

著者: 鈴木了司

ページ範囲:P.49 - P.52

 いろいろな寄生虫卵検査法のうちで,最も操作が簡単で,そのうえほかの検査法のように操作の途中で寄生虫卵の紛失がない.しかし,直接塗抹法だけの標本検査では,糞便量が少ないので産卵数の多い回虫以外の寄生虫卵は濃厚感染でないと検出しにくい.このため,検出力を増加するためには,沈殿法や浮遊法などの集卵法,または孵化法が用いられる.
一方,カバーガラスの代わりにセロファンを使用するセロファン厚層塗抹法(加藤法とも呼ぶ)は,大量の糞便を検査に用いることによって直接塗抹法の欠点を補い,集卵法の検出力に近づけたものである.この方法は標本の作りやすさ,経費の点から集団検査に好適であるが,鏡検時に寄生虫卵の特徴が不明瞭になりがちなので,虫卵鑑別に熟練を要する短所がある.臨床検査としての検便は界面活性剤を使用する沈殿法(AMSⅢ法,Tween 80・クエン酸緩衝液法など)が良い.(カットは回虫受精卵)

トピックス

T cellとB cell

著者: 熊谷俊一 ,   恒松徳五郎

ページ範囲:P.71 - P.72

 リンパ球が免疫反応の主役をなす細胞であることはよく知られているが,近年,これらのリンパ球には,機能的,形態的に様相を異にする2種の細胞群,すなわちT cellとB cellが存在することが明らかになってきた.ともに由来は骨髄の幹細胞であるが,T cellは幹細胞が胸腺に入り胸腺上皮細胞の影響下で分化成熟し,末梢リンパ性臓器に分布するため,胸腺由来細胞(thymus-derived cell:T cell)と呼ばれる.一方B cellは骨髄の幹細胞が,鳥類ではファブリチウス嚢(Bursa Fabricius)の影響で分化成熟し末梢リンパ性臓器に分布する.ヒトではBursa相応器官として腸のバイエル板などを考える人もあるが,一応骨髄から直接分布すると考え骨髄由来細胞(bone-marrow-derived cell:B cell)と呼ばれる.
 T cellとB cellはともに抗原刺激を受け,分化分裂し種々の免疫反応を起こす.B cellは免疫グロブリン産生リンパ球や形質細胞となって体液性免疫(例えば抗原抗体反応)に関与し,T cellは種々の活性物質(lymphocyte mediator,lymphokine)を放出し,細胞性免疫(例えば移植または腫瘍免疫)に関与するとされる.しかし最近では,TcellがBce11に補助的作用や抑制作用を及ぼしたり,T cellが免疫学的記憶細胞として働くなどの事実も発見されている.T cellとB cellの検出法には表のごとく種々あるが,その代表的なものについて述べる.

略語シリーズ

著者:

ページ範囲:P.16 - P.16

°F degree Fahrenheit;華氏温度目盛り.ドイツ人名Fahrenheitに由来.華氏と摂氏の換算はFA method fluorescent antibody method;螢光抗体法.螢光色素を用いて,螢光顕微鏡下に抗原抗体反応の有無をみる方法.

医学用語集

著者: 山中學

ページ範囲:P.46 - P.46

181)キアリ症候群;Budd-Chiari syndrome
 Budd-Chiari(バッド・キアリ)症候群.肝静脈の閉塞または狭窄により門脈圧の亢進を来す症候群.症状は不定の消化器症状,肝腫大,腹水,軽度黄疸で,急性完全閉塞では激しい腹痛,嘔吐,肝腫大,腹水を来し,昏睡とショックに陥り数日で死亡する.

検査室で必要な数表—2乗と平方根

ページ範囲:P.47 - P.47

国家試験問題 解答と解説

ページ範囲:P.73 - P.77

基本情報

検査と技術

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1375

印刷版ISSN 0301-2611

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