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雑誌目次

雑誌文献

検査と技術3巻2号

1975年02月発行

雑誌目次

病気のはなし

女性性器の病気

著者: 鈴木秋悦

ページ範囲:P.16 - P.19

女性の生体リズム
 女性の病気について正しい知識を得るためには,まず女性の生体リズムを理解することが第一歩です.
 人体には,いろいろな時間の長さを単位としたリズムがあり,そのリズムが正しく回転していくことは,健康であるための必須条件ですが,内因性あるいは外因性の諸因子の影響を受けて,このリズムは容易に正規のルトーを逸脱し,その結果,精神的にも肉体的にも多彩な病像をもって,我々の肉体をおびやかすことになります.

技術講座 生理

シグナルとノイズ・11

著者: 村崎義紀 ,   石山陽事

ページ範囲:P.57 - P.59

《サンプル1》
1.解答
 石山 サンプル1の単極導出の脳波ですが,一見非常にきれいな脳波ですが,この中で気になるのは,ちょうどまん中ごろにスパイク状の波が混入しています.これを見ますと果たしてスパイクであるかどうか,おそらく脳波を初めて見る先生方はこれをスパイクと見る可能性があるのではないかと思います.しかし心電図が同時記録してありますから,まず心電図と同期しているかどうかということを見ます.同期していればそれは一応スパイクとは見なさず,心電図の混入によるものと判断します.
 それでまず誘導から見ますと,このスパイク様の波というのは,左の後頭部,それから左の後側頭部に見られます.そして心電図と比べますと,R波に同期していることが1つ上げられます.そのように見ると,特に右の後側頭部とか,あるいは左の後側頭部に心電図に同期した速い波が混入しているように思えます.それから脈波の混入も感じられますね.

生化学

光度計のセルについて

著者: 野本昭三

ページ範囲:P.60 - P.61

 光電比色計は光源部,分光部,試料部(試料容器,セル),受光部,表示部から成り各部分ごとに分類すると性能の異なる幾つかの種類に分けられるが,市販されているものはそれらの中から目的に応じ,また価格に添って適当に組み合わされた形で我々の手に届けられる.こうして一旦入手した光度計は一般に,光源部,分光部,受光部などは他の種類のものと取り換えることは困難で,比較的容易に取り換えたり改造されるのが試料部のセルである.また表示部はしばしば表示法の異なる他のものに接続することが行われている.
 今回はこうして取り換えたり改造されることの多いセルについていろいろ考えて見たい.

血液

鉄染色

著者: 大竹順子

ページ範囲:P.62 - P.63

 赤血球,赤芽球のうち,染色によって金属鉄顆粒の見られるものをそれぞれジデロサイト(Siderocyte),ジデロブラスト(Sideroblast)という.種々の疾患,特に貧血ではジデロサイト,ジデロブラストが増減し,貧血の鑑別診断に役立つために鉄染色が広く利用されるようになってきた.鉄染色にはベルリン青(プロシアン青)法,ターンブル青法があるが,血液塗抹標本で3価の鉄を染色するのに最もよく用いられているベルリン青法について述べる.

血清

間接(受身)凝集反応

著者: 堀越晃

ページ範囲:P.64 - P.65

 間接(受身)凝集反応―Indirect(Passive)agglutination―とは抗原と抗体の反応を肉眼的に観察できるように,抗原あるいは抗体を特定の物質に吸着させて凝集の形で判定できるようにしたもので,いろいろな疾患の血清学的検査法として利用されている.
 前回の寒冷凝集反応やポール・バンネル反応では,赤血球と対応する抗体との反応によって直接赤血球凝集の形で観察できるが,抗原性のあるタンパク,多糖体,脂質などは溶液中で抗体と抗原抗体反応が起こっても肉眼的に観察することができない.そこで,これらの反応を直接肉眼的に観察できるように,特定の物質(処理した赤血球,ラテックス,カオリン,炭素など)に吸着させておき,抗原抗体反応が起これば凝集として判定できるようにしたものである.ただし,抗原や抗体を吸着させる物質(粒子)自身では抗原性を発揮しない(あるいは非特異的凝集を起こさない)ことが必須条件である.つまり,抗原や抗体を吸着させないのに凝集を起こしてはならない.

細菌

血液の培養検査

著者: 小栗豊子

ページ範囲:P.66 - P.67

 血液培養は流血中に細菌の存在が疑われる患者(敗血症,菌血症)が検査の対象となり,この際の検出菌の種類は実に広範囲に及んでいる(表).血液培養で菌が検出された場合はできるだけ早く適切な化学療法が開始されなければならず,従って検査成績の遅延は患者の生命の危険に直結することを深く認識して検査に当たらなければならない.細菌検査の中で血液,髄液,多くの穿刺液は最も重要な材料とされており,検査の失敗は絶対に許されない.これらの培養検査は菌の発育を見逃すことがないよう毎日注意深く観察し,菌の発育が認められた場合は直ちに検査をすすめ,得られた情報はそのつど至急依頼医師に連絡すべきである.
 血液では材料中の菌数が少ない場合もまれではなく,従って液状培地を用いた増菌培養は欠くことのできないものとされている.血液培養法の種類は多いが,この中の主な2法の検査手順を図に示した.

病理

検体の処理法・11—造血臓器

著者: 河又國士

ページ範囲:P.68 - P.69

 造血に関与する主な臓器組織には,骨髄をはじめ,リンパ節,脾臓,肝臓(特に胎生期)などがある.このうち病理組織学的検索のための検体の取り扱いで特に注意を要するものは骨髄である.骨髄はリンパ節や脾臓などと異なり,多量の血液成分を含有し特に骨髄穿刺(bonemarrow aspiration)により得られた検体は液状成分が大半を占める.また骨髄組織の検索には,血液学的知見をふんだんに駆使し総合的に判断する関係で,検体の処理に当たる技師も血液学の概要を知る必要がある.
 紙面の都合で今回は骨髄を中心にしたが,骨髄以外のリンパ節,脾臓,肝臓については,他の実質臓器の検体処理方法とほとんど同一である.またこれらの針生検(needle biopsy)については9月号に山内が記載しているので,重複を避け要点のみとする.

一般

尿沈渣鏡検成績の再現性

著者: 河喜多龍祥

ページ範囲:P.70 - P.71

 尿沈渣は腎及び尿管系の病変を見るために重要な検査の一つであるが,その検査成績の再現性は必ずしも良いとは言えず,あくまで定性的な検査とされている.
 尿沈渣に限らず,一般に臨床検査成績の再現性を良くするためには,誤差の原因と考えられる諸条件を一定にすることが非常に大切である.そこで,尿沈渣の検査を行う際の一般的注意事項及び鏡検までの各操作の問題点と,成績の再現性について考えてみよう.

マクロとミクロ

女性性器

著者: 佐々木憲一

ページ範囲:P.6 - P.7

 女性生殖器も男性生殖器と同様に内胚葉由来の内生殖器(卵巣,卵管,子宮,膣)と外胚葉起原の外生殖器(尿道,膣口,尿道腺,膣前庭,陰核,大陰唇,小陰唇)から成る.
 卵巣は卵子を作りそれを卵管に送る一方内分泌腺として重要な役割を果たしている.肉眼的に卵巣は帯赤灰白色で,母指頭大である.卵巣内には種々の発達過程にある無数の卵胞を含んでいるが,次の4段階の発育を示す.

クローズアップ

内田容子—慶応病院中検臨床化学

著者: 内田侊子

ページ範囲:P.8 - P.9

一日一日を大切に
 大学病院の検査室では一口に臨床化学検査室といっても,タンパク,脂質,酵素……と分担が分かれる.内田さんは4か月の研修を終えて内分泌に配属され,インスリンの測定に従事している.途中2回の抗体注入を経て,データが出るまで3日間,臨床化学の分野では比較的気の長い検査である.そして学校では講義で少しふれられただけのラジオアイソトープを使っている.
 ある検査室ではローテーションでRIを使う係に回されると退職する者が多いという,それもやむを得ないこととして受け取られる……まだRIはこわいという認識から抜け出ていないのが現状であろう.

ひとこと

臨床検査の基本

著者: 木島滋二

ページ範囲:P.10 - P.11

科学について
 臨床検査は"数"を取り扱う."数を生み出す"といってもよい.血液とか尿とか,その他いろいろな検体について,定められた方法に従って処理をし,測定をして数値を出す.時には数値ではなくて(+)か(-)かを定性的に決めればよいものもあるが,これとても1または0を出していることになるからやはり数値といえる.このようにして数値を出すことが科学的な診療の基礎となるのである.
 ここでまず科学とはどういうことかについて考えてみよう.私どもは自然現象を五感により見たり感じたりすることができる.それを繰り返すことにより経験が増えてゆくのだが,特に注意をしない時は見過ごしていることも多い.しかし,時にはオヤと思うこともある.この時は好奇心にまかせて"いったいどうなっているのか"と丁寧に観察をする.そうしていくつかの特徴をつかむ.この段階が科学の第一歩である.しかしここまではまだ主観的なものであって,その人一人の経験にすぎない.

病人と病気と病院

医療保険

著者: 森田好則

ページ範囲:P.12 - P.15

医療保険の目的
 医療保険は,社会保険の一分野であって,業務外の事由による傷病などに対して保険給付をなすものであり,傷病そのものの回復のための医療給付ないし医療費の支給と,傷病による賃金の減少に対する所得保障の2つの内容を含んでいるが,その名のとおり国民の医療保障が中心をなすものである.

基礎から応用へ

熱の授受と伝播

著者: 三上智久

ページ範囲:P.20 - P.23

 臨床検査では,試料の温度を体温の高さに保持して測定する場合がある.ことに肺機能検査では,ガス量の測定の基準温度に体温が選ばれる.それと同時に大気圧も測定しなければならないが,気体の場合は温度や圧力によって体積が変化するため,これらの補正が必要となるのである.このように,温度によって物体はその状態を変え,熱の伝播の仕方は物体の種類によって異なる.また熱の授受によって液体や固体の性質が微妙に変化するのである.
 1気圧の下で熱すると水は100℃で沸騰を始め,水蒸気に変化してそれ以上の温度にならない.ところが蒸気の圧力を2気圧にして熱すると120℃まで上昇し,4.7気圧にすると150℃に上昇する.高温滅菌では,このように蒸気の圧力を上げて滅菌の速度や効果を上げている.

ヒトの生物学・3

著者: 佐藤やす子

ページ範囲:P.24 - P.27

1.メンデルの法則
 エンドウで交配実験を行ったメンデルは,ここから親の形質が子に現れるという現象には,一般的な法則性があることを発見した.この法則をメンデルの法則(Mendel's law)という.これは優劣の法則,分離の法則ならびに独立の法則から成り立っていて,親の形質が子へ伝えられる現象が,この法則に基づいて説明されている.メンデルが行った多くの交雑実験のうちから例をあげて説明する.
 エンドウのマメの形と色の現れ方,たとえば種皮の黄色(Y)と緑色(g),また形が丸い(R)マメと角ばってしわがある(w)マメというような対立する形質を取り上げて,これにだけ注目して交雑実験の結果をみると,F1に現れる形質はどれも黄色くて丸い形のマメであって,両親(P)が持っていたもう一方の形質つまり,"緑色としわがある"という形質が子(F1)では現れてこない.すなわち,Pが持っている遺伝形質のうちには,F1では表現されないものがあることになる.このような場合,F1において表現された形質を優性形質(dominant trait),表現されなかったほうを劣性形質(recessive trait)と呼んだ.

血清酵素のRate assay

著者: 坂岸良克

ページ範囲:P.28 - P.31

 分析化学といわず化学の特徴は分子数を基礎として物質を取り扱うことにある.つまりアボガドロ数6.023×1023は1グラム分子量(1モル)に含まれる分子数を意味し,1モル濃度の溶液中に溶けている分子数であることが化学的測定の根底をなしているといってよい.この点,酵素活性は決められた条件下で反応速度を求めて算出されるので,通常の化学的扱い方では手におえない面が少なくない.例えば良く知られているように酵素活性は酵素の分子数と1対1の対応を示さないし,pH,温度,基質濃度の違いによってかなり異なった値になる.血清酵素となると臨床化学分析では血清をそのまま試料とするので,活性化因子,阻害因子が入り混じり,まるでドブ泥の中で目的の酵素の活性を測ることになる.
 最近,自動化とUV法の普及によって測定条件の一定化が容易になり,ディジタル表示も行えるので血清酵素の活性値は求めやすくなったが,同時に酵素反応そのものに対する考え方が安易に走る傾向もないとはいえない,ここでもう一度酵素及びその反応を見直し,あわせてRate assayの自動化を検討してみよう.

実習日誌

初心忘るべからず

著者: 池本正生

ページ範囲:P.32 - P.32

 技師学校も2年制から3年制へと移行し,今年の4月から京大病院の検査室において病院実習が始まった.
 当初は3年制に移行して最初の病院実習なので,心構えの面からもまた実際の面からもどう取り組んでよいのかよくわからなかった.とにかく,学生生活最後の1年間であり,考える検査技師,換言すると,創造性ある検査技師になる基礎を十二分に身につけることを念頭に銘記し,自分なりに実習の場に立ち向かった.

最近の検査技術

Pseudomonas aeruginosa及びその類縁菌の同定

著者: 藪内英子

ページ範囲:P.33 - P.40

Pseudomonas属菌と人の病気との関係
 pseudemonas属菌(Pseudomonads)の中で各種の臨床材料から分離される主な菌種は次のようである.
 Pseudomonas aeruginosa
 Pseudomonas fluorescens
 Pseudomonas putida
 Pseudomonas maltophilia
 Pseudomonas cepacia
 Pseudomonas pseudomallei
 Pseudomonas stutzeri
 Pseudomonas patrefaciens

マスターしよう基本操作

尿沈渣標本の作り方

著者: 林康之

ページ範囲:P.41 - P.45

 尿沈渣の鏡検は最も簡単な検査で,尿タンパク定性検査とともに検査頻度も高い.また一般検査実習のうちで恐らく最もめんどうでよくわからない,よく見えない,という悲鳴のあがる検査種目である.その第一歩が標本の作り方の良し悪しにかかっているわけである.標本作製は単純な手技の組み合わせにすぎないが,よい成績を報告するためにわざわざここに取り上げられたものと思う.操作のひとつひとつはすでに習得した技術であり,新しいことはないが,細かい注意を含めて解説する.まず,全般的な注意として次の事項を守ってほしい.
(1)できるだけ自分の手技を固定したものにすること,緩急自在といった応用を利かさないことである.
(2)汚染に注意する.ガラス器具は必ず1検体ずつ別にすること.

学園だより

東洋公衆衛生学院臨床検査技師養成科

ページ範囲:P.46 - P.48

学院長 小林 彰
理事長 江藤仁之

おかしな検査データ

血清ビリルビン値について

著者: 小林一二美

ページ範囲:P.49 - P.49

 発端 当院で昭和47年5月病院新館完成に伴い中検も新館内に移転したが,その日の検査から精度管理血清中のビリルビン値(Enza-trolを使用)が低値を示すようになった.測定法,試薬,術式,比色計,検量線などは旧検査室で実施していたものと何ら変わっていない.

医学の進歩をになった人々

ルードウィヒ・アショフ・2

著者: 赤崎兼義

ページ範囲:P.50 - P.52

アショフ教授の研究業績と研究指導
 さきに筆者はアショフ教授を20世紀前半における最も傑出した病理学者であると述べた.もちろんそれはすぐれた,しかもおびただしい研究業績で評価しているのであるが,門下生の指導ぶりからも言えるところである.
 門下のビュヒナーがドイツ病理学会誌に掲載した追悼文によると,教授の一生を通じての発表論文数は471編に達し,その中には11部の単行本と,有名なアショフ病理学教科書の総論および各論各1冊が含まれている.後者が世界中の医学者から熱烈な歓迎を受けたことは周知のところで,1909年の初版以来30年の間に8版を重ねたのである.当時はまだ病理学的な用語の意味づけにあいまいなところも多かった時代なので,教授はそれらの用語に真正面から取り組まれ,それらに明快な解釈を与えているのが印象的である.

あなたとわたしの検査室

試験紙について

著者: 斎藤正行 ,   W生

ページ範囲:P.54 - P.54

 質問 各種試験紙が市販されていますが,その鋭敏度をお教えください.

学会印象記

第4回日本脳波・筋電図学会

著者: 石田哲浩

ページ範囲:P.59 - P.59

 第4回日本脳波筋電図学会総会は,11月27〜29日の3日間日本生命中之島研修所及び阪大松下講堂において開催された.
 本学会は,最近の脳波・筋電図学の発達とともに例年広範囲にわたった極めて多数の演題が発表されているが,本年も一般演題では,てんかん,睡眠,誘発電位など18項目に大別され6会場に分かれて研究発表が行われた.従って,この面では限られた範囲でしか聞くことができなかったが,反面シンポジウムは,睡眠,精神機能,脊髄電位,発達,動作学,運動解析の6つのテーマで行われ,そのいずれもが,細分化した一般演題を逆に統合しようとする方向が見られ,主催者の苦心と努力が感じられた.

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略語シリーズ

ページ範囲:P.15 - P.15

Å オングストローム(angstrom):長さの単位の記号.スウェーデン人名Ångströmに由来.1Å=0.1mμ=0.1nm=10-10m
AD conversion (converter) analog-digital conversion (converter):アナログ-デジタル変換(器).曲線のような連続量を数字のような量に変えること(変える器械).

医学用語集

著者: 山中學

ページ範囲:P.53 - P.53

101)エーラース・ダンロス症候群;Ehlers-Danlos syndrome
 中杯葉性組織の先天性発育異常によるまれな疾患.皮膚の出血傾向があり,皮膚の弛緩と伸展性,関節の過度の伸展性と皮膚粘膜の血管の脆弱性を特徴とする.更に皮下脂肪組織の変化による皮下結腫と,血腫形成のための後遺症として骨隆起部の偽腫瘍形成をみる.

検査室で必要な数表—自然対数

ページ範囲:P.55 - P.55

国家試験問題 解答と解説

ページ範囲:P.72 - P.75

切取りカード

試薬の組成

著者: 坂岸良克

ページ範囲:P.77 - P.78

ネスラー試薬
Nessler reagent
作り方
a)ヨウ化カリウムKI(MW 166.02) 30g
  温水 20ml

培地の組成

著者: 田村和満

ページ範囲:P.79 - P.80

GAMカンテン培地
 製品名
 日水(GAM),栄研(アネローブ寒天培地)

基本情報

検査と技術

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1375

印刷版ISSN 0301-2611

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