サマリー
40歳以前に静脈血栓症を発症し,再発性で,稀な場所に発症し(脳静脈洞血栓,門脈血栓,腸間膜静脈血栓など),習慣性胎児死亡などを認め,家族歴に若年性の血栓症の発現がみられる場合,血栓性素因があることを予測して検査を行う.スクリーニング検査としては,アンチトロンビン(antithrombin,AT),プロテインC(protein C,PC),プロテインS(protein S,PS)活性(あるいは遊離型PS抗原量)を測定し,正常の50%以下に低下していたら先天性欠損症を疑うが,後天性に低下する要因をできる限り除外する必要がある.ワルファリン単独投与をすると皮膚壊死を起こす可能性があるので,ヘパリン併用下にワルファリンを少量から治療域にまで増量していき,治療域で安定した後にヘパリンを中止する.
雑誌目次
検査と技術37巻3号
2009年03月発行
雑誌目次
病気のはなし
先天性血栓性素因
著者: 森下英理子
ページ範囲:P.230 - P.235
技術講座 生理
―臨床生理検査シリーズ・6―脳波検査の原理と検査法
著者: 高嶋浩一 , 湯舟憲雄 , 稲葉信夫 , 尾本きよか , 河野幹彦
ページ範囲:P.237 - P.244
新しい知見
脳波計もアナログ方式からデジタル方式に移行しつつある.現行では脳波をデジタル処理し,記録時に再度アナログ変換を行い,記録紙に波形をペン書きする脳波計(ハイブリッド脳波計)が普及している.しかし,1999年度の「診療録等の電子媒体による保存について」という厚生省(当時)からの通達などによって,波形をペン書きせずディスプレイに表示して保存するペーパレス脳波計の導入が進んでいる.脳波計の更新時にはそれぞれの施設の実情を踏まえた検討が必要である.なお,詳細は日本臨床神経生理学会のホームページにおいてガイドライン「ペーパレス脳波計の性能と使用基準2000」が閲覧できる.
生化学
―臨床化学応用技術シリーズ・6―生化学試薬の改良と開発
著者: 大澤進
ページ範囲:P.245 - P.251
はじめに
これまで臨床化学応用技術シリーズを5回連載してきたが,本稿はその最終回として「生化学試薬の改良と開発」を説明する.
臨床化学の検査データは日常診療で非常に重要な役割を果たしているが,あまりにも日常化し,測定しているわれわれもその重要性を認識しにくいかもしれない.しかし,毎日大量に依頼される生化学検査を中止したら,医師の診療は成り立たないのは明白である.そして毎日,自由に精確な検査データを得ることができると,医師はそのデータのありがたみを忘れてしまいがちである.とはいえ,常に診療に役立つ新しい生体情報を検査部から発信し続けることで,われわれの存在意義を高めることができる.
今までは試薬メーカーの開発や大手検査センターの研究部門,そして医系の研究機関などから新しい検査法が提供されていた.しかし,今後は各都道府県の検査室に勤務する臨床検査技師(以下,技師)が試薬開発の能力をもつ時代にならなければならないと考えている.
最近は4年生大学や修士課程を卒業する技師が増加し,卒業研究や修士研究の経験をしている技師がいる.検査室に勤務したときから,日常検査だけの仕事をしていたのでは,その資産を有効に活かしているとは言えず,非常にもったいないわけである.
微生物
便からのチフス菌およびパラチフスA菌の検出法
著者: 依田清江
ページ範囲:P.253 - P.258
新しい知見
チフス症はチフス菌あるいはパラチフスA菌の感染によって起こる全身性の疾患である.発熱で発症後,病期の進行に伴いさまざまな症状・徴候を呈する.近年,この症状・徴候に変化が起きている1).従来の3主徴であった徐脈,脾腫,バラ疹の出現する割合は減少し,一方,発症初期に下痢を呈する患者が8割以上に上る.しかし,検便を実施しても菌が検出されることは稀である.病期前半は菌血症を起こしており,チフス菌やパラチフスA菌は血液から検出される.発症初期から下痢を起こすようになった原因や便から菌が検出されない理由は不明であるが,最近,チフス菌およびパラチフスA菌には,一般に使用されるサルモネラの増菌培地や選択分離培地に増殖しにくい株が少なからずあることがわかった.
疾患と検査値の推移
HELLP症候群
著者: 水上尚典
ページ範囲:P.259 - P.262
HELLP症候群の由来
HELLP症候群の由来は1982年のワインスタイン(Weinstein)報告1)に始まる.ワインスタインは過去2.5年間に経験した溶血,肝機能異常,血小板減少症の三者を合併した29症例をHELLP症候群として報告した1).HELLP症候群の“HELLP”は溶血を意味する“Hemolysis”の“H”,肝由来酵素上昇を意味する“Elevated Liver enzymes”の“E”と“L”を,血小板減少を意味する“Low Platelet”の“L”と“P”を取ったものである.
ワインスタインはこの報告のなかで,HELLP症候群は,①母児予後改善のために急速遂娩が必要であること,②妊娠中期以降起こる可能性があること,③妊娠高血圧症候群患者に起こるがしばしば重症妊娠高血圧症候群の症状(高度高血圧)を欠くこと,④HELLP症候群の存在を知らないと肝炎や胆石の精査につながり治療(妊娠継続の中断)開始が遅れること,などを主張した.また,この29症例中には3例の双胎妊婦が含まれていた.したがって,HELLP症候群という病名は血液検査結果をベースにした診断名である.
オピニオン
―国立大学病院新技師長としての抱負―厳しいが働きがいのある検査部を目指して
著者: 天谷初夫
ページ範囲:P.236 - P.236
坂東太郎(利根川)が赤城山と榛名山の間を抜け関東平野に流れ出す,そんな平野の北西の地前橋市に国立大学法人群馬大学医学部附属病院はある.病床数は715床,1日当たりの外来患者は1,860名であり,患者中心の医療を推進することを理念としている.現在,わが国で初となる病院併設の重粒子線治療施設が,2009年度中の始動に向け急ピッチで建設されている.
当検査部は村上正巳部長をはじめ医師5名,臨床検査技師36名の体制である.その特長としては,2002年に検査部医師による検査部外来が開設されたことが挙げられる.そこでは,院内の各診療科やほかの医療機関からの検査データの問い合わせに対するコンサルテーションや紹介患者の診療を行っている.
ワンポイントアドバイス
ヘモグロビン尿とミオグロビン尿の鑑別
著者: 吉澤梨津好 , 弓狩加恵
ページ範囲:P.264 - P.265
はじめに
ヘモグロビン(hemoglobin,Hb)尿とミオグロビン(myoglobin,Mb)尿はいずれも肉眼的に赤色を呈し,尿潜血反応は陽性となるが,尿潜血反応と尿中赤血球数の乖離を認める.両者は急性尿細管壊死から腎不全に陥ることがあるが,成分や原因疾患が異なるため迅速かつ的確に鑑別することが求められる.一般検査では両者の鑑別に硫酸アンモニウムによる塩析法(Blondheim塩析法)が用いられているが,当院ではその濾液で吸収曲線を描き判定している.
目指せ!一般検査の精度向上
―検出を高める寄生虫検査のポイント:3―日常検査で遭遇する原虫
著者: 山本徳栄
ページ範囲:P.268 - P.272
はじめに
わが国における2007年の外国人入国者数は約915万人,また日本人の出国者数は約1,730万人にも及んでいる.さらに,外国人登録者数は約215万人であり,わが国の総人口の約1.69%を占めている(法務省入国管理局広報資料).そして,国際的流通も活発化し,日々多種多様の食品が大量に日本国内に輸入されているのが現状である.
このようにわが国は国際社会を迎えているため,寄生虫類などの感染症の輸入,拡散などの健康危機に関する認識を強化することが重要である.したがって,寄生虫類の検査では,見逃しや誤同定がないように適切に実施しなければならない.
本稿では,原虫類に関する検査法の意義,ならびに主な原虫の鑑別法について概説する.
今月の表紙
腎癌
著者: 木曽真弘 , 手島伸一
ページ範囲:P.252 - P.252
【症例の概要】
70代男性,高血圧,高尿酸血症で近医通院中,特定健診において腹部超音波検査によって左腎癌が発見された.左腎下極の充実性腫瘤で,腎静脈内に腫瘍塞栓を認めた.病理学的には10.5×10×8cmの淡明細胞癌で,分化度はG2であった.
臨床医からの質問に答える
貧血患者でHbA1cが低値になることがありますが,どのように考えればよいでしょうか
著者: 鈴木健
ページ範囲:P.294 - P.296
はじめに
ヘモグロビンA1c(hemoglobin A1c,HbA1c)は過去1~3か月間の血糖値を反映し,主に糖尿病の診断および治療の指標として広く利用され,また健康診断で糖尿病スクリーニングとしても用いられている.
日本糖尿病学会(Japan Diabetes Society,JDS)の糖尿病診断基準の一つにHbA1cが用いられ,また2008年4月から開始された特定健康診査,通称“メタボ健診”の検査項目となっていることから,今後もしばらくはHbA1c測定の検査としての位置付けは変わらないと考えられる.
依頼目的上,HbA1cの値が高値の場合のみに関心が高いが,低値を示すケースも少なからずみられ,対応に注意が必要である.
低値の原因には,持続性低血糖をはじめとして,溶血性貧血などの赤血球寿命が短縮する病態,異常ヘモグロビンなどが挙げられるが,まず原因の解明とその対応が必要となる.またその場合は,糖尿病の指標としてHbA1cは使用できないためグリコアルブミンなどで代用することが必要となる.
復習のページ
―免疫染色のアーティファクト・1―固定,包埋,切片作製・保管時に生じるアーティファクト
著者: 鴨志田伸吾
ページ範囲:P.297 - P.299
はじめに
免疫染色は今や世界的に普及し,染色技術そのものの難易度は低くなったため,ほぼ完成された技法と理解されている.しかし,残念なことに,免疫染色の多施設間コンペでは合格ラインに達していない施設が少なくないことが報告されている1).正しく美しい免疫染色を実現するためには,適切なアーティファクト対策が要求されるが,それは染色そのものだけではなく,切片が作製されるまでの過程にも講じられるべきである.
Laboratory Practice 〈遺伝子〉
HBVコア関連抗原測定の臨床的有用性
著者: 江川孝則
ページ範囲:P.273 - P.277
はじめに
B型肝炎ウイルス(hepatitis B virus,HBV)によるB型慢性肝炎は,現在でも完全に治癒する方法は確立されていない.B型慢性肝炎に対する治療法は,現在インターフェロン(interferon,IFN)と核酸アナログ製剤が主体になっているが,その治療をモニターする検査法の課題として,核酸アナログ製剤治療での耐性株出現の有無を予測する点や,核酸アナログ製剤治療をいつまで続ければよいのか,中止するとしたらどのような目安で中止すればよいのか,中止後再燃時の投薬開始時期はどのようなタイミングで開始すればよいのかなどのよい指標になる検査法が少ないことが課題となっている.
本稿では,これらの課題を改善する検査法の一つとして2007年9月に発売されたHBVコア関連抗原(HBV core-related antigen,HBcrAg)検査法〔商品名:ルミパルス(R)HBcrAg(富士レビオ)〕の臨床的有用性について紹介する.
〈微生物〉
梅毒検査の現状と今後
著者: 松本美枝
ページ範囲:P.278 - P.281
はじめに
梅毒は,トレポネーマ・パリダム(Treponema pallidum subsp. pallidum, Nichols strain)(以下,TPと略す)の感染による慢性の全身性の性感染症である.
現在行われている梅毒血清反応検査は,2種類の抗原系を用いる方法に大別される.一方はTP由来成分を抗原として用いるTP抗原法で,FTA-ABS(fluorescent treponemal antibody - absorption test)法,TPHA(Treponema pallidum hemagglutination assay)法などがある.他方はカルジオライピン,レシチンのリン脂質を抗原とする脂質抗原法で,通常STS(serologic test for syphilis)法と呼ばれている.STS法にはガラス板法,RPR(rapid plasma reagin)カード法などがある.
これらの検査法は,1900年初頭のワッセルマン(Wassermann)法に端を発し,梅毒患者の診断や治療に活用されてきた.1990年代には蛋白質精製技術や遺伝子工学技術の向上とともに,分析装置の開発が進み,感度や特異性に優れた自動化が可能な検査法が多数開発された.
現在,梅毒検査は,献血時や手術前,妊婦検診など,一般健常者に対するスクリーニングとして,また,梅毒と診断された患者の病期の判定や治療効果を確認するために実施されている.わが国では,前者のようなスクリーニング検査が全検査の大半を占めると言われている.
さらに近年,臨床症状がみられない無症候梅毒が増加しており1),血清反応の重要性がさらに増している.
本稿では,現在利用されている梅毒検査法の特徴について論じ,今後の検査法のあり方について考察したい.
〈免疫血清〉
直接抗グロブリン試験陽性時の検査と適合血の選択
著者: 佐々木正照 , 小野昌樹 , 林祐也
ページ範囲:P.282 - P.285
はじめに
直接抗グロブリン試験(direct antiglobulin test,DAT)は自己免疫性疾患の診断に有用であるが,薬剤,血液型不適合輸血,新生児溶血疾患,臓器あるいは幹細胞移植などでも陽性を示す.DAT陽性の診断は,患者の病態や使用薬剤,妊娠・輸血歴,治療(薬剤)なども考慮して決定する.
〈血液〉
室温の赤沈への影響
著者: 近藤弘 , 佐藤陽子 , 巽典之
ページ範囲:P.286 - P.289
はじめに
赤血球沈降速度(以下,赤沈)は血沈とも呼ばれ,古くから用いられてきた炎症マーカーの一つであり,慢性炎症性疾患の診断などに利用されている.赤沈は赤血球の数と形態,およびγグロブリン,フィブリノゲン,アルブミンなどの血漿蛋白質成分の影響を受けるため,これらの増減を間接的にとらえることで病態を知ることができる.特異性には欠けるが,関節リウマチや結核症などの活動度判定に安価で実施できる有用な検査法である.
測定法は,国際血液学標準化委員会(International Council for Standardization in Heamatology,ICSH)が1973年にウエスターグレン(Westergren)法(1時間法)を国際標準法とし,その後1977年に改訂された方法がわが国では用手法として広く普及している.
その後,ICSHはエチレンジアミン四酢酸(ethylenediaminetetraacetic acid,EDTA)で抗凝固した非希釈血を使用する基準法(reference method),非希釈血を使用し実用測定法の検証や精度管理に使用する標準法(standardised method),希釈または未希釈血液を用いて,自動赤沈測定をも含むルーチン使用を視野に入れた選定法(selected method)を1993年に勧告した1).
赤沈測定法は簡便だが,多くの人為誤差要因が存在する.本稿では,測定法の概要ならびに室温の赤沈への影響について,自験データをもとに解説するとともに,そのほかの変動要因についても触れる.
〈生化学〉
ホモジニアス法を用いた新規VLDL-TG測定方法の基礎的検討
著者: 中田瞳美 , 阿部美佐子 , 黒沢秀夫 , 小池優 , 平田龍三 , 阿部郁朗 , 吉田博 , 海渡健
ページ範囲:P.290 - P.293
はじめに
血清脂質異常が動脈硬化症の発症と進展に深く関連することについては数多くの報告があり,特に高LDLコレステロール(low density lipoprotein cholesterol,LDL-C)血症は独立した危険因子として認められている.それとは対照的に,高中性脂肪(triglyceride,TG)血症は,食後の外因性(食事性)TGに大きく影響されるなどの理由から,独立した危険因子としては認められていなかった1,2).
しかし,2003年に米国コレステロール教育プログラム(National Cholesterol Education Program,NCEP)のAdult Treatment Panel III(ATP-III)3)においてメタボリックシンドロームの診断項目の一つに高TG血症が加えられたこともあり,近年TGに関する注目度が高まってきている.
TG値を判断するには食事の関与を可能な限り少なくすることが必要であるが,そのためにはTG全体ではなくVLDL(very low density lipoprotein)-TGを測定することの有用性も報告されている4).VLDL-TG測定にはいくつかの測定方法が報告されているが5~7),超遠心法に代表されるように非常に煩雑な操作が必要であり,大量の検体処理が困難であるという問題点がある.
今回われわれは,食事の影響をできるだけ受けにくく,かつ汎用機で測定可能な新規VLDL-TG測定試薬の使用機会を得た.本測定試薬は,食事性TGであるカイロミクロン(chylomicron,CM)-TGを除き,VLDL-TGを選択的に測定する新たな測定方法である.HDLコレステロール(high density lipoprotein cholesterol,HDL-C),LDL-Cの測定に用いられているホモジニアス法8,9)を原理とし,界面活性剤でほかのリポ蛋白TGを消去するため,遠心操作などの前処理が不要となり,簡便かつ短時間に大量検体のVLDL-TG測定を可能とするものである.
本稿では,本試薬の基礎的検討を報告する.
けんさ質問箱
尿中肺炎球菌と尿中レジオネラの検査
著者: 村上日奈子 , 舘田一博
ページ範囲:P.300 - P.302
Q.尿中肺炎球菌と尿中レジオネラの検査
尿中肺炎球菌と尿中レジオネラの検査で,このタイミングでとると陽性に出やすい,感染していてもこの時期を逃すと陰性に出るなど,尿採取のタイミングに関する注意があれば教えてください.(大分 F.S.生)
A.村上日奈子・舘田一博
はじめに
呼吸器感染症は頻度の高い疾患の一つであり,なかでも肺炎球菌性肺炎とレジオネラ肺炎は重症肺炎として代表的な疾患です.肺炎球菌は小児から高齢者まで多く検出されており,市中肺炎の起因菌として最も頻度の高い細菌で,欧米による疫学調査では20~40%が肺炎球菌性肺炎であったことを報告しています1).
一方,レジオネラは市中感染のみならず病院内感染(施設内感染)を起こし,循環式風呂や温泉などにおいて本菌に汚染されたエアロゾルを吸入することが感染の原因となります.レジャー温泉施設などでの集団感染事例などもみられており2),なかでも原因菌としてLegionella pneumophila血清群1によるものが最も頻度が高く重要であり,易感染性患者,高齢者や喫煙者に多くみられ基礎疾患がある患者の死亡率は20~30%と高いと言われています.
感染症の検査では培養法がゴールドスタンダード(基準とすべき最も確立された検査法)ですが,同定結果が出るまで時間を要し,特にレジオネラの培養においては1週間~10日間程度かかる場合もあります.
肺炎球菌やレジオネラに代表されるような重症肺炎では症状が急速に悪化し,しばしば致命的になるため迅速診断が極めて重要となります.近年,重症肺炎の原因として重要な肺炎球菌とレジオネラに対する尿中抗原検出キットが開発され迅速診断に役立っています.
トピックス
耐性サルモネラ
著者: 小林泰一郎 , 大西健児
ページ範囲:P.303 - P.305
■非チフス・サルモネラ症の臨床像と抗生剤使用指針
サルモネラ属菌は,輸入感染症として問題になる腸チフス・パラチフスを引き起こすSalmonella enterica subspecies enterica serovar Typhi(S. Typhi),S. Paratyphi Aと,感染性腸炎などの非チフス・サルモネラ症を引き起こすS. Enteritidis,S. Typhimurium,S. Infantis,S. Choleraesuisなどの非チフス・サルモネラ属菌に大別される.本稿では後者について述べる.
サルモネラ属菌は,ニワトリなどの鳥類,ウシやブタ,ネズミなどの哺乳類,カメやトカゲなどの爬虫類の腸管に常在菌として存在する.また,感染者の0.2~0.6%が健康保菌者となるため,ヒトの腸管に常在することもある.ヒトでの感染経路は,サルモネラ属菌で汚染されたニワトリの卵の殻のほか,加熱不十分な鶏肉など種々の食物,まな板などの調理器具を介して経口感染するほか,ニワトリの卵細胞に感染したS. Enteritidisを摂取することでも感染する.
病院排水処理の実態とそのリスク
著者: 森宏一郎
ページ範囲:P.306 - P.307
はじめに
院内感染のリスクは常に存在し,ひとたび事件が起きれば人命にかかわるため重大な問題となる.そのため,院内感染対策への関心は高い.したがって,感染性医療廃棄物の適切処理についての関心は高い.ところが,病院排水についての関心は非常に低いのが現状である.それにはいくつか理由がある.
①院内感染対策では病院内の事情に目が向くため,外に出て行くものには注意が払われにくい.
②病院排水処理システムは病院の医業収入に直結するものではなく,コスト要因に過ぎない.
③病院排水を個別的に対象とした排水規制が存在しない.
④適切な排水処理を促進するための政策的誘導(補助金など)は与えられていない.
⑤病院排水に起因するなんらかの問題が起きたとしても,その因果関係は非常にわかりにくい.
しかし,病院排水には,いくつかの環境リスクがあることが報告されている.病院排水について次の三つの問題がある1).
(1)殺菌処理されていない排水には,多種多様な病原体(病原菌・病原ウイルス)が含まれており,病原体の感染リスク・伝播リスクがあること.
(2)病院排水にも重金属類などが含まれており,ほかの産業排水と同様に,水質汚染リスクがあること.
(3)薬品系排水(特に,抗生物質を含む排水)が放流されることによって,環境中で耐性菌が生み出されるリスクがあること2).
このように,時と場合によっては重大なリスクと考えるべきものがあると考えられる.しかし,わが国の病院排水処理の実態はほとんど知られていない.そこで,本稿では検査排水を含む感染系排水に焦点を当てながら,わが国における病医排水処理の実態を紹介する.
コーヒーブレイク
おくりびと
著者: 安東由喜雄
ページ範囲:P.263 - P.263
私は四半世紀ほど前に熊本大学医学部を卒業し,第一内科に入局した.研修医としての最初の患者は多発性骨髄腫を患っていた.当時,血液系の腫瘍の治療は今よりも未成熟で,手遅れの状態で入院してくる患者も多かった.50代の女性患者Wさんも入院した時点でかなり進行しており,申し訳程度の化学療法しか行うことができず,半年ほどの闘病の後「先生,きつかです」という言葉を残して消え入るように逝った.
彼女は優しく寡黙な患者で彼女ならきっと許してくれそうな気がしたので,思い切って夫に解剖の交渉をしてみた.夫は「先生の勉強になるのなら」と同意してくれた.通常,葬儀屋が運んできた棺に納棺した形で解剖室を出ることになる.解剖終了時には病棟のベテランナースが私たち研修医を指導するような形で,侵襲を受けた身体や顔を丹念に拭き,薄化粧をしてくれるシステムになっていた.「まーWさん綺麗かー」一人のナースがWさんに語りかけるように囁いた.Wさんが入院して以来,一度も化粧姿を見たことがなかった私ははっとしたが,“いざ旅立ち”という彼女の顔を見て,確かに心からそう思えた.私はその後かなりの数の剖検にかかわりこのようなシーンは何度も見てきたが,あの二人のナースの優しい振る舞いを今でも忘れない.映画「おくりびと」を見ていて,このふた昔以上も前のエピソードをしきりに思い出した.私たちの臨床活動の刹那刹那で,多くのベテランナースはしばしば,やさしく,状況をよく理解した対応をしてくれることに感動するが,あのナースたちも心のこもった「おくりびと」であったのだと心から思う.
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あとがき フリーアクセス
著者: 永江学
ページ範囲:P.308 - P.308
まもなくすると,新人がやってくる季節になります.今年の新人は今までの新人と違うかもしれません?? 医療を取り巻く環境は以前と変わらずに厳しい状況が続いており,まだ続いていくものと思われます.読者の皆様は専門職としての免許を持っており,専門分野を含めてさらにスキルアップをするために本誌をご活用されていると思います.その勉強方法をどうか新人さんなどにご伝授いただければ,その小さな波紋がいずれは検査学全体の大きなうねりになると思います.一生勉強を続ける職業を選んだのですから,「趣味は?」と聞かれたときに読書(専門書)と言えると少しカッコいいかも知れません.本誌は毎回色々な分野のトピックなどを掲載しており,一つの論文は決して長くありません.気楽に読める専門誌ですから,本誌を自分の好きな読書ジャンルの一つに入れていただければと思います.
読者の皆様は,検査業務・研究業務・その他と多忙な日々をお送りのことと思います.そのために交感神経が常に過緊張状態で肩凝り,頭痛などをおもちの方も多いかと思います.それを防ぐためには副交感神経を活発にしてストレスを取ればよいのです.短時間でできる方法がありましたので紹介いたします.本誌を読んでいるとき(勉強している振りでも結構です)やモニターを見ているときに少し時間をかけてゆっくりと息を吐くことを3分くらいやってください.息を吸うときは交感神経を刺激しますが,吐くときは副交感神経を刺激しますのでリラックス状態になれます.トイレで排泄するときに,“今からストレスを出す”と意識するだけでも気分が楽になるはずです.これらの方法はいつでもでき,仲間や上司に気を使わずにできますので一度やってみてください.来年度も読者の皆様が健康で患者さんのために頑張られますように.
基本情報
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技術講座 病理
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技術講座 微生物
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技術講座 微生物
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28巻6号(2000年6月発行)
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技術講座 血液
28巻4号(2000年4月発行)
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28巻3号(2000年3月発行)
技術講座 生理
28巻2号(2000年2月発行)
技術講座 生化学
28巻1号(2000年1月発行)
技術講座 一般
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27巻12号(1999年11月発行)
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27巻11号(1999年10月発行)
技術講座 生化学
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技術講座 病理
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増刊号 緊急検査実践マニュアル
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26巻8号(1998年7月発行)
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技術講座 一般
25巻7号(1997年6月発行)
増刊号 輸血検査実践マニュアル
25巻6号(1997年6月発行)
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25巻5号(1997年5月発行)
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25巻2号(1997年2月発行)
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24巻13号(1996年12月発行)
技術講座 生理
24巻12号(1996年11月発行)
技術講座 一般
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24巻8号(1996年7月発行)
技術講座 生理
24巻7号(1996年6月発行)
増刊号 感染症検査実践マニュアル
24巻6号(1996年6月発行)
技術講座 病理
24巻5号(1996年5月発行)
技術講座 生理
24巻4号(1996年4月発行)
技術講座 生理
24巻3号(1996年3月発行)
技術講座 生理
24巻2号(1996年2月発行)
技術講座 生理
24巻1号(1996年1月発行)
技術講座 一般
23巻13号(1995年12月発行)
技術講座 生理
23巻12号(1995年11月発行)
技術講座 病理
23巻11号(1995年10月発行)
技術講座 微生物
23巻10号(1995年9月発行)
技術講座 生理
23巻9号(1995年8月発行)
技術講座 一般
23巻8号(1995年7月発行)
技術講座 免疫
23巻7号(1995年6月発行)
技術講座 生理
23巻6号(1995年5月発行)
技術講座 一般
23巻5号(1995年4月発行)
増刊号 臨床生理検査実践マニュアル画像検査を中心として
23巻4号(1995年4月発行)
技術講座 病理
23巻3号(1995年3月発行)
技術講座 病理
23巻2号(1995年2月発行)
技術講座 一般
23巻1号(1995年1月発行)
技術講座 生理
22巻13号(1994年12月発行)
技術講座 一般
22巻12号(1994年11月発行)
技術講座 一般
22巻11号(1994年10月発行)
技術講座 一般
22巻10号(1994年9月発行)
技術講座 一般
22巻9号(1994年8月発行)
技術講座 生理
22巻8号(1994年7月発行)
技術講座 病理
22巻7号(1994年6月発行)
技術講座 一般
22巻6号(1994年5月発行)
技術講座 一般
22巻5号(1994年4月発行)
増刊号 免疫検査実践マニュアル
22巻4号(1994年4月発行)
技術講座 生理
22巻3号(1994年3月発行)
技術講座 免疫
22巻2号(1994年2月発行)
技術講座 一般
22巻1号(1994年1月発行)
技術講座 生理
21巻13号(1993年12月発行)
技術講座 一般
21巻12号(1993年11月発行)
技術講座 一般
21巻11号(1993年10月発行)
技術講座 一般
21巻10号(1993年9月発行)
技術講座 生理
21巻9号(1993年8月発行)
技術講座 一般
21巻8号(1993年7月発行)
技術講座 病理
21巻7号(1993年6月発行)
技術講座 一般
21巻6号(1993年5月発行)
技術講座 生理
21巻5号(1993年4月発行)
増刊号 臨床化学実践マニュアル
21巻4号(1993年4月発行)
技術講座 生理
21巻3号(1993年3月発行)
技術講座 病理
21巻2号(1993年2月発行)
技術講座 生理
21巻1号(1993年1月発行)
技術講座 生理
20巻13号(1992年12月発行)
技術講座 一般
20巻12号(1992年11月発行)
技術講座 一般
20巻11号(1992年10月発行)
技術講座 一般
20巻10号(1992年9月発行)
技術講座 一般
20巻9号(1992年8月発行)
技術講座 一般
20巻8号(1992年7月発行)
技術講座 血液
20巻7号(1992年6月発行)
技術講座 一般
20巻6号(1992年5月発行)
増刊号 尿検査法
20巻5号(1992年5月発行)
技術講座 生理
20巻4号(1992年4月発行)
技術講座 生理
20巻3号(1992年3月発行)
技術講座 病理
20巻2号(1992年2月発行)
技術講座 一般
20巻1号(1992年1月発行)
技術講座 生理
19巻13号(1991年12月発行)
技術講座 管理
19巻12号(1991年11月発行)
技術講座 生理
19巻11号(1991年10月発行)
技術講座 生理
19巻10号(1991年9月発行)
技術講座 一般
19巻9号(1991年8月発行)
技術講座 一般
19巻8号(1991年7月発行)
技術講座 生理
19巻7号(1991年6月発行)
増刊号 臨床血液検査
19巻6号(1991年6月発行)
技術講座 生理
19巻5号(1991年5月発行)
技術講座 生理
19巻4号(1991年4月発行)
技術講座 一般
19巻3号(1991年3月発行)
技術講座 生理
19巻2号(1991年2月発行)
技術講座 生理
19巻1号(1991年1月発行)
技術講座 一般
18巻13号(1990年12月発行)
技術講座 生理
18巻12号(1990年11月発行)
技術講座 微生物
18巻11号(1990年10月発行)
技術講座 生理
18巻10号(1990年9月発行)
技術講座 一般
18巻9号(1990年8月発行)
技術講座 一般
18巻8号(1990年7月発行)
技術講座 一般
18巻7号(1990年6月発行)
技術講座 一般
18巻6号(1990年5月発行)
増刊号 血液・尿以外の体液検査法
18巻5号(1990年5月発行)
技術講座 一般
18巻4号(1990年4月発行)
技術講座 一般
18巻3号(1990年3月発行)
技術講座 血液
18巻2号(1990年2月発行)
技術講座 生理
18巻1号(1990年1月発行)
技術講座 生理
17巻13号(1989年12月発行)
技術講座 一般
17巻12号(1989年11月発行)
技術講座 一般
17巻11号(1989年10月発行)
技術講座 一般
17巻10号(1989年9月発行)
技術講座 一般
17巻9号(1989年8月発行)
技術講座 生理
17巻8号(1989年7月発行)
技術講座 血清
17巻7号(1989年6月発行)
技術講座 一般
17巻6号(1989年5月発行)
感染症の検査法 Ⅲ 検査法各論
17巻5号(1989年5月発行)
技術講座 一般
17巻4号(1989年4月発行)
技術講座 生理
17巻3号(1989年3月発行)
技術講座 病理
17巻2号(1989年2月発行)
技術講座 一般
17巻1号(1989年1月発行)
技術講座 生理
16巻13号(1988年12月発行)
技術講座 一般
16巻12号(1988年11月発行)
技術講座 一般
16巻11号(1988年10月発行)
技術講座 一般
16巻10号(1988年9月発行)
技術講座 生理
16巻9号(1988年8月発行)
技術講座 一般
16巻8号(1988年7月発行)
技術講座 一般
16巻7号(1988年6月発行)
免疫化学検査法 資料
16巻6号(1988年6月発行)
技術講座 一般
16巻5号(1988年5月発行)
技術講座 一般
16巻4号(1988年4月発行)
技術講座 病理
16巻3号(1988年3月発行)
技術講座 生理
16巻2号(1988年2月発行)
技術講座 一般
16巻1号(1988年1月発行)
技術講座 血液
15巻13号(1987年12月発行)
技術講座 一般
15巻12号(1987年11月発行)
技術講座 病理
15巻11号(1987年10月発行)
技術講座 細胞診
15巻10号(1987年9月発行)
技術講座 一般
15巻9号(1987年8月発行)
技術講座 細胞診
15巻8号(1987年7月発行)
技術講座 病理
15巻7号(1987年6月発行)
技術講座 病理
15巻6号(1987年5月発行)
技術講座 病理
15巻5号(1987年4月発行)
臨床生理検査と技術 座談会
15巻4号(1987年4月発行)
技術講座 生理
15巻3号(1987年3月発行)
技術講座 血液
15巻2号(1987年2月発行)
技術講座 一般
15巻1号(1987年1月発行)
技術講座 病理
14巻13号(1986年12月発行)
技術講座 一般
14巻12号(1986年11月発行)
技術講座 病理
14巻11号(1986年10月発行)
技術講座 血清
14巻10号(1986年9月発行)
技術講座 血清
14巻9号(1986年8月発行)
技術講座 生理
14巻8号(1986年7月発行)
技術講座 血清
14巻7号(1986年6月発行)
技術講座 病理
14巻6号(1986年5月発行)
技術講座 生理
14巻5号(1986年4月発行)
形態学的検査と技術 血液と病理
14巻4号(1986年4月発行)
技術講座 病理
14巻3号(1986年3月発行)
技術講座 細菌
14巻2号(1986年2月発行)
技術講座 病理
14巻1号(1986年1月発行)
技術講座 細菌
13巻12号(1985年12月発行)
技術講座 病理
13巻11号(1985年11月発行)
技術講座 病理
13巻10号(1985年10月発行)
技術講座 生理
13巻9号(1985年9月発行)
技術講座 病理
13巻8号(1985年8月発行)
技術講座 病理
13巻7号(1985年7月発行)
技術講座 血液
13巻6号(1985年6月発行)
技術講座 一般
13巻5号(1985年5月発行)
技術講座 病理
13巻4号(1985年4月発行)
技術講座 一般
13巻3号(1985年3月発行)
技術講座 血液
13巻2号(1985年2月発行)
技術講座 一般
13巻1号(1985年1月発行)
技術講座 血液
12巻12号(1984年12月発行)
技術講座 血液
12巻11号(1984年11月発行)
技術講座 病理
12巻10号(1984年10月発行)
技術講座 輸血
12巻9号(1984年9月発行)
技術講座 一般
12巻8号(1984年8月発行)
技術講座 細菌
12巻7号(1984年7月発行)
技術講座 細菌
12巻6号(1984年6月発行)
技術講座 生理
12巻5号(1984年5月発行)
技術講座 一般
12巻4号(1984年4月発行)
技術講座 病理
12巻3号(1984年3月発行)
技術講座 血液
12巻2号(1984年2月発行)
技術講座 一般
12巻1号(1983年12月発行)
技術講座 血清
11巻12号(1983年12月発行)
技術講座 一般
11巻11号(1983年11月発行)
技術講座 細菌
11巻10号(1983年10月発行)
技術講座 細胞診
11巻9号(1983年9月発行)
技術講座 一般
11巻8号(1983年8月発行)
技術講座 血清
11巻7号(1983年7月発行)
技術講座 細菌
11巻6号(1983年6月発行)
技術講座 一般
11巻5号(1983年5月発行)
技術講座 病理
11巻4号(1983年4月発行)
技術講座 一般
11巻3号(1983年3月発行)
技術講座 血液
11巻2号(1983年2月発行)
技術講座 一般
11巻1号(1983年1月発行)
技術講座 血液
10巻12号(1982年12月発行)
技術講座 一般
10巻11号(1982年11月発行)
技術講座 生理
10巻10号(1982年10月発行)
技術講座 血清
10巻9号(1982年9月発行)
技術講座 細菌
10巻8号(1982年8月発行)
技術講座 一般
10巻7号(1982年7月発行)
技術講座 病理
10巻6号(1982年6月発行)
技術講座 細菌
10巻5号(1982年5月発行)
技術講座 病理
10巻4号(1982年4月発行)
技術講座 血清
10巻3号(1982年3月発行)
技術講座 生化学
10巻2号(1982年2月発行)
技術講座 病理
10巻1号(1982年1月発行)
技術講座 生化学
9巻12号(1981年12月発行)
技術講座 細菌
9巻11号(1981年11月発行)
技術講座 生理
9巻10号(1981年10月発行)
技術講座 一般
9巻9号(1981年9月発行)
技術講座 血清
9巻8号(1981年8月発行)
技術講座 血清
9巻7号(1981年7月発行)
技術講座 生理
9巻6号(1981年6月発行)
技術講座 細菌
9巻5号(1981年5月発行)
技術講座 一般
9巻4号(1981年4月発行)
技術講座 一般
9巻3号(1981年3月発行)
技術講座 血清
9巻2号(1981年2月発行)
技術講座 一般
9巻1号(1981年1月発行)
技術講座 生化学
8巻12号(1980年12月発行)
技術講座 一般
8巻11号(1980年11月発行)
技術講座 生理
8巻10号(1980年10月発行)
技術講座 検体の取り扱いと保存
8巻9号(1980年9月発行)
技術講座 病理
8巻8号(1980年8月発行)
技術講座 生化学
8巻7号(1980年7月発行)
技術講座 一般
8巻6号(1980年6月発行)
技術講座 生理
8巻5号(1980年5月発行)
技術講座 生化学
8巻4号(1980年4月発行)
技術講座 血清
8巻3号(1980年3月発行)
技術講座 病理
8巻2号(1980年2月発行)
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8巻1号(1980年1月発行)
技術講座 生化学
7巻12号(1979年12月発行)
技術講座 一般
7巻11号(1979年11月発行)
技術講座 一般
7巻10号(1979年10月発行)
技術講座 細菌
7巻9号(1979年9月発行)
技術講座 生理
7巻8号(1979年8月発行)
技術講座 病理
7巻7号(1979年7月発行)
技術講座 生理
7巻6号(1979年6月発行)
技術講座 一般
7巻5号(1979年5月発行)
技術講座 血液
7巻4号(1979年4月発行)
技術講座 生理
7巻3号(1979年3月発行)
技術講座 病理
7巻2号(1979年2月発行)
技術講座 細菌
7巻1号(1979年1月発行)
技術講座 生化学
6巻12号(1978年12月発行)
技術講座 細菌
6巻11号(1978年11月発行)
技術講座 病理
6巻10号(1978年10月発行)
技術講座 血清
6巻9号(1978年9月発行)
技術講座 細菌
6巻8号(1978年8月発行)
技術講座 生化学
6巻7号(1978年7月発行)
技術講座 一般
6巻6号(1978年6月発行)
技術講座 病理
6巻5号(1978年5月発行)
技術講座 生理
6巻4号(1978年4月発行)
技術講座 一般
6巻3号(1978年3月発行)
技術講座 病理
6巻2号(1978年2月発行)
技術講座 一般
6巻1号(1978年1月発行)
技術講座 病理
5巻12号(1977年12月発行)
技術講座 生理
5巻11号(1977年11月発行)
技術講座 一般
5巻10号(1977年10月発行)
技術講座 細菌付録
5巻9号(1977年9月発行)
技術講座 一般
5巻8号(1977年8月発行)
技術講座 生理
5巻7号(1977年7月発行)
技術講座 一般
5巻6号(1977年6月発行)
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5巻5号(1977年5月発行)
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5巻4号(1977年4月発行)
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5巻3号(1977年3月発行)
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5巻2号(1977年2月発行)
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4巻12号(1976年12月発行)
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4巻11号(1976年11月発行)
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4巻10号(1976年10月発行)
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4巻9号(1976年9月発行)
技術講座 一般
4巻8号(1976年8月発行)
技術講座 一般
4巻7号(1976年7月発行)
技術講座 一般
4巻6号(1976年6月発行)
技術講座 一般
4巻5号(1976年5月発行)
技術講座 一般
4巻4号(1976年4月発行)
技術講座 一般
4巻3号(1976年3月発行)
技術講座 一般
4巻2号(1976年2月発行)
技術講座 一般
4巻1号(1976年1月発行)
技術講座 一般
3巻12号(1975年12月発行)
技術講座 一般
3巻11号(1975年11月発行)
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3巻10号(1975年10月発行)
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3巻9号(1975年9月発行)
技術講座 一般
3巻7号(1975年8月発行)
特集 必修 日常検査の実技
3巻6号(1975年6月発行)
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3巻5号(1975年5月発行)
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3巻2号(1975年2月発行)
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