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雑誌目次

雑誌文献

検査と技術40巻1号

2012年01月発行

雑誌目次

病気のはなし

ギラン・バレー症候群

著者: 楠進

ページ範囲:P.6 - P.10

サマリー

ギラン・バレー症候群(Guillain-Barré syndrome,GBS)は,急性の末梢神経障害により運動麻痺をきたす疾患であり,しばしば感染の後に発症する.病態は自己免疫であり,糖脂質の糖鎖に対する抗体が急性期の血中に検出されるのが特徴であるが,抗体陰性の症例も4割程度存在する.臨床経過と診察所見が診断には重要であるが,末梢神経伝導検査,脳脊髄液検査,血中抗糖脂質抗体測定は本症候群の診断に有用である.治療としては,急性期のプラズマフェレーシスや免疫グロブリン大量療法が有効である.発症後4週以内に症状はピークとなり,その後は徐々に改善していくが,急性期には呼吸筋麻痺や高度の自律神経障害をきたすことがあり全身管理が大切である.また後遺症を残す例もある.

技術講座 生理 シリーズ 乳房超音波検査・1

【総論】検診から治療に至る超音波検査の位置づけ

著者: 橋本秀行

ページ範囲:P.11 - P.17

新しい知見

センチネルリンパ節生検:センチネルリンパ節とは,腫瘍(乳癌)からのリンパ流が最初に到達するリンパ節である.腋窩リンパ節のなかで見張りの役目を果たすという意味から“センチネル(前哨)リンパ節”と名付けられた.このリンパ節に転移がなければ,それより末梢(先)のリンパ節には転移がないと考えられる.現在,色素法,ラジオアイソトープを使い,手術中にセンチネルリンパ節を同定して,迅速病理診断を行っている.センチネルリンパ節に転移がなければ,腋窩リンパ節の郭清は省略している.この方法が臨床で使われるようになり,約半数以上の症例は不要な郭清を避けられるようになった.

一般

『尿沈渣検査法2000』の改訂版,「尿沈渣検査法GP1-P4」のポイント

著者: 宿谷賢一

ページ範囲:P.18 - P.23

はじめに

 2011年3月に『尿沈渣検査法2010』が発刊された.その構成は,第一部「日本臨床検査標準協議会(JCCLS)尿沈渣検査法GP1-P4」,第二部「解説尿沈渣検査」,第三部「尿沈渣アトラス」からなる.今回,尿沈渣検査法GP1-P4は,10年ぶりに改訂されたが,主に「4.0尿沈渣成分の分類」と「5.0尿沈渣成績の記載」について行われた.「4.0尿沈渣成分の分類」では,『尿沈渣検査法2000』の解説文またはアトラスに記載されていた成分名は,「尿沈渣検査法GP1-P4」の成分名としてすべて記載された.また,成分鑑別は,尿中赤血球形態と顆粒円柱の取り扱いを変更した.一方,「5.0尿沈渣成績の記載」では,円柱類の記載について,記号表記と視野表記の量的関係を明確にした.本稿においては,それらの改訂点をまとめる.

遺伝子

病理標本を用いたDNAシークエンスの方法と実際

著者: 北澤荘平 ,   近藤武史 ,   中川みく ,   藤石琴 ,   原口竜摩 ,   北澤理子

ページ範囲:P.24 - P.29

新しい知見

20世紀後半に30億ドルをかけたヒトゲノムプロジェクトが終了し,現在,「1,000ドルゲノムプロジェクト」が順調に進行している.これは,より速く,より安く,より高精度に解析できる次世代型のシークエンサーが汎用化され,30億塩基対にも及ぶヒトの全ゲノムを,個人レベルで支払い可能な金額で解析するという試みである1).1953年のワトソン,クリックなどによるDNA2重螺旋構造の報告以来,急速に分子生物学が発展し,ついに一般の病院検査室レベルでDNAのシークエンス,塩基配列検査が実用化する時代の到来が近いことを意味している.このような時代を迎えた今,病理標本を用いたDNAシークエンスも,診断,治療の適応,個体識別などさまざまな応用が期待されている.

ラボクイズ

超音波検査

著者: 仲広志

ページ範囲:P.30 - P.30

2011年12月号の解答と解説

著者: 丸川活司

ページ範囲:P.31 - P.31

オピニオン

これからの臨床検査部を考える

著者: 栁原克紀

ページ範囲:P.32 - P.32

 私は1991年卒であり,呼吸器疾患や感染症の内科診療に10年以上従事していた.2006年より検査部門の専従となり5年経ったため,やっと病院内における検査部の位置づけや役割がわかるようになってきた.内科や外科などの診療科を表舞台とするなら検査部門は裏方であるためその働きがわかりにくい.病院における検査部の重要性を改めて述べるまでもないが,その存在を病院全体にアピールする必要性は認識するべきである.

 診療科のニーズに応えていくことが一つの方法であるが,朝令暮改のように変わっていくニーズに対応できないことも多い.私のような検査部専属の医師は診療科との調整役を務めながら,軋轢が生じないように努力している.つまり診療科の要望を聞き,検査部の事情を理解してもらいながら,「落とし所」を決めている.医療機関では経営をかなり重視されており,臨床医や看護師は大変忙しく,検査部への要望も増えてきている.検査部も可能な限り支援しなければならない.

疾患と検査値の推移

橋本病―変動するその病態

著者: 小澤安則

ページ範囲:P.33 - P.37

はじめに

 橋本病は慢性甲状腺炎とほぼ同義語として使われ,その名前からもわかるように一般には慢性に経過する病気であり,その動きは緩やかで経時的な変化に乏しいものと捉えられがちである.しかしながら,臨床症状に変化がなく,変動が一見全くないように見える症例であっても細かく観察すると血中遊離サイロキシン(free thyroxine,FT4)値や血中甲状腺刺激ホルモン(thyroid stimulating hormone,TSH)値の経時的な変動,ぶれ(標準偏差)は正常人のそれよりも大きく,また時として甲状腺機能や甲状腺腫が大きく変化する場合がある.これらの揺れや変動をもたらす大きな理由は,橋本病の原因である自己免疫機序の揺れ,変動であり,また他の因子として,橋本病は正常甲状腺よりも環境因子,特にヨードなどによって機能が影響されやすい性質があることが挙げられよう.本稿では誌面の制約上,このなかでも主に自己免疫機序の経時的な変化による臨床像や検査データの変動について解説する.ヨードの影響についてはまたの機会に解説する.

ワンポイントアドバイス

クロスコンタミネーション・キャリーオーバー回避プログラムの活用

著者: 山舘周恒

ページ範囲:P.38 - P.39

はじめに

 “コンタミネーション(contamination)”は科学の分野において“汚染”を意味する語として使われる.その一種である“クロスコンタミネーション(cross-contamination)”は“交叉汚染”を指す用語である.また,“キャリーオーバー(carryover)”は“繰り越し”や“持ち越し”を意味している.

 臨床化学分野の自動分析機はサンプルプローブや反応セルが共通で,さらにシングルマルチ型自動分析機では試薬プローブも全項目の試薬に共通で使用されている.汎用型自動分析機の反応セルやプローブは個々の動作完結時に実行される通常の洗浄動作のみではキャリーオーバーを完全に回避することは難しく,次の測定項目に影響を及ぼす場合がある.これを回避する機能として自動分析機ごとに特殊なプログラムが組み入れられている.

今月の表紙

非浸潤性乳管癌

著者: 森谷卓也 ,   中川美名子

ページ範囲:P.40 - P.40

【症例の概要】

 40歳代,女性.検診目的で乳房超音波検査を施行したところ異常を発見された(図1).穿刺吸引細胞診で悪性(乳管癌:図2),針生検でも悪性(非浸潤性乳管癌推定)と診断.MRIでも乳房内に広範な進展を示す癌の存在が疑われたため,乳房摘出術が施行された.最終診断も非浸潤性乳管癌で,浸潤癌成分やリンパ節転移はみられなかった(図3,4).核異型中等度(図5),一部にコメド壊死を含むvan Nuys分類のGroup2の癌で,エストロゲン受容体,プロゲステロン受容体はともに陽性であった.

Laboratory Practice 〈病理〉

病理検査ISO15189

著者: 吉子健一 ,   松本祐之 ,   中村栄男

ページ範囲:P.41 - P.44

はじめに

 わが国でのISO151891)に基づく臨床検査室の認定は,2005年8月からスタートし約6年が経過した.2011年9月21日現在,60の臨床検査室(うち病理学的検査の認定は8施設)が認定を受けており2),諸外国に比較してその数は決して多くないが3),ISO15189への関心は次第に高まっている感がある.2005年の認定事業開始当初,病理学的検査は認定の範囲に含まれていなかった.その後4年間の検討期間を経て,2009年12月,病理学的検査を含める認定範囲の拡大が行われたことは記憶に新しい.本稿では,初めにISO15189の概要と診療報酬からみた近年の病理学的検査の動向を解説し,続いてISO15189規格の病理学的検査への適用および審査のポイントについて,最後にISO15189認定取得の効果と今後の課題について述べる.

perforinとgranzyme B

著者: 大田泰徳

ページ範囲:P.54 - P.57

はじめに

 perforin,granzyme Bは細胞障害性蛋白質といわれる蛋白質である.いずれもCD8陽性T細胞やNK(natural killer)細胞の細胞質に含有されている.これらはT細胞やNK細胞の細胞質に顆粒状に含まれているので,細胞障害性顆粒と呼ばれることもある.本稿ではperforin,granzyme Bについて基礎的な話題から始めて,これらの分子が臨床的にどのようにかかわっているかを主題に述べることにする.

〈移植医療〉

―移植医療と検査⑤―肝臓移植における血小板動態

著者: 菅原寧彦 ,   田村純人 ,   國土典宏

ページ範囲:P.45 - P.48

はじめに

 肝移植は,脳死患者より全肝を移植する全肝移植と,血縁者の部分肝を移植する生体部分肝移植に分類される.わが国では,いまだ全肝移植が一般的医療としては定着していないが,生体部分肝移植は盛んに施行されている1).生体部分肝移植はその導入期には脳死肝移植実施までの緊急避難的手段と位置付けられていた.しかしながら,その後の実績の積み重ねにより,疾患や年齢に制限が付け加えられていた保険適用範囲は2004年1月から大幅に拡大し,現在では一般的な治療法として認められるようになった.肝移植は末期肝硬変に対する根本的治療として確立している.

〈一般〉

尿沈渣検査:上皮細胞の鑑別②細胞質の特徴

著者: 猪浦一人

ページ範囲:P.49 - P.53

はじめに

 上皮細胞は細胞質に由来組織の特徴が表れる.特徴が表れるところはいくつかある.細胞周囲・境界が直線状・稜線状・曲線状・鋸歯状・角状などに分類される辺縁構造,細胞質の色調・厚みの違い,細胞の表面が均質状・顆粒状・泡沫状・レース網目状などに分類される表面構造,空胞の数・出現位置などの空胞変性の仕方,脂肪の封入の仕方など,由来上皮により違いがみられる.

 また由来組織は同じでも,層をなす上皮では深層・表層,尿細管上皮などでは近位尿細管・遠位尿細管など,部位によっても異なった細胞質の特徴が表れる.

 本稿では尿検体に出現する各細胞の細胞質の特徴を解説する.

検査値を読むトレーニング 信州大学R-CPC・1【新連載】

腹痛にて入院した60代女性

著者: 本田孝行 ,   菅野光俊

ページ範囲:P.58 - P.63

信州大学のreversed clinicopathological conference(R-CPC)では,なるべく多くの検査を行った症例を選び,経時的検査値で解析している.しかし,決して多くの検査を行うことを推奨しているわけではない.陰性データも陽性データと同じように重要と考え,できる限り多くのルーチン検査を行った症例を選択してR-CPCで検討している.ある病態において,検査値が陰性になることを知って初めて必要のない検査と認識できる.その結果,必要な検査を最小限に行える医療従事者になれると考えている.また,検査値は基準値内でも動くことに大きな意味があり,動いている検査値を読むことによってより詳細な病態が解明できる.時系列検査結果を読むことができれば,異常値の出るメカニズムを理解できたことになり,入院時のみのワンポイントの検査値であっても容易に理解できるようになる.

臨床検査のピットフォール

尿定性検査と尿沈渣検査の乖離

著者: 佐々木正義

ページ範囲:P.64 - P.65

はじめに

 尿定性検査には偽陽性・偽陰性反応が生じることが多く,尿沈渣検査は尿中成分の誤認や鑑別に苦慮をすることもしばしばある.これらが原因となり,尿定性検査と尿沈渣検査との結果間に乖離が生じることは珍しいことではない.本稿では“潜血反応と尿沈渣赤血球”,“白血球反応と尿沈渣白血球”,“亜硝酸塩と尿沈渣中の細菌”の3項目を取り上げ,両検査の結果に乖離が生じる原因を概説する.

臨床医からの質問に答える

日常検査で検出対象としている細菌・真菌

著者: 相原雅典

ページ範囲:P.66 - P.69

はじめに

 過去においてヒトの感染症の病原体とされた細菌種は,優に1,000種を超すと思われる.しかし,これら既知の病原体のすべてが日常細菌検査の検索対象とされるわけではない.例えば類鼻疽菌のように,その感染が地球上の限られた地域でのみ起きる疾患であれば,流行地での滞在がなければ検査対象とはならないし,仮に流行地での滞在があっても,医師からの情報が検査室に伝えられなければ検索対象とはされない.

 日常検査で検索対象とする条件としては,①保険点数による縛り,②菌の検出頻度,③検出の難易度や検出に要する日数,④季節的条件,⑤感染症新法上の扱い,⑥院内感染対策上の重要性,⑦抗菌薬事前投与の有無,および,⑧疑われる疾患名,などの要素が勘案される.このなかで特に重視される条件は①,②および③であるが,かと言ってあらゆる検体で等しく重視されているわけでもない.したがって,検査を依頼する医師は,検査室が標的としている菌や対象外の菌を理解しておかなければ,検査室からの「既知の病原菌陰性」というレポートを「病原菌はいなかった=細菌感染ではなかった」と取り違える恐れがある.

 本稿では3感染症を例に挙げ,日常業務における検索対象菌種1)(表1),日常の検索対象とはならない病原体(表2)について概説する.

トピックス

医療現場におけるスマートフォンの活用

著者: 山崎友義

ページ範囲:P.71 - P.73

■電子カルテへのスマートフォン導入の目的と経緯

 宮崎大学医学部附属病院(宮崎大学病院)は,診療業務補助として携帯情報端末(personal digital assistants,PDA)を用いたベッドサイドで患者認証や観察項目結果・注射実施の看護入力業務を行うことができる電子カルテシステム(CUMNAVI)を独自に開発し,2006年5月より外来・病棟で運用している.2011年5月から運用を開始した新CUMNAVIでは,市販のアンドロイドスマートフォンを用いて電子カルテに連動した診療業務を行うことができるシステム(WATATUMI)を同時に開発・導入した.WATATUMIを開発・導入する目的は,PDA機器更新の費用と入力業務の軽減とともに,スマートフォンの機能を利用した医療専門職の間でのコミュニケーション促進を想定した.

血清リン脂質の質量分析とその臨床応用

著者: 日高宏哉

ページ範囲:P.74 - P.76

はじめに

 リン脂質は生体脂質の主要構成成分であり,細胞の構造保持や幅広い生理機能をもつだけでなく,血液中ではリポ蛋白を形成して,リン脂質自体や脂肪酸の細胞への供給や物質の輸送などの役割を果たしている1).リン脂質は,構成する骨格や脂肪酸側鎖の違いやその代謝産物など多種多様な分子であるため,血清中総リン脂質濃度の測定だけでは臨床的評価が十分でない2)

 これまで,リン脂質組成測定は,各種のクロマトグラフィ法で行われてきたが,その分析操作が煩雑であった.マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析計(matrix assisted laser desorption io-nization time-of-flight mass spectrometry,MALDI-TOF MS)は,操作が簡便で,短時間でリン脂質の分子種だけでなく,構成する脂肪酸の種類の違いや代謝産物まで同定ができるため,各種疾患の脂質代謝異常症の診断の指標や機序の解明など臨床検査へ応用が期待される.

けんさ外国語会話・13

心臓エコー検査〈韓国語編〉

著者: 医療通訳研究会 ,   金静愛

ページ範囲:P.77 - P.77

日本語

心臓エコー検査
①○○さん,(お部屋に)お入りください.
②これから心臓エコー検査を行います.シャツを脱いで上半身を出して

 このベッドに仰向けに寝てください.
③検査のために,ゼリーを胸につけます.楽にしてください.
④息を吸って,はい,止めてください.
⑤息を吐いて,はい,止めてください.
⑥次は横向きに寝て,胸をこちらに向けてください.
⑦このタオルでゼリーを拭き取ってください.
⑧ゆっくり起き上がり,洋服を着てください.

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医学書院ウェブサイトをご利用ください

ページ範囲:P.53 - P.53

『臨床検査』1月号のお知らせ

ページ範囲:P.57 - P.57

あとがき・次号予告・ラボクイズ正解者

著者: 菅野治重

ページ範囲:P.80 - P.80

 読者の皆様,明けましておめでとうございます.昨年は,東日本大震災と大津波,福島第一原子力発電所の被災事故,タイの洪水,ギリシャから始まった世界経済の危機など,わが国の内外で大きな災いが生じた年でした.特に被災地の方々はこれまで大変な思いをされてこられたと思います.今年は少しでも良い年であってほしいと願っております.

 私の専門領域である感染症の世界では20世紀の終わり頃から大きな変化が生じています.最近は新型インフルエンザの世界的流行を経験しました.新型インフルエンザの流行によってAソ連型H1N1株が世界から消えてしまったのは興味深い現象でした.またグラム陰性桿菌を中心とした新しい抗菌薬耐性菌の流行が世界各国から報告されています.アジアでもインド,中国,韓国などではわが国よりも耐性菌が著しく多く検出されており,「耐性菌は先進国に多い」という既成概念は過去のものになっています.特にインドでは衛生状態が悪いため,新しい耐性菌が急速に地域に拡大し,コントロールが不可能になっています.これに対してわが国は新しい耐性菌の分離が世界で例外的に少ないのですが,これはわが国の抗菌薬の使用法や院内感染対策がうまく機能している成果だと思います.この状況が少しでも長く続くことを願っています.しかし,「日本は耐性菌が少ない」という現状を認めようとしない一部の“ジャーナリスト”が,わが国よりもはるかに耐性菌が多い米国の抗菌薬の使用法をわが国に普及させようとしています.これはわが国にとって大変危険な策謀です.わが国の抗菌薬療法に関して医療従事者はもっと自信をもっていただきたいと思います.なお,わが国ではマイコプラズマ肺炎や百日咳など古典的な疾患の患者の増加が最近報告されており,その原因究明が待たれます.本年がわが国の医療にとって実り多き年になることを期待します.

基本情報

検査と技術

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1375

印刷版ISSN 0301-2611

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