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文献詳細

雑誌文献

検査と技術42巻2号

2014年02月発行

文献概要

基礎から学ぼう一般検査・2

尿定量検査

著者: 堀尾勝1

所属機関: 1大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻

ページ範囲:P.130 - P.135

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はじめに

 尿蛋白は慢性腎臓病(chronic kidney disease,CKD)の重症度と関連しており,尿蛋白定量はCKD診療の基本である.24時間蓄尿によって1日排泄量を算出することが重要であるが,一般臨床では蓄尿が煩雑であり,随時尿の尿クレアチニン(Cr)補正値を用いる場合が多い1)

 糸球体障害と尿細管障害では排泄される尿蛋白の種類が異なるため,アルブミン,β2ミクログロブリン(β2-microglobulin,β2-MG),α1ミクログロブリン(α1-microglobulin,α1-MG),NAG(N-acetyl-β-D-glucosaminidase)など,個別の蛋白の測定も有用である.ほかに,ブドウ糖,電解質,尿酸,クレアチニン,アミラーゼなど多くの物質の定量検査が行われるが,測定項目によっては尿のpH(hydrogen ion exponent)などが測定に影響する場合もある.測定に影響する要因や尿排泄の機序,日内変動の影響を理解しておくことが重要である.

 本稿では,尿定量検査のうち,主な項目について述べる.

参考文献

1)日本腎臓学会(編):腎機能(GFR)・尿蛋白測定の手引.東京医学社,2009
2)日本腎臓学会(編):CKD診療ガイド2012.東京医学社,2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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