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臨床検査のピットフォール
免疫グロブリン(IgG,IgA,IgM)定量におけるM蛋白・サブクラスの影響
著者: 山田俊幸1
所属機関: 1自治医科大学臨床検査医学
ページ範囲:P.145 - P.147
文献購入ページに移動特異抗体を用いた抗原定量法においては,①被測定物質が均一であること,②検量のための標準抗原の存在形態が,血清などの試料中における被測定物質の存在形態と同等であることが原則となる.これを免疫グロブリン定量系で考えてみると,そもそも免疫グロブリン分子は均一ではなく(均一なものを測定するような系はない),また,特定のクローン(M蛋白など)やサブクラスに偏ると,検量物質との同等性が失われる.以上のことから,免疫グロブリンの正確な定量には元来無理があることが理解されよう.
本稿では,免疫グロブリン定量におけるピットフォールと,その利用方法を述べる.
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