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文献詳細

雑誌文献

検査と技術42巻2号

2014年02月発行

文献概要

オピニオン

臨床検査技師への「研究のススメ」

著者: 中原一彦1

所属機関: 1独立行政法人大学評価・学位授与機構

ページ範囲:P.148 - P.149

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なぜ,臨床検査技師に研究が推奨されるのか

 日頃,臨床検査業務に忙しい技師の皆さんに,なぜ,研究が推奨されるのでしょうか.毎日の業務で手一杯で,とても研究まで手が回らないと言われるかもしれません.その気持ちはわかりますが,それでもあえて研究をすることをお勧めしたいと思います.特に若い技師の皆さんにとって,人生の一時期に,研究なるものを手がけることも決して悪いことではありません.

 研究を勧める理由にはいくつかありますが,最も大切な点を1つだけ挙げるとすると,研究をすることによって考えが柔軟になり,学問の視野が広がるということです.日頃の検査業務では正確性や迅速性が求められ,かつ,大量の検査を処理することに神経を集中しなければなりません.そのような決まったコースを間違えないように緊張して進む検査業務とは異なり,研究には自由な発想が要求されます.まだ敷かれていないレールを,自分自身が敷設していくわけですので,いろいろな面から考えをめぐらせることが必要です.そのためには,基礎知識を身に付けるための勉強もしなければなりません.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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