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文献詳細

雑誌文献

検査と技術42巻2号

2014年02月発行

文献概要

ワンポイントアドバイス

災害でも止まらない検査室を作るには?

著者: 上道文昭1

所属機関: 1東京医科大学病院中央検査部

ページ範囲:P.152 - P.153

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はじめに

 病院の災害対策は,具体的・実用的で実施可能なものでなければならない.また,病院自体が“災害を受けた場合の内部災害”と“災害を受けていない場合の外部災害”の両面から検討されたものでなければならない.

 臨床検査には,想定される3つの災害の状況があるといわれる.①自施設が被災し,ライフラインが途絶,または直接の被害を被って臨床検査が実施できない状況,②自施設の直接の被災ではないものの,多数の傷病者が殺到し,相対的な機能不全状態となる状況,③被災地外から被災地に災害医療救援に向かう状況,である1).2011年の東日本大震災においては,これらの全てを多くの医療施設が経験することとなった.

参考文献

1)奥村徹,久岡英彦,山田京志,他:救急・災害医療領域の臨床検査救急診療の古くて新しい武器.臨病理 52:518-521,2004
2)上道文昭:災害時における臨床検査.検と技 34:1057-1062,2006
1)高橋有二:災害処理の原則と防災計画.救急医 15:1745-1752,1991
2)山本保博:災害医学と災害医療.厚生省健康政策局指導課(監修):21世紀の災害医療体制―災害にそなえる医療のあり方.へるす出版,pp2-8,1993
3)初期診療総論.日本外傷学会外傷研修コース開発委員会(編):外傷初期診療ガイドライン JTEC.へるす出版,pp1-21,2004
4)日本臨床検査医学会,東日本大震災対策委員会(編):東日本大震災における臨床検査支援活動―記録と提言.2012(http://www.jslm.org/books/earthquake/index.html)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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