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書評
基礎から学ぶ楽しい学会発表・論文執筆
著者: 渡辺晃紀1
所属機関: 1栃木県県北健康福祉センター・地域保健部
ページ範囲:P.187 - P.187
文献購入ページに移動はじめの一歩を踏み出すための勇気を与えてくれる本
保健医療では地域保健という分野がある.全国の地方自治体に勤務する保健師32,124人(常勤,2012年)をはじめ,多くの職種が携わり,地域住民の疾病予防や健康増進のためと称し,啓発,教育,健診など日々介入の努力をしている.ところが実際に地域保健活動に取り掛かると,エビデンスや効率などが重視される昨今,「うちの地域でもこの方法で良いのか」とか「この点を明らかにしないと次の施策に進めない」など,たちまち疑問や課題に包まれ,評者も含め従事者の悩みは尽きない.
「この地域や集団の実態をまとめたい,自分でもエビデンスを作りたい,そして保健活動を進めたい」と考えている人は多いと思う.この本は,そのような人が調査や研究の成果を「世に出す」はじめの一歩を踏み出すための勇気を与えてくれる本である.調査や研究を「まとめたい」「発表してみたい」と思っている人,あるいは「発表することになってしまった!」という人は,ポスターやスライド,論文の該当する章から読み進めれば,すぐに実践的なアドバイスが得られるだろう.
保健医療では地域保健という分野がある.全国の地方自治体に勤務する保健師32,124人(常勤,2012年)をはじめ,多くの職種が携わり,地域住民の疾病予防や健康増進のためと称し,啓発,教育,健診など日々介入の努力をしている.ところが実際に地域保健活動に取り掛かると,エビデンスや効率などが重視される昨今,「うちの地域でもこの方法で良いのか」とか「この点を明らかにしないと次の施策に進めない」など,たちまち疑問や課題に包まれ,評者も含め従事者の悩みは尽きない.
「この地域や集団の実態をまとめたい,自分でもエビデンスを作りたい,そして保健活動を進めたい」と考えている人は多いと思う.この本は,そのような人が調査や研究の成果を「世に出す」はじめの一歩を踏み出すための勇気を与えてくれる本である.調査や研究を「まとめたい」「発表してみたい」と思っている人,あるいは「発表することになってしまった!」という人は,ポスターやスライド,論文の該当する章から読み進めれば,すぐに実践的なアドバイスが得られるだろう.
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