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雑誌目次

雑誌文献

検査と技術42巻5号

2014年05月発行

雑誌目次

病気のはなし

ムーコル症

著者: 栃木直文 ,   大久保陽一郎 ,   澁谷和俊

ページ範囲:P.434 - P.438

Point

●ムーコル症(mucormycosis)は,好中球減少状態のヒトに発症する日和見感染症の1つである.ムーコル症には特異的な臨床所見が存在しないため,好中球数減少患者では常に鑑別診断に挙げ,必要に応じて頻回の胸部CT検査を行うことが望ましい.

●ムーコルの細胞壁構造は,カンジダやアスペルギルスと大きく異なり,感染が成立しても,血中β-D-グルカン値の上昇はほとんどみられない.

●わが国で使用可能な薬剤のうち,ムーコル症に対して有効なのはアムホテリシンBのみである.全身状態が良好で病変が限局しているのであれば,外科切除も考慮される.

●治療薬選択の観点から,ムーコル症とアスペルギルス症の鑑別は極めて重要である.Grocott染色を用い,菌糸や血管壁など既存構築との関係を注意深く観察することによって,両者の鑑別が可能となることを知っておく必要がある.

技術講座 生化学

ラテックス凝集免疫比濁法を用いたペプシノゲン測定

著者: 飯沼克弘 ,   坪井五三美

ページ範囲:P.439 - P.444

Point

●ペプシノゲンは胃粘膜の炎症と萎縮を反映するため,胃粘膜の状態が推定できる.最近の胃癌リスク検診(ABC検診)の導入によってペプシノゲン検査は広く普及している.

●ラテックス凝集免疫比濁法によるペプシノゲン測定は,汎用自動分析装置を用いて短時間に大量の検体処理が可能であることなど,他の測定法に比べて有用性が高い.

●日常の検査時に生じる非特異反応を回避する方法はさまざまであるが,その対応法について日々,情報収集を行っていくことが検査の質を高めるために必須である.

輸血 ABO血液型の亜型検査・3

血清・唾液・爪を用いる亜型検査と技師の心得

著者: 矢部隆一

ページ範囲:P.445 - P.453

Point

●血清中に存在するABO血液型抗体の産生機序と特異性を紹介する.

●A型/B型物質の特性や,Lewis血液型の関係を説明する.

●型物質を合成する糖転移酵素の半定量測定原理を説明する.

●唾液と爪を用いた検査を紹介する.

●自動化したABO血液型検査と,亜型検査を行う技師の心得を紹介する.

病理

p16免疫染色とその意義

著者: 福田利夫 ,   吉田朋美

ページ範囲:P.454 - P.463

Point

●子宮頸部病変でのp16免疫染色の染色性は特異的であり,異形成や癌部分のみが明瞭に陽性となる.今まで,異形成や癌に補助的なマーカーがなかった子宮頸部の組織診断および,細胞診の精度向上に有用である.

●認識抗原:サイクリン依存性キナーゼ(CDK)インヒビターの1つで,細胞周期の調節において中心的な役割を果たす癌抑制遺伝子(p16)蛋白である.

●染色パターン:核が陽性である.

●正常細胞での発現:正常では,胎児期には胸腺のみに,成人では増殖期内膜,乳腺,胃,食道扁平上皮,唾液腺,一部の神経内分泌細胞が陽性になるとされる.

●子宮頸部病変診断への応用:さまざまな腫瘍での過剰発現が知られているが,その代表的なものが子宮頸癌であり,特異性や感度が非常に高く,HSILおよび浸潤癌,さらに腺癌が陽性となる.また,組織学的に上皮の上部1/3に陽性像がみられるのはCIN2,3の指標であり,頸部の腺癌はびまん性に陽性,子宮内膜癌は陰性ないし一部のみ陽性であるため,子宮頸部腺癌との鑑別に有用であるという報告もある.

トピックス

H7N9鳥インフルエンザに対する日本人の免疫

著者: 山地玲奈 ,   野田岳志

ページ範囲:P.424 - P.428

H7N9鳥インフルエンザ感染

 2013年3月末,中国の衛生当局は,H7N9鳥インフルエンザウイルスに起因する最初のヒト感染例を世界保健機関(World Health Organization,WHO)に報告した.同年4月1日,WHOは,中国の上海および安徽省においてH7N9ウイルス感染者が3人発生(うち2人が死亡)したことを発表した.また,同年4月4日には,中国の獣医局が,中国南部のハトやニワトリにH7N9低病原性鳥インフルエンザウイルスが感染していたことを国際獣疫事務局(World Organisation for Animal Health,OIE)に報告した.

 上海および安徽省の患者から分離されたウイルスの遺伝子系統樹解析から,今回,ヒトに感染したH7N9鳥インフルエンザウイルスは,複数の鳥インフルエンザウイルスの遺伝子交雑体であることが明らかになった.ヘマグルチニン(hemagglutinin,HA)遺伝子はアヒルのH7N3ウイルス,ノイラミニダーゼ(neuraminidase,NA)遺伝子は野鳥のH7N9ウイルス,その他の内部遺伝子はニワトリのH9N2ウイルスに由来することがわかっている1).2014年1月21日現在までの感染者数は,確認されただけで207名である(http://www.who.int/influenza/human_animal_interface/influenza_h7n9/en/).当初,死亡率は50%程度であったが,重症例の早期発見と適切な治療によって死亡率は低下しつつある.

大腸癌の再発予知の最前線

著者: 山本浩文 ,   中村ゆりか ,   土岐祐一郎 ,   森正樹

ページ範囲:P.429 - P.433

はじめに

 大腸癌における微小リンパ節転移の意義については古くから議論されているが,最終的な結論はいまだ出ていない.遠隔転移がなく,組織学的検索(病理診断)によってリンパ節転移がないと判断されたpN0大腸癌は,手術治療のみで治癒が期待されるが,実際には一定の頻度で肺,肝などへの血行性再発をきたす.これは,リンパ行性経路を介さず,直接血管内に細胞が侵入した結果であると説明することも可能であるが,一方で,1枚の病理診断用のHE(hematoxylin-eosin)標本では診断できなかった微小転移が存在し,これが再発に関与するという説も根強い.

過去問deセルフチェック!

問題 腫瘍の色調

ページ範囲:P.433 - P.433

過去の臨床検査技師国家試験にチャレンジして,知識をブラッシュアップしましょう.以下の問題にチャレンジしていただいたあと,別ページの解説と解答をお読みください.

解答と解説

ページ範囲:P.509 - P.509

 腫瘍は一般に白~灰白色である.これは,腫瘍では腫瘍細胞の量に比して血管が少ないためであるが,血液の含有量が多ければ赤味を増す.また,悪性腫瘍は壊死や出血によって色調の変化が生じる.腫瘍細胞の特徴によって特有の色を示す腫瘍がある.

 絨毛癌(図1)や血管腫(図2)は多量の血液を含んでいて,暗赤色を呈する.腎細胞癌(図3)は細胞内に糖原あるいは脂質を含むので,黄褐色を呈することが多い.脂肪腫(図4)は脂肪細胞そのものからなるため,黄色を呈する.メラノーマ(悪性黒色腫:図5)は,腫瘍細胞がメラニン色素を産生して黒色を呈する.(本誌編集委員会)

疾患と検査値の推移

先天性風疹症候群の予防と風疹抗体価の推移

著者: 岡本貴世子 ,   森嘉生

ページ範囲:P.464 - P.469

Point

●風疹ウイルスが妊娠初期の母体に感染し,さらに胎児に感染すると,出生児に先天性風疹症候群(CRS)と呼ばれる先天性疾患を引き起こすことがある.

●風疹は比較的症状が軽いが,ウイルスの感染力は比較的強いため,知らず知らずのうちに感染を広げる可能性のある感染症である.

●風疹はワクチンで予防できる感染症である.妊娠可能年齢の女性はもちろん,社会全体でのワクチン接種の徹底によってCRSを予防することができる.

基礎から学ぼう一般検査・5

尿沈渣検査(円柱)

著者: 久代真也

ページ範囲:P.470 - P.477

はじめに

 円柱の分類法は,Lippmanの分類から「尿沈渣検査法」(1991年)1)で現在の骨格となる分類法に変わり,「尿沈渣検査法2000」(JCCLS GP1-P3:2000年)2)で臨床的意義を加えられ,「尿沈渣検査法2010」(JCCLS GP1-P4:2010年)3)へと変化し,次第に臨床的関連性が明らかにされてきた.

 本稿では,日常検査で分類可能な円柱について,出現機序・形態特徴と鑑別ポイント,臨床的意義および関連性,ピットフォールを解説する.

連載 小児の臨床検査・2

小児の生化学検査

著者: 安原努 ,   高木康

ページ範囲:P.478 - P.482

はじめに

 “小児は成人を小さくしたものではない”とよくいわれるように,検査においても小児と成人は全く別のヒトと考えることが必要である.小児は成人への成長段階であり,身長や体重は日々大きくなり,臓器は成人として環境に適応するように成熟する.このため,臨床検査値も成長に伴って大きく変動する.特に,生体の代謝に関連して変動する生化学検査項目の変化は大きく,臨床解釈上も,これらの特性を知ることが重要である.

 本稿では,小児の生化学検査について,その機序も含めて解説する.

臨床医からの質問に答える

“飛び込みAIDS”で疑う臨床検査値異常を教えてください

著者: 味澤篤

ページ範囲:P.483 - P.485

はじめに

 HIV(human immunodeficiency virus)感染症/AIDS(acquired immunodeficiency syndrome)では,さまざまな臨床検査値異常が認められる.しかし,特異的な臨床検査値異常は残念ながらない.また,HIV感染症/AIDSにみられる臨床検査値異常はHIV感染症の病期によって異なる.

 本稿ではHIV感染症を,急性感染期,無症候期,症候期の3つに分類し(図1),症例を提示しながら解説する.

ラボクイズ

血液検査

著者: 関根久実 ,   大畑雅彦

ページ範囲:P.486 - P.486

4月号の解答と解説

著者: 田口勝二

ページ範囲:P.487 - P.487

オピニオン

コレクチン(SP-A,SP-D,MBL)と感染防御

著者: 黒木由夫

ページ範囲:P.488 - P.489

はじめに─コレクチンとは

 コレクチンは,コラーゲン様ドメインとC型レクチンドメインという特徴的な2つの構造を有しているので,ハイブリッド蛋白質といわれる.分泌型コレクチンには,肺コレクチンの肺サーファクタント蛋白質A(surfactant protein A,SP-A)とSP-D(surfactant protein D),およびマンノース結合レクチン(mannose-binding lectin,MBL)が属している.蛋白質構造上のもう1つの特徴は,多量体を形成することである.SP-AとMBLは,3量体が4~6個集合した花束様構造を,SP-Dは3量体が4個集合した十字架様構造を有する巨大分子である.

Q&A 読者質問箱

CK活性値とCK-MB活性値が逆転する現象はなぜ起こるのですか? 具体的な機序と原因の検索法について教えてください.

著者: 星野忠

ページ範囲:P.490 - P.493

Q CK活性値とCK-MB活性値が逆転する現象はなぜ起こるのですか? 具体的な機序と原因の検索法について教えてください.

A クレアチンキナーゼ(creatine kinase, CK)はクレアチンとクレアチンリン酸のリン酸転移に関与する酵素で,エネルギー代謝において重要な役割を担っています.CKはB(brain)サブユニットとM(muscle)サブユニットの2量体で構成されており,CK-BB,CK-MB,CK-MMの3つのアイソザイムが細胞質に存在します.その他に,ミトコンドリアにはミトコンドリアCK(mitochondrial creatine kinase, MtCK)が存在し,サルコメリックMtCK(sarcomeric mitochondrial creatine kinase, sMtCK)とユビキタスMtCK(ubiquitos mitochondrial creatine kinase, uMtCK)の2つのアイソフォームがあります.

ワンポイントアドバイス

細菌検査室を安全に管理するには?

著者: 小松方

ページ範囲:P.494 - P.495

はじめに

 臨床細菌検査は他の臨床検査とは異なって,生きた細菌を直接取り扱う作業である.臨床検査技師は検査中に,患者検体中,あるいは培養液中に含まれる細菌の曝露によって自身や同室内のスタッフが感染しないような予防策を講じなければならない.取り扱う微生物の病原性次第では感染症を発病し,生死にかかわる事態に発展するためである.

 本稿では,細菌検査室で実施すべき安全管理について解説する(表1).

Laboratory Practice 〈微生物〉

抗IL-6抗体“アクテムラ®”投与中の感染症における注意点

著者: 中橋澄江 ,   亀田秀人

ページ範囲:P.496 - P.499

はじめに

 アクテムラ®〔トシリズマブ(tocilizumab,TCZ):中外製薬社〕は,インターロイキン6(interleukin-6,IL-6)と呼ばれる炎症性サイトカインの働きのみを抑制する,わが国で誕生した生物学的製剤である.

 関節リウマチ(rheumatoid arthritis,RA)患者ではIL-6が多量に産生されている.大量のIL-6によって滑膜炎や骨破壊が起こり,肝臓で急性炎症蛋白〔C反応性蛋白質(C-reactive protein,CRP),血清アミロイドA蛋白など〕が誘導され,血中濃度が増加する.IL-6は膜型,あるいは可溶型のIL-6レセプターに結合し,それらが細胞膜でgp130と会合することで作用を発現する.アクテムラ®はIL-6レセプターに結合することで,IL-6とIL-6レセプターの結合を阻害し,IL-6作用の中和効果を発揮する.そのため,十分量のアクテムラ(R)の投与中はCRPなどの炎症マーカーが上昇せず,発熱や倦怠感なども著明に抑制するため,感染症の発現や悪化を見過ごす懸念が示されている.

 本稿では,アクテムラ(R)を投与中の患者に発症する感染症の特徴と注意点について述べる.

〈生化学〉

偽性高カリウム血症への注意

著者: 清宮正徳 ,   野村文夫

ページ範囲:P.500 - P.503

はじめに

 血漿中カリウム(kalium,K)イオン濃度(以下,血中カリウム)の異常は筋肉の収縮や神経の情報伝達に影響を与え,特に高カリウム血症は心毒性に働くことから重大である.検体採取時の骨格筋などからのカリウムの放出や,検体採取後の血球などからのカリウムの逸脱に起因する血中カリウムの偽高値(以下,偽性高カリウム血症)が発生する場合がある.

 血中カリウムの異常は重大であるので,誤ったパニック値の報告は検査室の信頼を失墜させる.検査室として,偽性高カリウム血症にはどのような原因があり,そしてどう対処すべきかを周知しておくことが重要であり,不審な高カリウム血症に遭遇した際には臨床側とともに原因の究明を行う必要がある.さもないと,偽性高カリウム血症の原因が検査室にある(測定エラー)とされかねない.偽性高カリウム血症の主な原因を表1に示す1~6)

 本稿では,これらの原因の詳細と対処法について述べる.

〈遺伝子〉

肺癌EGFR-TKI治療とコバス®EGFR変異検査

著者: 林海美子 ,   三浦俊昭 ,   小川徹 ,   林邦彦

ページ範囲:P.504 - P.508

はじめに

 進行非小細胞肺癌(non-small cell lung cancer,NSCLC)の治療戦略には,組織亜型に加え,癌細胞から得られる遺伝子情報が重要な役割を担っている.わが国では2006年に悪性腫瘍遺伝子検査が保険適用とされ,さらに,米国食品医薬品局(Food and Drug Administration,FDA)が,新規に開発される医薬品は,薬効や副作用を投薬前に予測するためのコンパニオン診断法も同時に開発し承認を受けることを推奨している.わが国の医薬品医療機器総合機構(Pharmaceutical and Medical Devices Agency,PMDA)もそれに同調する考えを明らかにし,治療薬と診断薬の結びつきがいっそう強まってきている.

 本稿では,コバス®EGFR変異検出キット(Roche Molecular Systems社:以下,コバス® EGFR)を中心に,NSCLCの最も重要なバイオマーカーの1つである上皮成長因子受容体(epidermal growth factor receptor,EGFR)検査と肺癌の分子標的治療薬について述べる.

今月の表紙

下部胆管癌(総胆管癌)

著者: 小保方和彦 ,   鈴木由美 ,   手島伸一 ,   山下智

ページ範囲:P.510 - P.510

【症例の概要】

 70歳代,男性.尿の色が濃くなったことを自覚し来院.精査にてビリルビン尿を認め,生化学的にはT-Bil 3.72mg/dL,D-Bil 2.18mg/dL,CA19-9 162.1U/mLと高値を示した.腹部超音波で胆管が拡張しているが,下部胆管は腫瘍を疑うエコー像により途絶して見える.パワードプラでは腫瘍に血流は乏しかった.胆嚢は腫大しているが,壁肥厚はみられない.これらの所見より,下部胆管の腫瘍による閉塞性黄疸が考えられた.内視鏡的逆行性胆管膵管造影(endoscopic retrograde cholangiopancreatography,ERCP)時に採取された胆汁と胆管擦過細胞診では,核の腫大と大小不同,核形不整が目立つ異型細胞を認めた.細胞集塊の配列は乱れ,集塊辺縁の不整像や孤在性の細胞もみられ,腺癌を疑った.膵頭十二指腸切除標本では,下部胆管に3cmの長さにわたって内腔が狭窄し,壁の肥厚がみられ,上流の胆管は拡張していた.組織学的には,管状や乳頭状の腺を形成し浸潤する高分化腺癌であった.癌はわずかながら膵実質まで浸潤していた.

INFORMATION

第20回第1種ME技術実力検定試験

ページ範囲:P.428 - P.428

 一般社団法人日本生体医工学会では,ME機器・システム(以下,ME機器という)および関連設備の保守・安全管理を中心に総合的に管理する専門的知識・技術を有し,かつ他の医療従事者に対し,ME機器および関連設備に関する教育・指導ができる資質を検定することを趣旨とした第1種ME技術実力検定試験を下記の要領で実施いたします.

【検定試験実施要領】

期  日:2014年6月15日(日)9:00~17:00

試験会場:札幌,東京,名古屋,大阪,福岡(全国5会場)

第39回日本医用マススペクトル学会年会

ページ範囲:P.444 - P.444

日 時:2014年10月16日(木)・17日(金)

 10月18日(土)に第2回医用質量分析認定士講習会及び認定試験を実施予定

会 場:三井ガーデンホテル千葉

 千葉市中央区中央1-11-1

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第60回臨床検査技師国家試験―解答速報

著者: 本誌編集委員会

ページ範囲:P.511 - P.511

『臨床検査』5月号のお知らせ

ページ範囲:P.482 - P.482

「ラボクイズ」解答/読者アンケート

ページ範囲:P.513 - P.513

投稿規定

ページ範囲:P.514 - P.515

あとがき・次号予告

著者: 舘田一博

ページ範囲:P.516 - P.516

あとがき

 5月号はいかがだったでしょうか.本号の内容も盛りだくさんで,最初から最後まで,臨床検査に従事する方にとって大変役に立つテーマがわかりやすく執筆されています.企画者の一人として,お忙しいなか執筆をいただいた先生方にあらためてお礼を申し上げます.

 お気づきのとおり,2014年に誌面がリニューアルされました.1頁あたりの文字量をやや減らすなどして,読みやすくなっていることを実感していただければと思います.また,これは今までどおりですが,大事な画像がカラーで豊富に掲載されていることも本誌の特徴かと思います.本号でも,尿沈渣(円柱)やp16免疫染のカラー写真がアトラスを思わせるように掲載されています.読者の皆様には“一目瞭然”のインパクトでお読みいただき,ルーチンワークにすぐに生かせる内容となっているものと思います.

基本情報

検査と技術

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1375

印刷版ISSN 0301-2611

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