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雑誌目次

雑誌文献

検査と技術43巻13号

2015年12月発行

雑誌目次

病気のはなし

急性糸球体腎炎(A群溶連菌感染後)

著者: 堀越裕歩

ページ範囲:P.1260 - P.1264

Point

●急性糸球体腎炎の原因の多くは,A群溶連菌感染後の免疫学的な機序によって起こると考えられている.

●3〜12歳の小児に多い病気で,血尿,蛋白尿,高血圧,浮腫などを呈し,コーラ色の尿などの症状がある場合,急性糸球体腎炎を疑う.

●検査所見では,尿検査の異常に加えて,血清の補体値のC3低下が特徴的であり,回復とともに補体値は回復してくる.

●小児では,一般に生命および腎機能の予後は良好の疾患で,多くの症例は安静,水分や塩分制限などで自然に寛解する.

技術講座 微生物 シリーズ 検査技師に求められる感染防御対策・3

細菌検査室における感染防御対策

著者: 早坂かすみ

ページ範囲:P.1276 - P.1285

Point

●細菌検査室は,安全キャビネットとオートクレーブを備えたバイオセーフティレベル(BSL)2以上の設備が望ましい.

●感染防御対策のためには,標準予防策の概念を理解し,手洗いや個人防護具の正しい装着を順守することが非常に重要である.

●器具や装置は正しく使用し,適切な保守管理を行わなければ安全性は保障されない.

●患者検体から危険な病原体が検出される可能性がある場合など,細菌検査室に患者情報を伝えるシステムを診療側と構築しておく.

—step up編—グラム染色の威力!ブドウ球菌の形態的判別

著者: 中村文子 ,   近藤成美

ページ範囲:P.1300 - P.1304

Point

●臨床上最も重要なブドウ球菌はStaphylococcus aureusであるが,Staphylococcus saprophyticusやStaphylococcus lugdunensisも感染症の起因菌となる.

●血液培養液の塗抹検査所見では,S. aureusかCNSかをおおよそ推定できる.

●塗抹検査でグラム陽性ブドウ球菌が認められた場合,通常は菌種の推定はできないが,感染症か否かを検査材料や臨床的背景などから総合的に判断する.

免疫

不規則抗体同定—量的効果や消去法

著者: 大谷敦子

ページ範囲:P.1286 - P.1292

Point

●凝集反応の強弱は量的効果,複数抗体の存在を示すことから,抗体を同定するのに重要な情報です.

●複数抗体を見逃さないためにも,消去法は必ず実施します.

●臨床的に意義のある不規則抗体を検出するため,間接抗グロブリン試験(IAT)は必ず実施します.また,IgG感作赤血球を使用して,適切にIATが実施されたことを確認します.

●不規則抗体スクリーニング検査では省略可能な自己対照も,自己抗体や高頻度抗原に対する抗体などを見極めるため,同定検査では必ず実施します.

生化学

—step up編—ビタミンB12の測定

著者: 石黒厚至

ページ範囲:P.1294 - P.1299

Point

●ビタミンB12は,DNA合成系などに関与する補酵素として細胞の正常な成長・分化に必須の役割を果たしており,B12の欠乏は巨赤芽球性貧血をもたらす.また,B12欠乏は葉酸欠乏症状も伴うことから,原因鑑別のため,血中B12濃度測定が重要である.

●ビタミンB12測定は,B12と内因子が特異的に結合することを利用した競合的蛋白結合測定法(CPBA)に基づく.

●自動分析装置を使用する測定では,偶発的な検体サンプリングエラーにより誤データを生じることがある.機器の動作機構やエラー発生要因をよく理解しておくことが大切である.

トピックス

新しいカルバペマーゼ検出法:CarbaNPテスト

著者: 山本剛 ,   国宝香織 ,   池町真実 ,   長谷朋子 ,   福井智子

ページ範囲:P.1266 - P.1270

はじめに

 カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(carbapenem-resistant Enterobacteriaceae:CRE)はアジアやヨーロッパ,アメリカを中心に世界中で検出例が報告されている.カルバペネマーゼを産生する菌種やカルバペネマーゼの種類もさまざまであり,メタロ-β-ラクタマーゼ(metallo-β-lactamase:MBL)やKPC(Klebsiella pneumonia carbapenemase)型β-ラクタマーゼ,OXA(oxacillinase)型β-ラクタマーゼなどが広がっている1〜3).そのため,耐性菌や耐性遺伝子の特性に分けていろいろなスクリーニング方法を利用しながら,カルバペネマーゼ産生の有無を確認しなければならないのが現状である4,5).また,国内のCRE検出状況は,JANIS(Japan Nosocomial Infections Surveillance)データでメロペネム(meropenem hydrate:MEPM)耐性の主な腸内細菌科細菌の検出率はEscherichia coli 0.1%,Klebsiella pneumoniae 0.3%,Enterobacter cloacae 0.4%,Enterobacter aerogenes 0.3%とまだ低いが6),輸入感染事例や大規模なアウトブレイク事例の報告もあり,油断はできない状況である7,8)

 薬剤感受性ではカルバペネム系薬のなかでもイミペネム(imipenem:IPM)は感受性となりやすく,IPMを指標にして感受性結果のみで判断した場合は薬剤耐性菌を見逃してしまう可能性がある4,9).そのため,IPM以外のカルバペネム系薬でのスクリーニング検査に加えて,耐性メカニズムに合わせたEDTA(ethylenediaminetetraacetic acid)やメルカプト化合物との阻害反応10),改良ホッジ(Hodge)試験によるスクリーニングを行うことが推奨されてきた11)が,主観的な現象を捉えて判定を行うものであるため初心者では解釈が難しいことが多かった.

 そこで2013年に,Nordmannら1)が,CREのスクリーニング検査としてCarbaNPテストを開発した.これは色調変化でカルバペネマーゼの確認をする検査法であり,2015年になると,CLSI(Clinical and Laboratory Standards Institute)のドキュメントにそれまで記載されてきた改良ホッジ試験に代わり,カルバペネマーゼのスクリーニング方法として推奨されるようになった12).筆者らも2014年から,カルバペネマーゼのスクリーニングにCarbaNPテストをルーチン検査として導入し,検査を実施してきたが,以前から行ってきたカルバペネマーゼのスクリーニング検査に比べて簡易に数時間で判定ができる検査方法であり,活用する機会がある.今回はCarbaNPテストについて紹介をする.

排尿機能検査の最先端—医師主導から検査士主導へ

著者: 佐々木ひと美 ,   白木良一

ページ範囲:P.1272 - P.1275

排尿機能検査を取り巻く現状

 排尿機能検査(urodynamic testing)は蓄尿,排尿に際して膀胱および尿道の働きを他覚的に評価する検査である.いくつかの泌尿器科疾患ガイドラインで推奨され1〜3),排尿障害,蓄尿障害ともに患者が訴える症状の原因解明のため,または治療方針の決定のために施行されている.かつて排尿機能検査は,若き泌尿器科医師の登竜門であった.まずは入局とともに尿流量測定や残尿測定,尿道内へのカテーテル留置を行う膀胱内圧測定などを先輩医師から教えられ,外来患者を一日中検査し続けたものである.しかし,どこにでも若手医師がいるわけではない.数年前までは,結果を判読説明するだけではなく,泌尿器科医師が自ら機器の準備設定,検査の実施,後処理などを外来診療の合間を縫って行っており,非効率的状況であった.このような状況を改善すべく,日本泌尿器科学会では排尿機能検査の検査手技と評価方法の標準化を行い,質の高い医療の効率的な提供を目指して,泌尿器科医とともに排尿機能検査にかかわる排尿機能検査士の育成を目的とした排尿機能検査士資格制度を2004年より開始した.

過去問deセルフチェック!

問題 グラム陽性抗酸性桿菌

ページ範囲:P.1285 - P.1285

過去の臨床検査技師国家試験にチャレンジして,知識をブラッシュアップしましょう.以下の問題にチャレンジしていただいたあと,別ページの解説と解答をお読みください.

解答と解説

ページ範囲:P.1293 - P.1293

 Mycobacterium属はグラム(Gram)陽性桿菌で偏性好気性,非運動性,莢膜および芽胞は作らない.細胞壁には多量の脂質が含まれている.グラム染色などの通常の色素では染色されにくいが,一度染色されると酸,アルカリ,アルコールでも容易に脱色されない抗酸性という性質をもっている.抗酸性染色にはチールネルゼン(Ziehl-Neelsen)法,蛍光法などがある.

 表11)に主要抗酸菌の主な性状を示した.

教科書には書いていない採血のコツ・9

痛みを最小限にする穿刺法

著者: 杤尾人司

ページ範囲:P.1305 - P.1305

 採血は,臨床検査技師が行う業務のなかで唯一,患者に観血的な痛みを与えなければならない特殊な業務である.体に針を刺すため,当然のことながら大なり小なり痛みが生じる.これを患者に与えながら業務することに嫌悪感を抱いている採血者は多いだろう.たとえ無難に採血できたとしても,患者には強い痛みを与えていたかもしれず,できれば,痛みは最小限にしたいといつも思っている.

 今回は,痛みを軽減するためのコツについて述べてみたい.しかしながら,提示するコツは採血成功のためのコツと裏腹の関係にあり,「標準採血法ガイドライン(GP4-A2)」1)をしっかり理解したうえで,失敗することはまずないと判断される太い血管のみに対して行ってもよい手技であることを付け加えておく.

疾患と検査値の推移

HIV感染症/後天性免疫不全症候群(AIDS)

著者: 白阪琢磨

ページ範囲:P.1306 - P.1315

Point

●治療の進歩によってヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症は慢性疾患となった.

●HIV感染症の診断はHIV検査によって行われる.HIV検査は,従来のHIV-1/2抗体にHIV-1抗原を加えた同時測定系(第4世代)が現在のスクリーニング検査の主流である.本法はウインドウ期を短縮でき,感染初期例の早期診断も可能とした.確認検査はウエスタンブロット(Western blotting)法のみでなく,HIV-1核酸増幅検査も必ず実施する.

●HIV感染症の検査値では,CD4陽性リンパ球数とHIV-1のウイルス量が臨床上重要である.前者は免疫の状態や抗HIV療法の開始基準,後者は抗HIV療法の効果の評価に用いられている.

連載 忘れられない症例から学ぶ超音波検査・4

胃異所性膵

著者: 大石武彦

ページ範囲:P.1316 - P.1321

はじめに

 筆者の勤務する取手北相馬保健医療センター医師会病院は,1982年に地元の取手市医師会(現・取手市,守谷市,利根町)により,開放型病院として開設された病床数約200床の中規模病院です.筆者はこの病院に夜間部の学生として1989年に入職し,診療放射線技師の資格を取得してから23年,診療部門の超音波検査に携わるようになってから15年になります.当院で健診部門以外の超音波検査に携わった第一号の技師が筆者で,始めた当初は決まった検査方法やレポート形式がなかったため,非常に苦労したことが思い出されます.現在は腹部・血管・体表領域の超音波検査を,2名の技師の交代制により1日約10件行っています.

 今回紹介する症例は,健診の上部消化管造影検査で胃粘膜下腫瘍を指摘され,その後に施行された内視鏡検査,CT,超音波検査で診断に至ることができず,患者の希望もあり手術を施行した症例です.

やなさん。・12

壮絶バトル 写真コンテスト

著者: 柳田絵美衣

ページ範囲:P.1325 - P.1325

 2カ月に1回,壮絶なバトルが繰り広げられている.ある者は装備強化し,ある者は自らの腕力を鍛え続け,戦いに挑む.挑戦者は,5回の優勝達成により得られる“殿堂入り”という最高の名誉のため戦い続けるのだ.その殿堂入りに最も近い人物こそ……何を隠そうこの柳田だぁ! Yeah!

 バトルの内容は“写真”.テーマに沿った写真を期間内に撮り,締め切り日までに提出する.提出された作品は,病理部の廊下と病理部のブログ1),さらに柳田が書いているKATSのブログ2)で作品を公開し,1人2票投票してもらう(誰でも参加OK!).その結果で順位を決定するものだ.柳田はバトル6回中4回優勝しており,あと1回の優勝で殿堂入りとなる.「写真を撮るコツについて書いてほしい」とリクエストを頂戴しましたので,今回は写真について書きましょう♪

Q&A 読者質問箱

臨床検査技師にかかわる各種認定資格の取り方(受験資格)について教えてください

著者: 岡田健

ページ範囲:P.1322 - P.1324

Q 臨床検査技師にかかわる各種認定資格の取り方(受験資格)について教えてください

A 臨床検査技師にかかわる認定資格は,臨床検査技師のみを対象とするもの,臨床検査技師であることが資格要件となるもの,臨床検査技師の知識が生かされるものなど非常に多くの種類があります.これは,臨床検査技師の業務範囲内での専門分野を認定する資格に加え,幅広くチーム医療で活躍していることを認定する制度があるためで,今後も増えていくことが予想されます.これらの認定制度のなかで日本臨床衛生検査技師会(以下,日臨技)は,認定技師機構による認定制度と日臨技認定センターによる認定制度にかかわっていますが,その他についても紹介します.

オピニオン

これからの遺伝子・染色体検査室

著者: 園山政行

ページ範囲:P.1326 - P.1327

はじめに

 ヒトの染色体数が46本であることは,1956年にチョー(Tjio)とレバン(Levan)により報告された1).その後,染色体の標本作製技術や染色体研究が飛躍的に進み,ダウン(Down)症候群をはじめとした先天性疾患での染色体構成,造血器腫瘍における病型や予後との関連など,臨床的意義の高まりとともに不可欠な臨床検査として発展してきた.2004年,国際ヒトゲノムプロジェクトの業績により2),生命の基本単位となる23本の染色体(ゲノム)を構成する30億塩基対の配列が決定され,ヒトの遺伝子数は約22,000と同定されている.その解析結果を基にした遺伝子変異と疾患との関係の研究が進み,現在では臨床検査分野にとどまらず,一般社会においても簡単に遺伝子検査を受けられるようになるなど,遺伝子に関する情報も氾濫する時代となってきた.

ワンポイントアドバイス

分子病理診断のTAT(ターン・アラウンド・タイム)改善方法

著者: 河原明彦

ページ範囲:P.1328 - P.1329

個別化治療と分子病理診断

 疾患などに関連するバイオマーカーを利用し,特定の治療薬に対し高い治療効果を示す患者を同定する検査は,近年コンパニオン診断と呼ばれ,病理診断はその中心的な役割を果たしている.コンパニオン診断は癌治療において不可欠であり,特定の医薬品の有効性や安全性をいっそう高めるために,専用の検査キットや手法がおのおのの薬剤と組み合わせて開発されている(表1).2008(平成20)年の診療報酬改定で悪性腫瘍遺伝子検査が収載され,基礎研究または特殊解析と考えられていた核酸を用いた遺伝子検査が診療行為として認められ,“治療”と“検査”がさらに密接な関係となった.

臨床検査のピットフォール

運動神経伝導検査と感覚神経伝導検査の乖離から何を考えればよいか

著者: 齋藤江美子

ページ範囲:P.1330 - P.1333

はじめに

 腕神経叢節前障害である引き抜き損傷の場合,運動神経伝導検査(motor nerve conduction study:MCS)で異常を示すものの,感覚神経伝導検査(sensory nerve conduction study:SCS)では異常を認めない.引き抜き損傷症例の場合,このようにMCSとSCSの結果とが乖離することについて以下に解説する.

今月の表紙

肺結核

著者: 小栗豊子 ,   吉藤歩

ページ範囲:P.1334 - P.1335

Point!

Q 結核菌はなぜ難染性?⇒ 細胞壁にミコール酸(ロウ様物質)を含むため

Q BCGとは?⇒ M. bovis(ウシ型結核菌)の変異株で,ワクチンに用いられる菌株

Q ツベルクリンとは?⇒ M. tuberculosis(結核菌)の培養濾液を精製したもの

Q DOTSとは?⇒ 医療従事者が目の前で患者の服薬を確認する直接服薬確認療法

Q ツベルクリン反応に比べIGRAの優れた点は?⇒ BCG接種,主な非結核性抗酸菌症に影響されない

ラボクイズ

脳波検査

著者: 木崎直人

ページ範囲:P.1336 - P.1336

11月号の解答と解説

著者: 中川浩美

ページ範囲:P.1337 - P.1337

書評

医療レジリエンス—医学アカデミアの社会的責任

著者: 柴垣有吾

ページ範囲:P.1338 - P.1338

現代医療に疑問を持つ方に読んでいただきたい一冊

 本書は2015年に京都で開催されたWorld Health Summit(WHS)のRegional Meetingで取り上げられたトピックをそれぞれの専門家が解説したものに加えて,同会議の会長を務められた京都大学医療疫学教授の福原俊一先生による世界のリーダーへのインタビュー記事から成っている.WHSの全体を貫くテーマは「医学アカデミアの社会的責任」とされ,さらにそのキーワードとして医療レジリエンスという言葉が用いられている.

 大変に恥ずかしい話ではあるが,私はこれまでレジリエンス(resilience)という言葉の意味をよく知らなかった.レジリエンスはもともと,物理学の用語で「外力によるゆがみをはね返す力」を意味したが,その後,精神・心理学用語として用いられ,脆弱性(vulnerability)の対極の概念として「(精神的)回復力・抵抗力・復元力」を示す言葉として使われるようになったという.今回,評者がこの書評を依頼された理由を推測するに,評者が最近,超高齢社会における現代医療の限界・脆弱性を指摘していたことにあると思われる.もっともその指摘は身内に脆弱高齢者(frail elderly)を抱えた個人的体験によるもので,アカデミックな考察には程遠いものである.

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医学書院ウェブサイトをご利用ください

ページ範囲:P.1275 - P.1275

『臨床検査』12月号のお知らせ

ページ範囲:P.1321 - P.1321

「ラボクイズ」解答/読者アンケート

ページ範囲:P.1339 - P.1339

あとがき・次号予告

著者: 舘田一博

ページ範囲:P.1342 - P.1342

あとがき

 検査と技術12月号,いかがだったでしょうか.本号の内容も盛りだくさんで,「病気のはなし」から「技術講座」「オピニオン」「トピックス」「ワンポイントアドバイス」まで臨床検査に従事する方にとって大変役に立つテーマがわかりやすく執筆されています.企画者の一人として,大変お忙しいなかご執筆いただいた先生方にあらためてお礼を申し上げます.

 今年を振り返ってみて,感染症領域においても新しい話題がいくつも報告されました.日本国内では劇症型A群溶連菌感染症,梅毒,手足口病の増加と流行,カルバペネム耐性腸内細菌科細菌のまん延,さらに国外に目を向けてみるとエボラ熱に対するワクチンの開発,ペストの流行などなど.病原体は間違いなく突然変異と選択のなかで進化を続けており,それはそのままわれわれ人類にとっての脅威となって襲ってきます.

「検査と技術」第43巻 総目次

ページ範囲:P. - P.

基本情報

検査と技術

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1375

印刷版ISSN 0301-2611

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