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雑誌目次

雑誌文献

検査と技術44巻13号

2016年12月発行

雑誌目次

病気のはなし

白内障

著者: 高橋春男

ページ範囲:P.1216 - P.1221

Point

●白内障は加齢によるものが多い.

●視力低下・まぶしさを訴えることが多い.

●手術療法が進歩し,良好な視力改善が得られる.

●手術の安全性は高い.

●手術適応は個人のライフスタイルによって決まる.

技術講座 一般

尿中に寄生虫が検出されたときの考え方,対処法

著者: 福富裕之

ページ範囲:P.1230 - P.1234

Point

●尿中に寄生虫がみられた場合には,それが治療対象とすべき寄生虫なのか,外部からの混入物なのかを見極めることが重要です.

●尿には消化管に由来する寄生虫や,外陰部付近に寄生する外部寄生虫の混入がみられることがあります.

●由来不明の生物が検出された場合には,混入経路を突き止めることで,他の寄生虫疾患の診断のきっかけや,検査室の衛生管理や検査手技の見直しに結びつくことがあります.

微生物

—step up編—Lancefield抗原検査

著者: 加地大樹

ページ範囲:P.1236 - P.1241

Point

●Lancefieldの分類は,レンサ球菌の細胞壁多糖体抗原の免疫学的差異に基づく血清学的な群別分類であり,A〜V(I,Jは除く)の20群に分類される.

●B群以外のβ溶血性レンサ球菌は同群に複数菌種存在するため,Lancefieldの分類だけでは正確な同定の判定は行えない.

●劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)の初期治療には,β溶血性レンサ球菌の分類報告が非常に重要であり,また,操作が簡便でかつ安価である.

免疫

—step up編—キャピラリー電気泳動法(CE)の原理と臨床検査における応用

著者: 宇治義則 ,   東靖之

ページ範囲:P.1242 - P.1248

Point

●キャピラリー電気泳動法(CE)は,高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を改造して製作した装置での一連の研究から始まった.

●CEの主流をなすフリーゾーンCEでは,電気泳動的移動と電気浸透流により,試料中の成分の分離を行うことができる.

●臨床検査に導入されているCEによる蛋白分画測定法では,膜電気泳動法との測定原理の違いによる基準範囲の変更,M蛋白の移動度,干渉物質の違いなどに留意が必要である.

トピックス

糖尿病性認知症

著者: 羽生春夫

ページ範囲:P.1222 - P.1225

はじめに

 2型糖尿病は血管性認知症(vascular dementia:VaD)やアルツハイマー病(Alzheimer's disease:AD)の発症リスクを高めるが,実際には糖尿病と関連する認知症の病理学的背景は多様である.われわれは,AD病理や脳血管性病変の関与がないか,あっても軽度で,糖代謝異常が認知症の発現に深く関与している一群に対して“糖尿病性認知症(diabetes-related dementia)”という臨床病型を提唱している1,2).本稿では,本症に関するわれわれの検討成績を概説する.

定期接種化されるB型肝炎ワクチン

著者: 酒井愛子 ,   須磨崎亮

ページ範囲:P.1226 - P.1228

B型肝炎ウイルス感染症

 B型肝炎ウイルス(hepatitis B virus:HBV)は,乳幼児期に感染すると持続感染(キャリア化)しやすく,長期の経過を経て慢性肝炎,肝硬変,肝癌の原因となる(図1)1).さらに近年,若年成人で欧米型の遺伝子型Aによる急性肝炎が増えており,この場合,成人でも7.5%はキャリア化する2).現在,日本には,約100万人のHBVキャリアが存在する.また,一過性感染後に血液検査でHBV-DNAやHBs(hepatitis B surface)抗原が検出されなくなっても,肝細胞内にウイルスが残存し,抗癌剤や免疫抑制剤の使用により再活性化することが明らかとなった.したがって,いったんHBVに感染すると,生涯にわたり再活性化など何らかのリスクを負う,とみなされるようになってきた.

 感染経路は,母子垂直感染と水平感染に分けられる.水平感染では,血液を介した医療関連感染や性感染が広く知られているが,近年の研究で汗,唾液など体液にも感染性のウイルスが存在することが証明され,実際に,保育園や家族内,相撲やアメリカンフットボールなどのコンタクトスポーツで,少数例ではあるが,体液によると推定される感染事例の報告もある.

過去問deセルフチェック!

輸血検査

ページ範囲:P.1249 - P.1249

過去の臨床検査技師国家試験にチャレンジして,知識をブラッシュアップしましょう.以下の問題にチャレンジしていただいたあと,別ページの解答と解説をお読みください.

解答と解説

ページ範囲:P.1287 - P.1287

 多くの臨床検査は自動検査機器を用いて行うことが多く,検査に用いる血漿量,試薬の添加量,および血球濃度,反応時間や温度などの検査条件は一定で行う.しかし,輸血検査は自動検査機器の導入が遅れており,検査技師が用手法で行うことが多い.適正な量や濃度で免疫反応を行わないと,交差適合試験の不適合の見落とし,不規則抗体の未検出,血液型検査のオモテ,ウラ不一致や亜型の見落としの可能性がある.そこで,それぞれの検査に必要な血漿(血清)量,血球濃度,反応条件をしっかり覚えることが必要である.最近,大学病院などの大規模施設では,カラム凝集などの自動検査機器で,血液型検査や不規則抗体検査,さらに交差適合試験を実施している.しかし,自動機器を用いた輸血検査は用手法検査よりも時間を要することが多い.例えば,カラム凝集法の血液型検査は20分程度を要するが,用手法では2〜3分で結果の報告が可能である.

 輸血検査は,いつでも迅速な結果報告が必要で,機器メンテナンスや故障時の対応も決めておくことが重要である.例えば,輸血検査の用手法に不慣れの技師の場合は,カラム法などの自動機器での血液型検査が報告されるまでの輸血は,O型赤血球と,AB型新鮮凍結血漿または濃厚血小板を使用するルールを厳守することが,安全な輸血を行ううえで必要である.

疾患と検査値の推移

痛風

著者: 谷口敦夫

ページ範囲:P.1250 - P.1255

Point

●痛風とは,関節内に形成された尿酸塩結晶に起因する関節炎を主徴とする疾患である.主な症状は母趾中足趾節(MTP)関節などに生じる急性関節炎であり,痛風発作と称される.メタボリックシンドロームの合併が多い.

●高尿酸血症は,血清尿酸値7.0mg/dLを超える場合をいう.高尿酸血症は痛風の生化学的基盤である.

●痛風発作のときには血清尿酸値が低下することがあり,診断で注意を要する.この機序には,インターロイキン(IL)-6やコルチゾールが関与していると考えられている.

連載 人の心に寄り添う医療人になる・12

一瞬の無限—いまここにある「いのち」・3

著者: 戸高雅史 ,   山藤賢

ページ範囲:P.1256 - P.1265

「死」の捉え方

 編集室:「いのち」「生きる」そのようなキーワードの話になってきました.率直になりますが,戸高先生にとって,死とはどのようなものですか?

 戸高:好き好んで限りなく死のにおいがするところに身を置いて,逆に生を,いのちを実感したり,自分のいのちを輝かせてきたので,普通の方とはかなり考え方,感じ方が違うかもしれないですね(笑).限りなく死の近くに行くんですけど,でも死のことは全然わからないし,とことん避けたいし,怖いんですね.でも,この怖さがなくなることが,一番怖いと思うんです.怖さがあるからこそ,生きようとする感覚と反応が生まれるのかと思うんですよね.決して死を恐れない,というようにはなりたくないです.

やなさん。・24【最終回】

記憶にないが記録に残った学会発表

著者: 柳田絵美衣

ページ範囲:P.1279 - P.1279

「世界学会で口演発表しませんか?」突然の電話にガッツポーズ! 「2演題発表でもいいですよ?」と言われた柳田は,「お願いします!」と即答! そうです,人生初の英語口演発表は2演題! しかし柳田は,英語が苦手! 発音が苦手で,支援活動で海外へ行ったときも柳田の英語は通じない.いつも教授に,「やなさんの発音だと通じないよ.笑える〜」と言われる始末.しか〜し! 負けない! 自分に課題を課すことが大好きな柳田は,「2題の口演発表,望むところだ」と意気揚々.ウム……しかし,どう練習すればよいのだろうか,と悩む柳田に奇跡が起きた.「神戸で1カ月間,研修することになった」と,知り合いの帰国子女が学会発表の3週間前から神戸に来ることになったのだ.自分の強運ぶりに驚きを隠せなかった.

「There are……」「ぜぁ あー」「違うよ.There areだよ」「ぜ,ぜやぁ あぁ?」「いや,There areね」「ぜい やー?」 全然進まない! 「エミィちゃんは“R”の発音ができないよね」厳しいお言葉.一体,何回“There are”を発しただろうか.「進まないから,次いくね」……人間,諦めも大切ですよね.「a marker……」「あ まーかー」「舌を喉の方に丸めてmar,丸めたままでkerだから」簡単に言ってくれるぜ.こんなやりとりを学会前夜にしていた.「明日ですよ,発表.できる気がしませんけど」弱気な柳田に「まぁ,発音なんか気にしなくていいよ」と……え? 今? 今更? いや,余計に英語がトラウマになったんですけど.

臨床医からの質問に答える

倉庫から古いホルマリンが見つかったのですが,使用しても問題ないでしょうか? 

著者: 青木裕志 ,   浅見志帆 ,   飯野瑞貴 ,   小倉加奈子 ,   坂口亜寿美 ,   松本俊治

ページ範囲:P.1266 - P.1270

はじめに

 ホルマリンは,1890年Blumにより固定液への応用が試みられてから今日に至るまで,病理標本作製においては欠くことのできない固定液となり,病理組織学の発展に多大な貢献をもたらしてきた.その理由として,取り扱いが容易なうえ,細胞形態を良好に保持し,さまざまな検索目的に対する汎用性に優れる点が挙げられる.

 当初,ホルマリンは単に水で希釈しただけの固定液として使用されていたが,免疫組織化学など新しい検査技術が導入されるに従い,より精度の高い染色結果が要求されることとなり,固定液の組成にさまざまな研究が加えられてきた.Lillieによって報告された中性緩衝ホルマリンは,現在使用されている固定液の主流となっている.

 ホルマリンは優れた固定液である反面,人体に対しては強い毒性を示す化学物質でもある.法規上“医薬用外劇物”や“特定化学物質第二類”に指定され,その取り扱いや作業環境の管理には,法的な厳しい規制が課せられている1,2).このように,医療従事者へのホルマリン曝露が問題視され,作業環境の改善が求められるなかで,調整済ホルマリン固定液(市販品)が普及してきた背景がある.

 調整済ホルマリン固定液(市販品)は,メーカーにより若干異なるが,約3年の使用期限が設けられている(図1).これは,ホルマリンが永久的に不変のものではないことを意味している.つまり,保管の過程で徐々に性状が変化し,劣化が進み,十分な固定効果が期待できない時期がいずれやってくるということである.使用期限切れのホルマリンを使用することは,程度の差はあれ,組織標本の質を落とし,病理診断の精度に影響を及ぼす可能性をもっている.

 本稿では,期限を過ぎたホルマリンの使用により起こり得るリスクや,必要以上の劣化を進めないために保管に際してどのような注意を払えばよいのかを,ホルマリンの性質を踏まえながら解説したい.

Q&A 読者質問箱

プロゾーン現象って何ですか?

著者: 鈴木美穂

ページ範囲:P.1272 - P.1274

Q プロゾーン現象って何ですか?

A 抗原抗体反応において,抗原または抗体のどちらか一方が過剰であることが原因で,反応が抑制される濃度領域が現れることを地帯現象(zone phenomenon)と言います.抗体過剰による反応抑制領域を前地帯(prozone),抗原過剰による場合を後地帯(postzone)と言いますが,一般的には両者ともプロゾーン現象と言われることが多いです.

臨床検査のピットフォール

体腔液検査:採取管に注意!

著者: 石山雅大

ページ範囲:P.1276 - P.1278

検査目的の確認

 胸水,腹水などの体腔液は髄液と比べ検体量が豊富なため,多数の検査項目の依頼にも対応可能のように思われる.しかしながら,体腔液検査は一般検査の他,生化学検査,微生物検査,細胞検査など依頼が多分野にわたる場合も多いため,必要な検体量や適正な採取管に注意をしなければならない1).したがって,何を目的として体腔液検査が依頼されたのか,きちんと把握したうえでの対応が必要となる.

 具体的には,一般検査では細胞数の算定や比重,pHの測定などが挙げられ,生化学・血清検査では総蛋白や糖,LD(lactate dehydrogenase)の他,各腫瘍マーカーなど,感染症疑いであれば微生物検査,腫瘍細胞の疑いであれば細胞検査など,一つの検体で取り扱う分野も検査項目も多数となる.特に細胞検査では,細胞を確保するため検体量も多く提出してもらったほうがよいが,長時間貯留してしまうと細胞変性が起きるため,できるだけ新鮮な検体を提出してもらうことを臨床側にきちんと伝えなければならない.

ワンポイントアドバイス

術中迅速組織診断標本を作製する際の最良の固定液

著者: 芹澤昭彦

ページ範囲:P.1280 - P.1283

はじめに

 現在,病理検査における凍結切片を用いた術中迅速診断は,手術方針や患者の術後の予後を決めるうえで大きな役割を果たしており,病理検査室を有する多くの施設で実施されている.しかし,術中迅速診断における凍結標本作製法は,各施設で凍結方法や固定液などが異なっており,標準化や統一化はなされていない.固定液の違いは,形態の保持だけに限らず,その後の染色性に差が生じるため,その選択と使用はとても重要である.本稿では,いくつかの固定液1)における染色性の違いについて述べる.参考にしていただければ幸いである.

オピニオン

認定病理検査技師の進むべき方向性

著者: 滝野寿

ページ範囲:P.1284 - P.1285

はじめに

 病理診断に携わる病理技師は,「標準化された精度の高い病理標本の作製技術を身につけること」を最も求められており,それを維持し,後進に伝えていくことが使命である.さらに病理技師は,病理学のみならず臨床検査技師としての基本的な素養(技術と知識)を基盤としながら,さらに病理技師としての専門的知識・特殊技術を習熟することが必要である.一般社団法人日本臨床衛生検査技師会(以下,日臨技)では,平成26(2014)年度より,新たに“認定病理検査技師制度”を設立した.第1回209名(試験合格率89.3%),第2回182名(試験合格率79.5%),合計391名の認定病理検査技師を世に輩出してきた.

 病理診断部門が医療のなかで果たす役割は非常に大きい.厚生労働省は,がん診療連携拠点病院における診療体制の向上や,基本的癌診療のさらなる均霑化などを図るため,がん診療拠点病院の指定要件の強化を図っている.将来的に,このがん診療連携拠点病院などの“診療従事者”要件中に認定病理検査技師を含めるよう働きかけているところである.

 平成26(2014)年,一般社団法人日本病理学会(以下,病理学会)を中心として,病理診断の質を保証することを目的として“NPO法人日本病理精度保証機構(Japan Pathology Quality Assurance System:JPQAS)”が設立された.設立当初より日臨技から2名の理事,1名の社員を派遣し,ほかにも9名の臨床検査技師が委員として活動をともにしている.このように精度管理・標準化事業と認定制度を共通のツールとして,病理学会と日臨技は,職能団体同士の良好な協調関係を築きはじめた.すなわち,病理医と病理技師が協力体制を強固にすることにより,国民に対して“最終診断”を担う責務を十分に果たしていくことができるものと考える.

COFFEE BREAK

インフルエンザウイルスを最初に発見したのは日本人と知っていましたか?

著者: 中木龍夫

ページ範囲:P.1286 - P.1286

 例えば,地動説を唱えてキリスト教と対立した天文学者のガリレオ・ガリレイのように,時代の先を行く業績は時として,その時代に受け入れられないことがある.

 先日,目にしたのだが,5年前の雑誌『科学』(2011年8月)に掲載された山内一也氏著の「インフルエンザウイルスを最初に発見した日本人科学者」の記事で紹介された山内保博士も,そのひとりと思われる.

今月の表紙

肺吸虫症

著者: 赤尾信明

ページ範囲:P.1288 - P.1290

Point!

Q.肺吸虫症とは? ⇒ 食品媒介感染症で,食品衛生法上の届け出疾患

Q.肺吸虫症を疑うのは? ⇒ 胸部痛や呼吸器症状があり,淡水産カニの喫食歴のある患者

Q.感染源は? ⇒ モクズガニやサワガニに加え,シシ肉やシカ肉などのジビエ料理

Q.診断は? ⇒ 喀痰,糞便,胸水からの虫卵検出,抗体検査,遺伝子検査

ラボクイズ

血液検査

著者: 木村充

ページ範囲:P.1292 - P.1292

11月号の解答と解説

著者: 福崎裕子

ページ範囲:P.1293 - P.1293

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医学書院ウェブサイトをご利用ください

ページ範囲:P.1241 - P.1241

『臨床検査』12月号のお知らせ

ページ範囲:P.1271 - P.1271

「ラボクイズ」解答/読者アンケート

ページ範囲:P.1295 - P.1295

あとがき・次号予告

著者: 高木康

ページ範囲:P.1298 - P.1298

 イチローがMLBで3,000本安打を達成し,さらに伸ばしています(10月7日現在3,030本).イチローは入団後すぐに活躍した印象ですが,そうではなく,オリックス入団後の2シーズンは二軍で,一軍ではわずか36安打でした.ルーキーイヤーは打率.366でウエスタン・リーグの首位打者になっていましたが,当時のD監督とY打撃コーチがイチローの“振り子打法”を否定していたためといわれています.3年目に仰木彬が新監督になり,イチローの非凡な才能を見抜き,抜てきされて活躍が始まりました.仰木監督自身が“個性的”であったため,“振り子打法”の素晴らしさを見抜き,さらに上司からどんなに言われても“振り子打法”を変えなかったイチローの“頑固さ”を尊重したためとされています.

 12月号をお届けします.今号も,病気に関連(白内障,痛風),検査に関連(寄生虫,Lancefield抗原,キャピラリー電気泳動法),ピットフォール関連(古いホルマリンは使用できるか,プロゾーン現象,体腔液採取の採取菅,迅速組織診での固定液)など読みごたえは十分です.特にピットフォール関連の論文はぜひ読んで,今後の検査技師業務に役立てていきたいと思います.

「検査と技術」第44巻 総目次

ページ範囲:P. - P.

基本情報

検査と技術

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1375

印刷版ISSN 0301-2611

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