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雑誌目次

雑誌文献

検査と技術48巻12号

2020年12月発行

雑誌目次

病気のはなし

腎細胞癌

著者: 占部文彦

ページ範囲:P.1276 - P.1281

Point

●腎細胞癌は腫瘍が増大または転移するまでは症状が出現しないことが多く,近年では健康診断の超音波検査などで偶発的に発見される場合が多い.

●腎細胞癌が疑われた場合,MRIや造影CT検査を用いて悪性の診断および治療介入前評価を多角的に行う.

●転移性腎細胞癌に対する分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬の導入により,治療成績の向上が期待されている.

技術講座 生理

下肢動脈エコー:精度と効率の追求

著者: 林愛子

ページ範囲:P.1302 - P.1307

Point

●まずは最適なドプラ波形を得ることが重要で,手技だけでなく超音波装置の調整も行う.

●角度補正機能を使用するときには,その補正角度に留意しながら計測し,評価に用いる.

●病変検索のときは,観察している領域に合わせたプローブの選択と超音波装置の調整を行い,カラードプラを併用しながら検索をする.

●収縮期最高血流速度(PSVR)はピットフォールがあることを考慮しながら評価に用いる.

—step up編—乳がん検診:マンモグラフィと超音波検査の併用

著者: 後藤剛

ページ範囲:P.1322 - P.1328

Point

●マンモグラフィを参照しながら超音波検査を行う同時併用によって,お互いの長所を最大限に発揮することができます.

●検診の感度を上げる(乳癌発見数を増やす)には,隠れている病変を見つけ出すため,乳腺が多い部位=マンモグラフィで白い部分に重点を置いて走査します.

●検診の特異度を下げる(不必要な精査を減らす)には,境界明瞭な腫瘤の超音波での鑑別と,FADという所見を読み解くことが重要です.

●構築の乱れと石灰化の拾い上げは検診ではマンモグラフィに任せましょう.

●病変の位置を推定する際は,マンモグラフィのMLO(内外斜位方向)の撮影時に斜位がかかっている点を考慮します.

病理

病理組織切片からの腫瘍細胞ダイセクション

著者: 山田寛

ページ範囲:P.1308 - P.1314

Point

●がんゲノム医療において,腫瘍細胞含有率は次世代シーケンサー(NGS)におけるシーケンスの成否をも左右する重要なファクターである.

●目的の腫瘍細胞をいかに多く回収できるか,また正常細胞や炎症細胞をいかに除外できるかが,シーケンスの精度を上げるコツである.

●今回はマイクロダイセクション装置を用いず,マニュアルでいかに効率よく腫瘍細胞を回収できるか,またその際の注意点などを解説する.

その他

救急医療におけるPOC機器,その精度管理と検査値の扱い方

著者: 太田麻衣子

ページ範囲:P.1316 - P.1321

Point

●重症度と緊急度が高い救急医療では,精密性よりも迅速性が優先され,POC機器の測定値で治療が進められることも少なくない.しかし,救急医療の現場では,重症であるほど複数人の医療スタッフがかかわり,予想もしないようなエラーが起こることがある.

●POC機器で信頼性の高い測定値を提供するためには,精度管理やトラブル対応,使用者への教育を臨床検査技師が責任をもって行うことが重要である.

●臨床検査技師が常時から救急医療現場に積極的にかかわり,パニック値やエラーが出た際には臨床検査室に気軽に連絡ができるような信頼関係を築くことが大切である.

トピックス

新型コロナウイルス遺伝子検査

著者: 青木弘太郎

ページ範囲:P.1282 - P.1285

はじめに

 新型コロナウイルス(severe acute respiratory syndrome coronavirus 2:SARS-CoV-2)感染症(coronavirus disease 2019:COVID-19)の診断は,流行当初からPCR(polymerase chain reaction)検査〔本稿では,LAMP(loop-mediated isothermal amplification)法を含む核酸増幅法による検査を指すこととする〕により行われてきた.

 原稿執筆時点(2020年9月)で,COVID-19診断あるいはまん延防止目的のPCR検査は行政検査として,地方衛生研究所だけでなく各医療機関あるいは民間の衛生検査所へ委託する形で公費により行われている.しかしながら,各機関の判断でさまざまな検査系が採用されており,検査の精度が保証されていない現実がある.本稿では,SARS-CoV-2 PCR検査の概要と精度管理の現状について概説する.

経皮的僧帽弁クリップ修復術における心エコー検査

著者: 塩川則子 ,   出雲昌樹

ページ範囲:P.1286 - P.1289

経皮的僧帽弁クリップ修復術

 経皮的僧帽弁クリップ修復術は,僧帽弁閉鎖不全症に対し非開胸下で経カテーテル的にクリップを用いて行う治療方法であり,MitraClip®は開胸による僧帽弁前尖と後尖を縫合するedge-to-edge repairをコンセプトとしたカテーテルデバイスである(図1).

 structural heart disease(構造的心疾患)に対する経カテーテル治療は大動脈弁狭窄症や心房中隔欠損症などに対し行われてきたが,MitraClip®を使用した経皮的僧帽弁クリップ修復術が2018年4月より保険償還され,わが国でも開胸による外科的手術が困難である高齢者や高度に心機能が低下した症例に適応され実施されるようになった.

線維芽細胞増殖因子23(FGF23)関連低リン血症性くる病・骨軟化症

著者: 福本誠二

ページ範囲:P.1290 - P.1292

はじめに

 骨芽細胞が産生・分泌するⅠ型コラーゲンを主とする骨基質に,ハイドロキシアパタイト[Ca10(PO46(OH)2]結晶が沈着する石灰化により骨が形成される.くる病と骨軟化症は,この骨石灰化の障害を特徴とする疾患である.くる病と骨軟化症の病因は,数多い.ただし,これらの疾患の病因は共通で,慢性低リン血症が原因となっている場合が多い.このうち,成長軟骨帯閉鎖以前に発症し,下肢変形や成長障害を主徴とするものが,くる病である.成人で発症する骨軟化症では,筋力低下や骨痛が主訴となることが多い.

 歴史的には,ビタミンD欠乏くる病・骨軟化症が大きな問題であった.その後,天然型ビタミンDの補充によっては治癒しない“ビタミンD抵抗性くる病・骨軟化症”という疾患概念が提唱されていた.近年の検討により,大分部のビタミンD抵抗性くる病・骨軟化症は,過剰な線維芽細胞増殖因子23(fibroblast growth factor 23:FGF23)活性によるFGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症であることが明らかにされた.

FOCUS

マントル細胞リンパ腫の最新の診断

著者: 齋藤慧

ページ範囲:P.1294 - P.1296

はじめに

 マントル細胞リンパ腫(mantle cell lymphoma:MCL)は非ホジキンリンパ腫の2〜3%を占める比較的まれな成熟B細胞性腫瘍であり,リンパ節濾胞のマントル層由来と考えられている.ほとんどの例で,t(11;14)(q13;q32)転位を伴い,CCND1(Cyclin D1)の再構成を認める.化学療法が一時的には奏効するものの,根治は困難であり,生存期間の中央値としては3〜5年と予後不良な疾患である.

 しかしながら,MCLのなかでも緩徐に進行し比較的予後のよい白血化非節性MCL(leukemic non-nodal MCL)とISMCN(in situ mantle cell neoplasm)が報告され,2017年改訂版のWHO(World Health Organization)分類において新たなサブタイプとして追加された1)

臨床検査技師の新たな役割—未病領域での可能性

著者: 丸山篤芳 ,   岩崎佐知子 ,   吉田博

ページ範囲:P.1298 - P.1300

はじめに

 日常生活の利便性が向上し,超高齢社会を迎えた現在,医療が扱う主な疾患は,加齢とともに発症率が上昇する悪性新生物や,食生活・運動・喫煙などの生活習慣や嗜好を起因とする生活習慣病などの慢性疾患が中心となっている.これら疾患の多くは遺伝的素因と個々の環境要因が複雑に絡み合って発症するため,治療に要する期間や費用などが不確定で,完治が期待できないことも少なくない.

 未病とは健康と病気の中間概念であり,健康からの逸脱に始まり,病気に至るまでの領域を指す.この“未病”という言葉は約2,000年前に記された中国最古の医学書である『黄帝内経』に初めて登場し,未病の時期を捉えて治すことのできる人が医療人として最高の聖人であると記述されている.日本では,1712年に貝原益軒が『養生訓』を記し,一般向けに養生についてわかりやすく解説している.これに倣えば,未病対策とは,発症前の生活習慣や体質の改善を図ることによる疾病予防,病変の拡大進展の阻止,そして再発予防などを講ずることである1).これらは慢性疾患対策が主になっている現代医療にとって重要な方法論である.さらに日本未病学会では,“自覚症状はないが検査では異常がある状態(西洋型未病)”と“自覚症状はあるが検査では異常がない状態(東洋型未病)”を併せて未病としており(図1),臨床検査は未病を評価するために必要不可欠と位置付けられている2)

過去問deセルフチェック!

ウイルス(基礎)

ページ範囲:P.1307 - P.1307

 過去の臨床検査技師国家試験にチャレンジして,知識をブラッシュアップしましょう.以下の問題にチャレンジしていただいたあと,別ページの解答と解説をお読みください.

解答と解説

ページ範囲:P.1329 - P.1329

 ウイルスの重要な特徴として,①極めて微小(20〜200nm)で電子顕微鏡でなければ観察できない(光学顕微鏡では見ることができない),②DNAもしくはRNAのどちらか一方の核酸を蛋白質の殻が包んでいる,③トロピズム(親和性)を有する:特定の種,臓器,細胞で増殖する,④蛋白合成系をもたないので増殖には生きた細胞が必要である点が挙げられる.培養には組織細胞,孵化鶏卵,動物を用いる.すなわち,ウイルスは生きた細胞なしでは生きられない“偏性細胞内寄生体”である.

 ウイルスの構造は核酸(DNAもしくはRNAのどちらか一方)が蛋白質の殻で取り囲まれており,この殻を“カプシド”と呼ぶ.核酸とカプシドを合わせた構造体が“ヌクレオカプシド”である.ウイルスのなかには,カプシドの外側に“エンベロープ”という脂質の膜を被るものがある.ウイルスが感染した細胞から外に出るときに宿主の脂質膜を剝ぎ取って出て行くので,ウイルス粒子の最も外側をこの宿主由来の“エンベロープ”で包み込むことで,新たな宿主細胞に効率よく融合,侵入することができる.このエンベロープはリン脂質でできているため,その構造を壊すようなエタノールや界面活性剤などの消毒で不活化されやすい性質がある.インフルエンザウイルスや新型コロナウイルスはエンベロープをもつため,石鹼での手洗いや消毒で感染性が失われる.逆に,ノロウイルスやロタウイルス,A型肝炎ウイルス,アデノウイルスなどのエンベロープをもたないウイルスは,アルコール消毒剤や生体内の胃酸や胆汁酸などが効きにくい傾向がある.

臨床検査のピットフォール

ウイルス感染症迅速検査の解釈・迅速検査の落とし穴

著者: 荒木(福岡)かほる

ページ範囲:P.1330 - P.1332

はじめに

 ウイルス感染症の迅速検査は,感染症診療ならびに感染対策において広く用いられる検査方法の1つである.国内では多くの迅速検査キットが発売されており,保険診療で実施可能な迅速検査キットも多く存在する.

 小児は成人と比較してウイルス性疾患に罹患する頻度が高く,迅速検査は小児科診療で重要な役割を占めるが,その役割は以下の2点に集約される.

 1点目は,病気の原因である微生物を特定することによって治療方針を検討できる点である.疾患によっては検査診断が治療方針に影響しないこともあるが,自然経過を予測する,あるいは不必要な検査・治療を回避できる可能性がある.2点目は,速やかに感染対策を実施できる点である.検査結果を正しく解釈することができれば,病棟におけるアウトブレイク(通常のレベルを超えて感染症が発生・増加すること)の確知や病床の調整・隔離にも有効となる場合がある.

Q&A 読者質問箱

臨地実習前に習得しておいたほうがよい手技や知識,実習に臨む心構えについて教えてください.

著者: 永瀬澄香

ページ範囲:P.1334 - P.1336

Q 臨地実習前に習得しておいたほうがよい手技や知識,実習に臨む心構えについて教えてください.

A 現在,臨床検査技師教育では,一般教養科目,臨床検査の基礎専門科目,専門科目の履修を行い,さらに臨地実習を終えて所定の単位数を取得したのち,国家試験を受験するようになります.学生の皆さんは,目標を掲げて臨床検査学をしっかりと学び,自分の進むべき道を目指して,困難にも負けず将来の夢に向かって力強く前進していただきたいと思います.

臨床医からの質問に答える

甲状腺腫瘤の臨床的対応を決めるために細胞診検体で行う遺伝子検査の実状・意義について教えてください.

著者: 鈴木彩菜

ページ範囲:P.1338 - P.1341

はじめに

 この30年間で,甲状腺腫瘍の組織型や悪性度に関連したさまざまな遺伝子変異が同定されました.腫瘍の遺伝子変異を調べることによって,腫瘍の発生機序や組織型分類,悪性度,予後が推測できれば,治療方針の決定に応用することが可能です1).今回の質問である甲状腺細胞診検体で遺伝子検査を行う意義について,日本での実状を交えながら解説します.

ワンポイントアドバイス

腎生検の電子顕微鏡観察・撮影のコツ

著者: 矢野哲也

ページ範囲:P.1342 - P.1344

はじめに

 腎生検に対する透過(型)電子顕微鏡(transmission electron microscope:TEM)観察は,慢性糸球体腎炎やアミロイド腎症などの症例において有用である.腎糸球体への沈着物〔高電子密度沈着物(electron dense deposit:deposit)〕や基底膜の肥厚,上皮細胞足突起の癒合など,微細な変化を捉えることができる.病理診断は,臨床情報,HE(hematoxylin-eosin)染色やPAM(periodic acid methenamine silver)染色,PAS(periodic acid Schiff)反応など特殊染色,蛍光抗体法または酵素抗体法による免疫組織化学的検索の結果などとともに総合的に判断される.

 今回,TEM観察や撮影について,比較的頻度の高い症例を用いて解説する.

注:病理検査において,基底膜はTEM観察において用いられ,HE染色などの光学顕微鏡観察では係蹄壁と呼ばれることが多い.

連載 帰ってきた やなさん。・15

細マッチョ紳士とランデブー♥

著者: 柳田絵美衣

ページ範囲:P.1345 - P.1345

 無駄のない,流れるような全身の筋肉.風になびく髪.柳田を魅了する大きな瞳.50代紳士の落ち着いたたたずまい.イギリス紳士を思わせるような色気がムンムン.そして,スラリと長い脚……って,高っっ!!!! 怖っっ!! そう,柳田は乗馬中だ.柳田の相方は“ロイド”15歳(人間の年齢だと50代後半),サラブレッド.そして,厩舎のなかで一番大きい.

 新型コロナウイルス感染症感染の可能性が低いかと思い,“外”を感じられるアクティビティとして乗馬をすることにした.以前,乗馬トレーニングを体験したことがあるのだが,今回は野外騎乗に挑戦.厩舎に行くと,何頭かいる馬のなかで一番大きな馬に目を奪われた.「でか……あの馬,高さ2mはあるよな」と.すると,トレーナーが「はい,この子です」と.柳田はその細マッチョ50代紳士に乗ることになったのだ.

ラボクイズ

一般検査・病理検査

著者: 筑後孝章

ページ範囲:P.1348 - P.1348

11月号の解答と解説

著者: 山本章史

ページ範囲:P.1349 - P.1349

書評

—Dr.セザキング直伝!—最強の医学英語学習メソッド[Web動画付]

著者: 押味貴之

ページ範囲:P.1297 - P.1297

「最強」級に丁寧な筆致の「最弱」だった著者からの応援本

 英語の対策本は数多くあり,その中には本書のように「最強」をうたっているものも少なくない.そのため「最強」といううたい文句に眉をひそめる方も多いことだろう.しかし本書は「最強」の英語強者によってではなく,「最弱」の英語弱者であった著者によって丁寧に書かれた医学英語学習の解説本である.そしてその丁寧さのレベルはこれまでに出版された医学英語関連の書籍では間違いなく「最強」といえる.

 著者は医師として働きながら米国医師国家試験(USMLE)のコンサルタントとしてこれまでに1000人以上の医学生・医師の指導に従事し,数多くのUSMLE合格者を生み出してきたUSMLE受験対策の専門家である.こう聞くと「最強」の英語強者を想像すると思うが,著者は学生時代,英語が「トラウマレベルで苦手」な英語弱者であった.本書はそんな「最弱」であった著者が,USMLEの試験を高得点で合格するまでの体験とあまたの指導経験から得られた医学英語学習方法を,文字通り「最強」レベルで丁寧に解説している.

細胞診セルフアセスメント 第2版

著者: 庄野幸恵

ページ範囲:P.1315 - P.1315

問題を解くことで自身の判断能力が一目瞭然にわかる

 2020年6月,『細胞診セルフアセスメント 第2版』が発刊されました.細胞診検査にかかわる誰もが手にしたであろう『細胞診を学ぶ人のために』(医学書院)(通称「学ぶ君」)の姉妹編であり,こちらを参考書とするならば,本書は細胞を判定する能力を自己評価できる実践的な意味を持つ一冊といえます.

 今回,本書はいくつもの改訂がなされています.最初に,部門ごとに色分けされたカラフルな目次とテーマ別に番号と色分けされた中扉が目を引きます.全11項目の中扉をめくると,親しみやすさとともに本題である細胞像問題への期待が高まり,すぐに問題に挑戦したくなるのではないでしょうか.

臨床研究の教科書—研究デザインとデータ処理のポイント 第2版

著者: 福岡敏雄

ページ範囲:P.1346 - P.1346

「やさしく,丁寧に,読みやすく」が貫かれた教科書

 この『臨床研究の教科書』は,臨床研究にかかわるどんな人にも必ず役立つところがある,どんな人にも読む価値がある,そんな不思議な本である.

 臨床研究の流れが,しっかり丁寧に順を追って網羅的に書かれている.「統計解析」に飛びつきがちな初心者は第1部で研究の計画の大切さを,さまざまなデータで統計解析を行ってきた中級者は第3部で統計解析の実践的な意義付けを,研究を計画し実行したことがある実践者は第2部でもっと上手に研究チームを動かすスキルを,これから臨床研究論文を書こうとしている執筆者には第4部でその注意点と秘訣を,それぞれ学ぶことができる.

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目次

ページ範囲:P.1274 - P.1275

『臨床検査』12月号のお知らせ

ページ範囲:P.1273 - P.1273

医学書院ウェブサイトをご利用ください

ページ範囲:P.1341 - P.1341

「ラボクイズ」解答/読者アンケートFAX

ページ範囲:P.1347 - P.1347

あとがき・次号予告

著者: 大楠清文

ページ範囲:P.1352 - P.1352

 世界的な新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化しているなか,日々医療の現場で患者さんの診療と検査に尽力されている皆さまに心から敬意を表します.医療現場の危機的な状況が盛んに報道され,“検体の採取やPCR検査の現場で奮闘するのが臨床検査技師だ”と臨床検査技師の存在と役割がクローズアップされたことは喜ばしい反面,これだけ活躍している臨床検査技技師のことを知っている人は少ない”ともコメントされていました.こうしたなか,日本臨床衛生検査技師会の宮島喜文会長は「私たち,臨床検査技師が果たすべきミッションは各地域や各施設におけるPCR検査体制の構築の支援と検体採取やPCR検査への人的支援をすることです」と獅子奮迅の活躍をみせている臨床検査技師にエールを送っています.コロナ禍はまさしく臨床検査技師の真価が問われているときでもあります.

基本情報

検査と技術

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1375

印刷版ISSN 0301-2611

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