icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査1巻2号

1957年05月発行

文献概要

--------------------

検査室管理(2)

著者: 守屋博1

所属機関: 1国立東京第一病院

ページ範囲:P.113 - P.114

文献購入ページに移動
(5)検査室中央化の限界
 以上お話した様に,元来が各自行つた検査を中央化するには,一定の原則がある。即ち熟練した人なら機械的に出来,しかも成績がAがやつてもBがやつても,同じ様に出て来,その結果をそのまま主治医が利用出来る。即ち客観的に明瞭な結果が出る事が必要である。出来れば数字であらわされる様な検査が一番よいと云う事になる。
 しかし本質的には,各自メイメイが自分の所で検査した方が便利がよいのは勿論であつて,これを中央化するのは経済の点を考慮してのみである。従つてうんと金があつて,いくら赤字を出してもよい病院の場合は各外来,各病棟に,別々に高価な器械を用意して,それぞれ専門技術者を配置してやつた方が便利である。その代り大変な費用がかかる。若し費用をかけないで,これをやろうとすれば,チヤチな器械をつかつたり,不熟練な人にやらさねばならぬから勢い成績が悪くなると云う結果になる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?