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pHの測定法(Ⅲ)
著者: 山賀礼一1
所属機関: 1東京医科歯科大学理工学教室
ページ範囲:P.413 - P.416
文献購入ページに移動この方法にはpHの試験紙を用いる方法と溶液を用いる方法とがあつて,手軽にpHを測定できるのが特徴である。しかし着色した溶液や酸化性又は還元性溶液には用い難い。この指示薬は何れも弱酸または弱塩基で,未解離分子の状態で存在する場合と塩を作つて解離した場合とで色調の異るような物質である。
たとえばパラトロフエノールのような酸型の指示薬では,pHが低ければHA型の分子となり,無色で,pHが高ければ塩を作り,この塩が解離してA—となり,黄色となる。
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