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文献詳細

雑誌文献

臨床検査1巻9号

1957年12月発行

〈検査室メモ〉

Somogyi-Nelson法による血糖測定の発色液

著者: 松村義寛1

所属機関: 1東京女子医大生化

ページ範囲:P.561 - P.561

文献概要

 Nelson氏液として知られている発色液の主成分はアルセノモリブデン酸であるが,調製時や,調製後長時間を経たものは漸次青色を帯びてくる。塵埃等の還元作用に棊くもので,原法ではブロムを加えて酸化脱色する。過剰のブロムは通気により除いている。ブロムは刺戟が強く,取扱いに不便であるため代用品としてH2O2を使用したところ具合がよい。
 Nelson氏液を沸騰水液中に加温し,1%H2O2を滴下して行くと速かに青色調は消失する。但し過剰に加えないように注意すべきである。少し許りのH2O2の過剰は発色に影響はない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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