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文献詳細

雑誌文献

臨床検査10巻12号

1966年11月発行

文献概要

特集 グラフ特集臨床検査の基礎 血液と消化液の採り方

十二指腸液検査

著者: 樫田良精1

所属機関: 1東大病院中央診療部

ページ範囲:P.6 - P.9

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 普通十二指腸液といわれるものは固有の十二指腸液(無色・アルカリ性),胆汁,膵液の総称である。十二指腸ゾンデ検査法は胆汁の検査,膵液の検査に2大別される。
 胆汁は肝臓で産生され,胆管を通じて連続的に排泄される。正常空腹時には胆汁は一度胆のう内に貯瘤するが,なんらかの刺激が加わると,たとえば食物摂取により,Odd氏筋が弛緩し胆のう壁が収縮して,胆のう胆汁は反射的に十二指腸内に排出される。胆汁検査では硫酸マグネシウム液を十二指腸粘膜に作用させて胆のう胆汁の排泄反射を起こさせる(Meltzcr-Lyon法)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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