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腎臓の組織像
著者: 馬杉洋三1
所属機関: 1日本医科大学病理学教室
ページ範囲:P.502 - P.503
文献購入ページに移動 腎臓で本来の機能を営んでいるものは組織学的レベルではまず血液より尿成分濾過を行なう動脈性毛細管の集合体である糸毬体と,これに接続し尿通過路であると同時に尿中水分および各種塩類の再吸収,添加の働きをする尿細管であり,この二つがネフロン単位を形成している.このネフロン単位は一側腎でおよそ1,300,000ほどあるといわれている.ほかに組織学的に動静脈系,間質系が区別される.正常腎の形態および機能を障害する病変は糸毬体,尿細管,血管系,間質を舞台として展開するが糸毬体の炎症あるいは変性による機能障害が腎病変の主軸をなすのでここでは糸毬体の正常像および病的像について説明する.
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