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文献詳細

雑誌文献

臨床検査10巻6号

1966年06月発行

文献概要

技術解説

Heller反応

著者: 鈴田達男1

所属機関: 1東京医科大学細菌血清学

ページ範囲:P.513 - P.519

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はじめに
 慢性関節リウマチ(リウマチ様関節炎,以下RAと略す)の患者血清中にはリウマチ因子(Rheumatoid factor)とよばれる特別の物質が存在し,自己および同種,異種のγグロブリンと特異的な親和性をもっているので,自己抗体の一つであろうと想像されている。
 この検出にもちいられる血清学的検査法を大別すると,1)感作血球凝集反応(immune sensitizedsystem)と,2)血清学的に不活性な粒子(ラテックス,またはベントナイト)にヒトγグロブリンを吸着させた受身感作粒子凝集反応(non-immunesensitized system)とに分けられる。両反応は一見するとまったく別物のように感じられるが,本質的な原理は同一であって,中心をなしている血球,またはラテツクス,ベントナイトは反応をみやすくして感度を高めるための役割をはたしているにすぎずindicatorとよばれ,実際に反応にあずかるのは血球に結合したγグロブリンであって反応因子(reactant)とよばれている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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