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入門講座 血清
螢光抗体法
著者: 松橋直1
所属機関: 1東大医学部血清学
ページ範囲:P.813 - P.813
文献購入ページに移動原理および術式:直接法,間接法,補体法などに分類されている。直接法は,ある物質に対する抗体をフルオレッセイン,ローダミンなどの色素で標識しておく。この抗体(螢光抗体)を抗原が存在すると思われる塗抹標本,組織標本にかけると,もし抗原が存在すれば螢光抗体が結合する。こうした標本に螢光色素が吸収して螢光を発する波長の光,たとえばフルオレッセインなら495mμの光をあてると520mμの波長の螢光が抗体が結合している抗原の部位から発せられるので,顕微鏡で観察することにより,抗原に抗体が結合したことを知ることができる(図参照)。
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