文献詳細
文献概要
特集 簡易臨床検査法 尿
エームス試薬による尿の簡易検査
著者: 末広雅也1
所属機関: 1日本エームス株式会社学術部
ページ範囲:P.875 - P.879
文献購入ページに移動アルプスティックス(Albustix,AXと略)
AX1)は,周知の如く尿蛋白の検出を目的として開発されたdip&read方式の試験紙であり,その試験部分にはブロムフェノールブルーとクエン酸緩衝液が浸みこませてある。通常は指示薬の変色が起こらないpH条件でも蛋白が存在すると指示薬の色調が変化するという"指示薬の蛋白誤差現象"を反応原理としている。この原理は,1909年にSörensen2)により報告されたものであり,模式的に説明するとAXの場合は図1のごとくなる。反応のメディウムのpHを3.0に保つようにすれば,蛋白の存否により指示薬(ブロムフェノールブルー)は変色する。
すべての尿検査の試験紙に共通することであるが,操作としては試験紙を尿中に瞬時浸し,過剰に浸みた尿は容器の縁に試験紙を触れさせて拭い去る。そして定められた判定時間に明るい光線下に迅速に瓶に貼ってある比色表と比較する。
AX1)は,周知の如く尿蛋白の検出を目的として開発されたdip&read方式の試験紙であり,その試験部分にはブロムフェノールブルーとクエン酸緩衝液が浸みこませてある。通常は指示薬の変色が起こらないpH条件でも蛋白が存在すると指示薬の色調が変化するという"指示薬の蛋白誤差現象"を反応原理としている。この原理は,1909年にSörensen2)により報告されたものであり,模式的に説明するとAXの場合は図1のごとくなる。反応のメディウムのpHを3.0に保つようにすれば,蛋白の存否により指示薬(ブロムフェノールブルー)は変色する。
すべての尿検査の試験紙に共通することであるが,操作としては試験紙を尿中に瞬時浸し,過剰に浸みた尿は容器の縁に試験紙を触れさせて拭い去る。そして定められた判定時間に明るい光線下に迅速に瓶に貼ってある比色表と比較する。
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