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文献詳細

雑誌文献

臨床検査11巻12号

1967年12月発行

文献概要

特集 簡易臨床検査法 糞便

糞便潜血反応

著者: 正宗研1

所属機関: 1東北大学医学部山形内科

ページ範囲:P.884 - P.886

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糞便潜血反応の種類と原理
 消化管疾患の症状のうち,消化管出血は最も重要なものの一つであり,吐血,下血のごとき顕出血はむろんのこと,潜出血の場合にもこれを他覚的に証明するために糞便潜血反応は重要な日常の検査手技の一つとして診断学上応用されている。
 糞便潜血反応には,1)分光鏡法,2)化学試験法(触媒法),3)ヘミン結晶生成試験法などがある。分光鏡法はSnapper法が最良とされ,最も正確な方法である。しかし,臨床的には触媒法が広く用いられ,その簡便法も実用化されている。触媒法の原理は,血色素中のPerioxydase作用により,それらの試薬が酸化されて青色となることを応用したものである。触媒法としては古くからグァヤック原法,ベンチジン原法,フェノールフタレイン法,オルトトルジン法などが用いられてきた。しかるに最近ば簡易潜血反応として,器具や試薬が簡単になったベンチジン潜血反応濾紙法(参木・上杉法),ヘモペーパー法,シノテスト4号法,ヘマテスト法などが,手数が省け,どこでも手軽に行なわれるので実用化されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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