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文献詳細

雑誌文献

臨床検査11巻12号

1967年12月発行

文献概要

特集 簡易臨床検査法 血液

ユニグラフ法

著者: 北村元仕1 三上晃代1

所属機関: 1虎の門病院生化学科

ページ範囲:P.897 - P.901

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尿素測定の意義
 腎排泄能の障害によって蛋白質の終末代謝産物である残余窒素(NPN)が血中に停滞する現象は昔から注目され,血中NPNの測定は腎不全の指標として現在のように検査が普及しない時代でも血糖とならんで広く診断に利用されていた。
 NPNは多くの窒素化合物の総称であって,約半分が尿素で占められるほか,尿酸,クレアチニン,アミノ酸そのほか多くの微量の成分から成り立っている。腎疾患の場合のNPN上昇の主役を演ずるものはもちろん尿素であり,とくにNPNが高度に上昇した時にはその80%以上を尿素が占めるようになる。すなわち腎排泄障害の指標としてはNPNよりも尿素窒素を測定する方が診断的価値が高く,今日では特殊の場合を除き一般に,血中尿素窒素の測定が行われるようになってきている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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