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文献詳細

雑誌文献

臨床検査11巻12号

1967年12月発行

文献概要

特集 簡易臨床検査法 血清

免疫学的妊娠反応

著者: 長峰敏治1

所属機関: 1順天堂大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.942 - P.947

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 妊娠反応としては,妊卵の着床後に発育する絨毛に由来する絨毛性ゴナドトロピン(以下HCGと略す)を検出する方法が妊娠に特異的なものとしうる。HCGの検出はAschheimおよびZondek1)の劃期的な業績以来,種々の動物を用いた生物学的妊娠反応として発展し2)3),診断的価値は確立されていたが,動物を用いるための支障があり,in vitroの検出法が望まれていた。
 動物に妊婦尿を反覆投与していると,次第にHCGに対する感受性が減少することからもHCGが異種動物に抗原として作用することが知られ4),免疫学的検出も試みられてはいたが,純粋なHCGのえられないこと,HCGの抗原としての素因が弱いことなどから充分の結果はえられなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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