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薬物中毒の検査法
著者: 武田寧1
所属機関: 1東京大学薬学部薬害研究施設
ページ範囲:P.1035 - P.1040
文献購入ページに移動I.はじめに
薬物中毒の場合に,その原因物質が何であるかを明らかにすることは,その治療等に必要不可欠のことである。一方中毒の原因となりうる薬物の種類は無数にあり,また検査試料の種類も,胃洗浄液,血液,尿,毛髪など多種にわたるのが実状である。したがって薬物中毒の検査法といってもすべての場合に応用しうる万能の方法がある訳ではなく,検査の対象となる薬物の種類,試料の種類,量などに応じて適した方法を立案し,実施せねばならないことはいうまでもない。本稿では比較的一般的な,催眠剤の検査法,一酸化炭素ヘモグロビンの検査法,水銀の定量法について述べる。ここにふれる以外の薬物の検査法については参考書1)〜3)を参照されたい。
薬物中毒の場合に,その原因物質が何であるかを明らかにすることは,その治療等に必要不可欠のことである。一方中毒の原因となりうる薬物の種類は無数にあり,また検査試料の種類も,胃洗浄液,血液,尿,毛髪など多種にわたるのが実状である。したがって薬物中毒の検査法といってもすべての場合に応用しうる万能の方法がある訳ではなく,検査の対象となる薬物の種類,試料の種類,量などに応じて適した方法を立案し,実施せねばならないことはいうまでもない。本稿では比較的一般的な,催眠剤の検査法,一酸化炭素ヘモグロビンの検査法,水銀の定量法について述べる。ここにふれる以外の薬物の検査法については参考書1)〜3)を参照されたい。
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