icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査11巻13号

1967年12月発行

文献概要

技術解説

薬物中毒の検査法

著者: 武田寧1

所属機関: 1東京大学薬学部薬害研究施設

ページ範囲:P.1035 - P.1040

文献購入ページに移動
I.はじめに
 薬物中毒の場合に,その原因物質が何であるかを明らかにすることは,その治療等に必要不可欠のことである。一方中毒の原因となりうる薬物の種類は無数にあり,また検査試料の種類も,胃洗浄液,血液,尿,毛髪など多種にわたるのが実状である。したがって薬物中毒の検査法といってもすべての場合に応用しうる万能の方法がある訳ではなく,検査の対象となる薬物の種類,試料の種類,量などに応じて適した方法を立案し,実施せねばならないことはいうまでもない。本稿では比較的一般的な,催眠剤の検査法,一酸化炭素ヘモグロビンの検査法,水銀の定量法について述べる。ここにふれる以外の薬物の検査法については参考書1)〜3)を参照されたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?