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文献詳細

雑誌文献

臨床検査11巻13号

1967年12月発行

文献概要

入門講座 一般

尿沈渣

著者: 林康之1

所属機関: 1順大医学部臨床病理

ページ範囲:P.1057 - P.1057

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 尿沈渣とは尿中に混入している有形成分のことを指すが,その種類と量を顕微鏡的にしらべることにより病気の診断に大切を情報を得ることができる。尿中の有形成分は,腎臓から尿道までどこからでも入ってくるわけでその主なものは各組織から遊離する細胞成分(上皮細胞,血液細胞)である。また尿中に溶解しているいろいろな有機,無機塩類が,体外に排出されると同時に溶媒である尿の条件が変化し,結晶として析出し有形成分として観察される。これらの沈渣として観察の対象となるものを次に示した。
 ①細胞成分:上皮細胞(扁平,紡錘形,小円形上皮など),赤血球,白血球,腫瘍細胞(円柱)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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