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尿細菌簡易検査法—T.T.C.法および亜硝酸塩法変法
著者: 清水喜八郎1 我謝充弘2
所属機関: 1東大病院中央検査部 2鳥居薬品株式会社
ページ範囲:P.106 - P.112
文献購入ページに移動尿路感染症を診断するにあたって尿中細菌を検索することが最も重要視されていることは周知のとおりである。とくに尿1ml中に10万個(105/ml)以上の細菌の存在を認めた場合には,ほぼ確実に尿路感染症であるといわれている。
つまり,尿の定量培養は汚染尿と真の感染尿とを区別するのに最も信頼しうる方法であり,多くの大学病院や大病院においてひろくおこなわれているが,この方法は細菌学的設備を要し,また相当な時間と高度の技術が要求されるので,日常の多数の患者尿のスクリーニング検査としていかなるところにおいても,容易におこなわれることは不可能である。したがって多くの実地臨床医によりその簡易化が望まれてきた。
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