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文献詳細

雑誌文献

臨床検査11巻5号

1967年05月発行

文献概要

グラフ

肉眼標本の見方<3>—炎症(Ⅱ)

著者: 金子仁12

所属機関: 1東京第一病院病理 2日本医科大学病理

ページ範囲:P.308 - P.309

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 炎症のうち最も通常認められるものは化膿性炎症である,そのうち組織を融解してその中に膿のたまる状態を膿瘍という.図1,図3,図4はそれぞれ肺,肝,腎にできた膿瘍である.ことに図3の肝膿瘍は癌のため,肝内に胆汁がたまり,胆汁性肝膿瘍を起こして死亡した例である,肝全体は黄疸の色で黄緑色である.図2,図5は肝,腎の表面が微細顆粒状となり,容積も小さくなつている.それぞれ肝炎,腎炎が原因と考えられる.図6は結核性病変で脊椎骨が破壊されている.正岡子規もこの病気で死んだ.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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