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文献詳細

雑誌文献

臨床検査11巻5号

1967年05月発行

文献概要

研究

Reiter protein Complement-fixation test(RPCF)と現行法との比較について

著者: 中原節12 林徳夫12

所属機関: 1鹿児島市中央保健所 2鹿児島大学医学部第一病理学教室

ページ範囲:P.378 - P.380

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はじめに
 現在梅毒の血清学的検査には厚生省編:血清学的検査拍針にCardiolipiq(CL)を抗原とするガラス板法,梅毒凝集法,緒方法その他が標準法とされ,2法または3法が併用されているが,しばしば3法の成績が不致のものに遭遇しこれらについては生物学的偽陽性反応(BFP)か梅毒陽性かが問題となる場合が,少なくない。CL抗原によるBFPを解決しようとして,TPIあるいはTPA,TPCFその他が研究されているが,一般検査室での採用は困難であるとされている。
 ところが近来Reiter抗原は病原性TPと共通抗原を有する蛋白分画を抗原としたもので,病原性がなくしかも入工培養が可能であるところから市販されるに至り,一般検査室でもおこなえるようになった。著者等は従来のCL抗原を用いた標準法3法と併せてRPCF testを行ない,その成績を比較検討したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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