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文献詳細

雑誌文献

臨床検査11巻6号

1967年06月発行

文献概要

技術解説

梅毒補体結合反応—緒方法(1)—反応の原理とその意義

著者: 横山芳郎1 江口雪子2

所属機関: 1昭和大医学部臨床病理 2昭和大中央臨床検査部

ページ範囲:P.421 - P.426

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はじめに
 梅毒補体結合反応(緒方法)(以下,反応あるいは本法と略す)は抗原減量法を用いて梅毒抗体の最適比をみいだし,微量の抗体をも検出する方法で,その優秀性はこれまでの幾多の検討によって実証されている。しかし本法は血清検査法のルーチンワークの中でも,操作が比較的繁雑で,反応結果がデリケートな検査法にぞくする。検査結果に影響する多数の因子のそれぞれについて,操作法および添加量などの意義を明確に把握しておかなければ,もし異常な反応結果がでたときに,原因の探求ができず,理論的な処理ができないことになる。本法の操作を主にした簡単な解説書は2,3みられるが,各反応因子にわたって十分なっとくのゆく説明はわずかしかなされていない現状である。
 緒方法は東大血清学教室で研究創作された方法であり,この論文の論旨の大部分も同教室での研究成果にもとついている。必要なときには文末の文献を参照ねがいたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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