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文献詳細

雑誌文献

臨床検査11巻7号

1967年07月発行

文献概要

グラフ

肉眼標本の見方<4>—腫瘍(II)

著者: 金子仁12

所属機関: 1国立東京第一病院病理 2日本医科大学病理

ページ範囲:P.464 - P.465

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 腫瘍を一言にして定義すれば,細胞の自律的増殖である.すなわち自分勝手に,相手の存在を無視して増殖をつづける病変である.腫瘍には,悪性腫瘍と良性腫瘍がある.悪性腫瘍は成長が速く,転移(原発した部より他の臓器,組織に"とび火"をすること)があり,組織を破壊し,ついにはその個体を死にいたらしめる.良性腫瘍は成長も遅く,組織を破壊すること少なく,個体を殺すこともない.腫瘍を発生組織から分けると上皮性腫瘍と非上皮性腫瘍とに区別される.上皮性悪性腫瘍を癌腫,非上皮性悪性腫瘍を肉腫という.今回は癌腫のうち最も多い,胃癌,子宮癌,肺癌,乳癌と他に食道癌,皮膚癌をのせる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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