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文献詳細

雑誌文献

臨床検査11巻7号

1967年07月発行

入門講座 生化学

対照のおき方

著者: 松村義寛1

所属機関: 1東京女子医大生化学

ページ範囲:P.514 - P.514

文献概要

 試薬の純度があまりすぐれたものでないことは前に述べた。そのために試薬中の不純物の影響で検査が妨害せられることがある。たとえば標準液では発色がうまくいき検量線は直線となって原点を通るきれいなグラフが画けたのに生体試料に対しては呈色が思わしくなく,正常な試料と考えられるのに値は異常なことになるというようなことが起る。これは試薬中の不純物が標準液とは反応しないのに生体試料中の目標物質以外の成分と反応して結果を妨害するためであることがよくあるためである。
 試薬は同じメーカー,同じロットのものは同じ性質であるが,ロットが異なると性質がちがい,メーカーが異なるといちじるしく異なることがある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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