icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査11巻7号

1967年07月発行

文献概要

入門講座 各科共通

消毒法—検査室感染予防法

著者: 館野捷子1

所属機関: 1東大病院中検細菌

ページ範囲:P.515 - P.515

文献購入ページに移動
 検査室では,当然,検体として病原材料を取り扱うしまた取り扱わねばならない。そのため,たえず感染の危険にさらされているといっても過言ではないだろう。病原材料の取り扱いによっては,自分だけでなく,同室者あるいは,外部の者にまで,感染の危険がおよぶこともあるので,十分注意しなければならない。検査技師にとって,検査室内感染の発生は,もっとも恥ずべきことと老え,慎重に検査の仕事を進めなければならない。検査室内感染としてみられるものは,細菌では,結核菌,チフス菌,赤痢菌,レンサ球菌などがあり,リケッチアではつつがむし病リケッチア,ウィルスでは肝炎ウィルス,原虫では赤痢アメーバなどである。細菌検査室以外の検査室でも,臨床材料に病原菌が含まれると考えられる場合,一般の急性伝染病や不明熱性疾患の検体などの時とくに注意する必要がある。まず検査室内感染の原因となる事柄を考えてみよう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?