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特集 医学写真 技術解説
カラーフイルムの使い方
著者: 村山勇1
所属機関: 1東京写真大学短期学部
ページ範囲:P.575 - P.579
文献購入ページに移動 黒白のフイルムでは考えることもできなかった色彩画像が人間の認識の上に多大の変化を与えた。たとえば医学関係では臓器内部や摘出試料の観察・診断がカラーフイルムの発達によっていつでも希望するときに試料採取当時の状況を再現して,われわれの視覚にうったえることができるようになった。
現在のカラーフィルムの持つ色彩はそれを構成する色素の分光的分布状態が人間の比視分光感度の状態と多少の相違があるために正確な色再現というものは望みがたいものである。その反面カラーフイルムによる写真撮影はきわめて容易に取り扱われ,また美しい色画像が得られることはまったく現代の科学技術のたゆまざる努力の結果といえよう。
現在のカラーフィルムの持つ色彩はそれを構成する色素の分光的分布状態が人間の比視分光感度の状態と多少の相違があるために正確な色再現というものは望みがたいものである。その反面カラーフイルムによる写真撮影はきわめて容易に取り扱われ,また美しい色画像が得られることはまったく現代の科学技術のたゆまざる努力の結果といえよう。
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