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文献詳細

雑誌文献

臨床検査11巻8号

1967年08月発行

文献概要

入門講座 血清

免疫付着反応

著者: 松橋直1

所属機関: 1東大医学部血清学

ページ範囲:P.588 - P.588

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 補体の存在のもとで抗原が抗体と反応して複合物をつくり,補体を結合して霊長類の赤血球あるいはモルモットウサギなどの血小板に付着する現象を免疫付着反応(免疫粘着反応Immuno-Adeherence略IA)という。感度が高く0.005〜0.01μg抗体Nまで検出可能である。
 免疫付着反応の原型は今世紀の初頃Mensnil (1901)Levaditi (1901)により知られており.また,トリパノゾーマが補体存在のもとで抗体と反応するとウサギ,モルモットなどの血小板につくReickenberg現象(1917)とほぽおなじ現象であるが,R.A.Nelson (1953)がこの現象を梅毒抗体,トレポネーマ,補体,ヒト赤血球の系で再発見して以来,種々の抗原抗体反応系でおこることが知られている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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