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病理組織標本の整理のしかた
著者: 畠山茂1
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部病理
ページ範囲:P.5 - P.9
文献購入ページに移動 病理組織標本および検査成績の整理および分類の系統化は,診断と同様に重要な業務の一つになっている。すなわち症例によっては類似疾患との相互比較による検討,患者のfollow up,統計分類などが絶えず要求されるので記録の照合,ブロックの再薄切および特殊染色の施行,ひいては他検査室との標本の交換などが頻繁に行なわれる、そのために標本,写真,ブロックの能率的な保存管理が重要な課題となり,また他の臨床検査に比し各症例毎に保管すべき検査物件が蓄積増大してゆくのでそのための空間,設備,人員などが問題となる。歴史が古く,症例の多い検査室ほど整理が大変であろう。数カ所の病理検査室を廻って見学したがどこも大同小異であった。ここでは癌センターと東大病理検査室を紹介する。多少重複する点もあるが,共通な性格のものは省いた。
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