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文献詳細

雑誌文献

臨床検査12巻1号

1968年01月発行

文献概要

技術解説

管理血清・標準血清<1>—正しい使い方と問題点

著者: 斉藤正行1 小泉恵美子1

所属機関: 1東大分院臨床化学

ページ範囲:P.17 - P.24

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管理血清の必要性
 医療の向上,合理化をめざして各病院,医師会に臨床検査室が設立されたのはそんなに昔のことではない。それなのに現在これらの検査室は医療上絶体欠くことのできないものとして日々の診療に大きく貢献している。
 しかし実際に検査室を運営したりまた利用してみると実に多くの問題に遭遇する。根本問題として第一に検査室の報告が信用できるかということである。もちろんこれが満されない限り検査室の存在は無意味であるが,何分にもおびただしい被検物を少数の人員で合理的にかつ迅速にしなければならない関係,いかに熟練した技術員が実施しても誤りの介入チャンスは少くない。この場合病理や血液塗抹標本なら臨床症状との不一致からまた見直すことも可能であろうが,化学検査においては証拠が残らず,再び採血したからといって前回の患者状態と同じとはいえないところに問題がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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