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入門講座 病理
ミクロトームI—点検・整備
著者: 内海邦輔1
所属機関: 1国立東京第二病院研究検査科
ページ範囲:P.51 - P.51
文献購入ページに移動 ミクロトームは病理検査室で無くてはならない機械である。種々の型式があるが大別すると,滑走式と回転式に分けられる。前者にはユング型,シャンツェ型などがあり,後者にはミノー型などがある。紙数の都合でここではユング型について使用時の点検整備について述べる。
ユング型ミクロトームは,水平の滑走台と僅かに傾斜した滑走台とがある。前者にはメスを取付け,後者にはパラフィンブロックを取付ける。メスはこの水平滑走台上を前後に動く,パラフィンブロックは傾斜面を徐々に押上げられることにより,その表面はμ単位で上昇し,メスで薄切りするようになっている。ユング型ミクロトームでは,メスが水平にスムーズに動くことと,パラフィンブロックが正確に3μなり5μなりつつ上昇することが最も大切な性能である。そこで使用前に特にこの両者の点検整備が必要である。
ユング型ミクロトームは,水平の滑走台と僅かに傾斜した滑走台とがある。前者にはメスを取付け,後者にはパラフィンブロックを取付ける。メスはこの水平滑走台上を前後に動く,パラフィンブロックは傾斜面を徐々に押上げられることにより,その表面はμ単位で上昇し,メスで薄切りするようになっている。ユング型ミクロトームでは,メスが水平にスムーズに動くことと,パラフィンブロックが正確に3μなり5μなりつつ上昇することが最も大切な性能である。そこで使用前に特にこの両者の点検整備が必要である。
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