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文献詳細

雑誌文献

臨床検査12巻10号

1968年10月発行

文献概要

入門講座 血清

ラテックス凝集反応

著者: 松橋直1

所属機関: 1東大・血清

ページ範囲:P.743 - P.743

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 溶解性の抗原と抗体が反応しておこる沈降反応を,感度を高め,かつ見やすくするため,増感剤の役割をする赤血球,ベントナイトやポリスチロールなどの粒子を反応系に加えて,凝集反応の形式にするものを間接凝集反応(受身凝集反応)とよんでいる(凝集反応の項参照)。このうち,検査しやすい形になって市販され,いわゆるインスタント検査としてひろく用いられているのは,赤血球,ポリスチロール粒子を増感剤とする反応である。ポリスチロール粒子を緩衝液に浮遊させたものは乳状で,生ゴムであるラテックスに似ているので,現在ではこれをラテックス(Latex)と呼んでしまい,ポリスチロール粒子を増感剤として凝集反応の形式でみる諸反応を,ラテックス凝集反応と呼びならわされるようになってきている。もっとも,抗原と抗体を反応させ沈降反応が起こりつつある状態に,ポリスチロール粒子を入れても,凝集反応が起こるのて,これらの反応を総括して,ラテックス結合反応とよんでいる場合もある。
 現在実用になっているものとして,

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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