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文献詳細

雑誌文献

臨床検査12巻12号

1968年12月発行

文献概要

特集 血液検査の問題点

5 国際標準ヘモグロビン測定法の問題点

著者: 松原高賢1

所属機関: 1熊本大・第2内科

ページ範囲:P.880 - P.885

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国際標準法制定のいきさつ
 ヘモグロビン(Hb)の臨床測定法として最もすぐれているのは,シァンヘミグロビン(HiCN.国際標準法ではこの名が採用されている。通称,シァンメトヘモグロビン)法である。はじめて本法をもって国内統一を行なったのは,1958年アメリカである。以来,HiCN法はすみやかにヨーロッパ諸国に広まったが,やがてアメリカ標準法の欠点が見いだされた。
 そこで,これに改良を加えて1963年ヨーロッパ標準法が定められた。続いて1964年アメリカをこれに合流させるため,国際血液学会内にInternational Committee for Standardizationin Hematology(ICSH)が組織された。ICSHはヨーロッパ標準法をそのまま国際標準法案として提出し,各国の委員にその検討を要請した。1966年第11回国際血液学会で,現国際標準法が可決されたが,それはヨーロッパ標準法とアメリカ標準法とをともに承認したような幅の広いあいまいなものである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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