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文献詳細

雑誌文献

臨床検査12巻3号

1968年03月発行

文献概要

入門講座 共通

論文の書き方Ⅱ

著者: 天木一太1

所属機関: 1日大医学部萩原内科

ページ範囲:P.200 - P.200

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1.論文の形式
 論文には長さ,形式など,内容によっていろいろの場合がある。大論文のときには,緒言(はじめに),材料と方法(実験方法),実験成績,考案,結論,および総括,それぞれ項を改めて書くことが多い。短い論文のときにはそれを適当に簡略化して書く。長い論文は一般に嫌われるから,その方がよい場合が多いが,内容の中に前にあげた項目が適切に入っていることが必要である。緒言では従来の考え方や実施されている方法,その論文の目的を書き,さらに結論を一言で記しておくこともある。総括は全体を簡単にまとめたもので,論文を書いているときは無駄のように感じることもあるが,大切なものである。現在毎月おびただしい論文が発表されていて,一般の人はそれに目を通すのは容易でない。総括で論文のおよその内容を知り,必要と思えば全文をゆっくり読むのである。総括という項をつくらない場合には,緒言か結論のところで総括にあたるものを,わかりやすく書いておくようにする。
 論文はできるだけ理解しやすく,読みやすく書くように努める。各項には番号をつけておくが,その順序はおよそきまっている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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