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文献詳細

雑誌文献

臨床検査12巻4号

1968年04月発行

文献概要

連載 連載対談・1

血液凝固異常についての対話<その1>—凝固因子と凝固機転

著者: 安部英1 天木一太2

所属機関: 1東大医学部吉利内科 2日大医学部萩原内科

ページ範囲:P.252 - P.256

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 天木血液凝固の問題は非常にむずかしいように思われています。血液病の診療をしている人や血液検査をしている人でも,凝固の専門家でないと,『私は凝固のことはわからないから』ということで,なるべくならあまり関係したくないというようなことになりがちです。
 かつて加藤勝治先生が,専門家でない人にとっては,凝固はギリシャ語のようにむずかしい,といわれたことがあります。ギリシャ語はいろんな字が並んでいても,何が書いてあるのか全くわからないのですが,凝固も何かいろいろな検査がしてあっても,その意味はちっともわからないというふうに思われがちです。しかし現在のように凝固の知識が進んできて,それが各科の領域に関係してきますと,血液をやっている人はもちろん,血液をやっている人でなくても,『私は凝固のことはわからなくってね』といっては,済まされない時代になってきたと思います。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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