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文献詳細

雑誌文献

臨床検査12巻4号

1968年04月発行

文献概要

入門講座 病理

ミクロトーム刀自動研磨機

著者: 内海邦輔1

所属機関: 1国立東床京第二病院研究検査科

ページ範囲:P.272 - P.272

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 今回はミクロトーム刀自動研磨機(以後メス研磨機と略称する)について述べる。メス研磨機は従来革砥または石砥を用い検査技師が手で砥いでいたものを,機械を用い自動的に砥がせるものである。メス研磨機は国産でよいものがある。サクラ・ミクロトーム刀自動研磨機とヤマト・ミクロトーム刀自動研磨機とである(以後それぞれサクラ研磨機,ヤマト研磨機と略称する)。これらの自動研磨機は,どちらも手砥き作業を機械に移したものであって,砥石と手の代りをするメスホールダーが主要部分である。メス砥ぎでは,メスの先端と砥石の接着が一番大切なことで,この接着が悪いとネタ刃の角度が大になったり,蛤刃になったり,また中央だけが砥ぎ減らされていわゆる鎌になってしまう。また砥石やメスホールダーの保持が不十分であると,メスの刃先が常に衝撃をうけ,刃コボレばかりして何時までたっても砥上らない。そこで両製品は共にこれらの点に十分考慮と工夫を払って製作されている。以下要点について機構の該略と使用上の注意について述べる。
 砥石はサクラ研磨機が天然砥石(上質の仕上げ砥)を使うに対し,ヤマト研磨機は人造砥石を使っている。それぞれ長所を生かしている。両方共砥石は回転しながら左右に往復運動をする。従って砥石はしっかりと固定しておかれねばならない。また砥石の面に傷をつけたり,砂粒やゴミを着けたりしてはいけない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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