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文献詳細

雑誌文献

臨床検査12巻5号

1968年05月発行

文献概要

入門講座 血液

白血球アルカリホスファターゼ

著者: 寺田秀夫1

所属機関: 1昭和大医学部臨床病理

ページ範囲:P.350 - P.350

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 白血球アルカリホスファターゼ(以下白血球AP)の変動は諸種血液疾患の鑑別上重要である。
染色法
 Naphthol AS.MX phosphate法が最も良い。(1)血液塗抹標本はできるだけ薄く塗抹しすみやかに十分乾燥する。乾燥が不十分であると固定のさいはげてしまう。②固定:30分以内に−3℃〜−5℃の10%ホルマリンメタノール(36%ホルムアルデヒド:10ml+メタノール:90ml,この全量に0.01%の割合に酢酸を添加)で5秒問固定する。固定液は冷蔵庫のfreezing unit内に格納しておけば−5℃前後になっており,取り出して直ちに使用できる。(8)流水で15〜30秒水洗,乾燥(4)基質原液1.0mlにFast Blue RRを1mgの割合によく混和溶解した液で塗抹面をおおい,湿潤室に入れてフラン器(37℃)に2時間放置(5)十分に水洗(6)1%サフラニンO水溶液で核の後染色を2分間行う(7)数秒間手早く水洗,乾燥(8)グリセリンゼラチン,または流動パラフィンで封じて鏡検する。標本保存の必要のない場合はそのまま油浸で鏡検する。未封入で標本を保存しても2力刀までは陽性顆粒の槌色はみられないといわれる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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