文献詳細
文献概要
講座 病理学総論(その5)
炎症(2)
著者: 渡辺恒彦1
所属機関: 1東京逓信病院臨床検査科部
ページ範囲:P.492 - P.496
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前回炎症のプロトタイプとして急性滲出性炎の発現から終熄にいたる経過を形態的に追跡した。しかし実際の炎症は,途中のちょっとした条件のズレによっていろいろの形になる。はじめ断わったとおり,この小論では教科書的な記述はできるだけ避けたいが,話を進めるつごうもあるので,ここである程度,炎症の分類にふれておきたい。
炎症の分類のしかたは学者によって必ずしも同じではないが,ここではその代表の1つとしてビュヒネル(Büchner)の教科書をかりることにした。他の学者の分類といえども,大筋にかわりがないことは,もちろん断わるまでもない。
前回炎症のプロトタイプとして急性滲出性炎の発現から終熄にいたる経過を形態的に追跡した。しかし実際の炎症は,途中のちょっとした条件のズレによっていろいろの形になる。はじめ断わったとおり,この小論では教科書的な記述はできるだけ避けたいが,話を進めるつごうもあるので,ここである程度,炎症の分類にふれておきたい。
炎症の分類のしかたは学者によって必ずしも同じではないが,ここではその代表の1つとしてビュヒネル(Büchner)の教科書をかりることにした。他の学者の分類といえども,大筋にかわりがないことは,もちろん断わるまでもない。
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