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講座 臨床生理学講座Ⅸ
筋電図<3>—検査実施面での細目
著者: 土肥一郎1
所属機関: 1中央鉄道病院内科
ページ範囲:P.513 - P.522
文献購入ページに移動筋肉の収縮のさせかた
どのような病気の診断の際に筋電図検査が必要であるか,またそれらの病気はどのような臨床像を示すか,また正常人にせよ患者にせよ筋から誘導される波形や放電様式はどのような生理学的機構にもとついているかなどについて前稿まで述べてきた。
ところで,どのように詳細な知識があっても,ある筋肉を調べるとき,どのような力を入れさせてどこに電極をあてがえばよいかということを知らなければ十分な情報を得ることはできない。多くの場合,ある筋肉を十分働かせるためには,反対の力を検者が加えてやり,これに対抗して被検者が力を入れるというやり方をしなければ,結果として得られる筋電図はスパイク数が減少気味のものになってしまうのである。以下には,日常検査する筋について図と説明とを対応させて述べていく。またそれぞれの筋がどの範囲の脊髄髄節に属するかも付記してある。
どのような病気の診断の際に筋電図検査が必要であるか,またそれらの病気はどのような臨床像を示すか,また正常人にせよ患者にせよ筋から誘導される波形や放電様式はどのような生理学的機構にもとついているかなどについて前稿まで述べてきた。
ところで,どのように詳細な知識があっても,ある筋肉を調べるとき,どのような力を入れさせてどこに電極をあてがえばよいかということを知らなければ十分な情報を得ることはできない。多くの場合,ある筋肉を十分働かせるためには,反対の力を検者が加えてやり,これに対抗して被検者が力を入れるというやり方をしなければ,結果として得られる筋電図はスパイク数が減少気味のものになってしまうのである。以下には,日常検査する筋について図と説明とを対応させて述べていく。またそれぞれの筋がどの範囲の脊髄髄節に属するかも付記してある。
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